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2014年03月25日

『地域版ヒムカレッジvol.3 銀鏡で学ぶ地域づくり講座』

3月19日(水)に、「地域版ヒムカレッジvol.3」を開催いたしました!

今回は地域版ヒムカレッジとしては過去最多の47名の方にお越しいただきました!

今回の講師はNPO法人iさいと代表理事の井上優さん。

井上さんは昭和57年に東海大学文学部史学科 日本史専攻課程を卒業され、昭和57年~昭和61年3月まで(株)細川活版所にて商品開発・企画を担当。昭和61年~平成11年3月まで社会福祉法人の経営を行なわれ、現在は(特活)宮崎文化本舗副代表理事、宮崎県NPO活動支援センター・センター長、(特活)ⅰさいと代表理事、(特活)NPO事業サポートセンター理事、(一社)ユニバーサル社会創造支援センター理事など多岐に渡り活躍されています。

井上さんには「これからの銀鏡を語る ~世界遺産登録活動への展開を視野に入れて~」というテーマでお話いただきました。

■銀鏡という地域を「あなたは何で覚えられたいですか?」

神楽・山村留学・山の生活・豊かな食(猪・椎茸・ゆず)など様々な魅力がある銀鏡ですが、何よりも「人」がその最たる魅力だと話す井上さん。

平成24年度に実施された銀鏡・上揚地区自立促進事業「ひったまげたプロジェクト」での地域おこし講演会や銀鏡のお宝マッピング、郷土料理の試食会など様々な取り組みも紹介されました。
その時に参加した学生たちの感想として、銀鏡川や布水の滝など地域資源の素晴らしさやおもてなしがとても嬉しかったなどがありました。
しかし同時に同じような滝や川は他の所にもあるといった感想も出ており、差別化を図るにはアピールする材料や物語を語ることが必要なのだと話されました。
他にも自分の居場所や頼りにされているという感想もあり、そう思わせる地域の雰囲気づくりも大事なことなのだそうです。
また「住民の方々と沢山の話ができ、とても楽しかった」や「人生のアドバイスなど聴く事ができ、ためになった」など、人と人との繋がりや出会いの大切さを感じる声も多くありました。

そして「銀鏡に来ないと食べられないものに感動した」という感想もあり、井上さんは逆に言えばそれは銀鏡の住民はいつも食べているものであり住民にとっては当たり前だが、他所から来た人にとってはそれが当たり前ではなく魅力になるのだと話されました。


■発地型観光から地域主導型観光(行こうよ→おいでよ)

地域の自然、生活、文化を肌で感じ、地域の人々とのふれあいを求める体験・学習・交流型ツーリズムのニーズが高まっている昨今。
地域の生活者がつくる生活感のある地域主導型の観光や地域ぐるみの「おもてなし」、そして地域の住民も新しい発見や喜びを「おすそわけ」をすることが必要だということでした。

そういったなかで、で井上さんから銀鏡の足元にあるもの全てを博物館に見立てた屋根のない生活の博物館「銀鏡まるごとミュージアム」という提案が出されました。都市と農村との交流促進やコーディネーターの育成(行政からの自立)など様々な角度から銀鏡の活性化に繋がる展開が含まれており住民の方々の意識の向上も図られているのだと感じました。


■世界遺産登録活動へ

まず世界遺産に関する条約がどのような種類に分けられるのか、そして実際に登録された日本の世界遺産などを紹介していただきました。
無形文化遺産になっている岩手県の早池峰神楽を例に挙げ、なぜこの神楽が選ばれたのかは「室町時代に能が大成する以前の姿をうかがわせるなどの特色がある」などといった理由付けがしっかりとされているからだと話す井上さん。

また世界遺産登録には、何よりも住民の熱意と子どもから大人まで「銀鏡の神楽は凄いんだ」という意識を持つことが大切であり、そういった意識の中で活動をしていけば銀鏡の未来は明るいと話されました。

最後に「銀鏡の魅力を銀鏡に住む住民の方々がもう一回再認識していくことが大事なことなのではないか」と話され講座は終了しました。




質問タイムでは
「世界遺産になった場合、良い面もあるが悪い面も出てくると思うのですが、どういった事がでてくるのでしょうか?」という参加者からの質問に井上さんは
「人がたくさん来るようになる。そうした時にルールのない人がたくさん来ます。例えば「ゴミを捨てたらいけない」というルールを守れない人が出てくる。100人だったら捨てないけど1000人だったら捨ててしまう。その結果その場所が汚れてしまうというような事が出てきます。なのでしっかりとしたルール作りが必要になって来ると思います。」と答えられました。


参加者からは、
「観光は、地元の「人」が大事な事が分かりました。他人事では何も進まないこと。」
「時には、表面だけでなく、少し深く考えたり、見たりしなければ、と思いました。そして未来につないでいかなければいけない。」
「自分たちの村を見直すことができた。」
「銀鏡が好きだけど、銀鏡の好きな場所3ケ所が答えられなかったのがショックでした。銀鏡でしか食べられない物って何なのでしょうか?」
「地区の光になる所を掘り出し、地区外からの多くの人々に来てもらいたい。」

といったご意見・ご感想をいただきました。


今回の講座で、銀鏡という地域にはまだまだ人を呼び寄せる魅力がたくさんあるんだということに気づかされました。そして、改めて自分達の地域を見直すことや、自分達では当たり前と思っている食や文化など、それこそが他所の人から見た地域の魅力に繋がっているんだということも強く感じました。

井上さん、そして参加していただいた皆様ありがとうございました!


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Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 13:46│Comments(0)イベント報告
 
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