2013年12月23日

『地域版ヒムカレッジ プレゼン講座』開催いたしました!

11月23日(土)に、『地域版ヒムカレッジ プレゼン講座』を開催いたしました。

休日の午前中の開催でしたが、50名を超える方にご参加いただきました!

今回の講師は、都城工業高等専門学校准教授の吉井千周さん。



吉井さんは、1972年生まれ。鹿児島大学法文学部、慶応義塾大学院政策・メディア研究科修士課程、同博士課程、タイ国立チュラロンコン大学社会調査研究所客員研究員を経て現在都城工業高等専門学校准教授(法社会学)。博士(学術)。タイ北部でのNGO活動を皮切りに国内の複数のNPOでの実践活動に関わり、現在は、都城地区を中心とした社会人勉強会を主催するほか、プレゼンテーションの指導を全国各地の大学で行っています。



講座では、『ことばをつむぐ。ことばでつなぐ。』をテーマに、いろんな視点から”伝えるコツ”のポイントをお話しいただきました。
ここでは要点だけ、ご紹介させていただきます。

1.プレゼンの目的
 相手にどんな行動をおこさせたいのか、がポイント。
 ”文章は書くものではない 読んでもらうためのものである”
 
2.スライドウェアはシンプルに
 伝えたいことが多いスライドに記載する内容が多くなりがちですが、伝えたい情報が絞るほうがいい。
 「全て」ではなく伝える情報を「絞る」こと。
 ここで紹介してもらったのは、高橋メソッド
 スライドあたりの文字数は最小限とし、簡潔な内容でまとめたプレゼンテーションの技法です。

3.いきなりスライドを作らない
 Mindmap等でアイデアを書き出す。
 何を伝えるのかを整理した状態でスライドを作成する。
 
4.素敵なプレゼンをたくさん視よう
 TEDや勉強会に積極的に参加しよう。
 ここでご紹介いただいたのが、こちらのプレゼンテーション
 スライドは、エクセルで作られてるそうです!
 言語が分からなくとも、伝えようとしていることが分かるプレゼンテーションでした。



このほかにも、声の抑揚や写真の撮り方・使い方など…プレゼンテーションのありとあらゆる”コツ”を教えていただきました。
講座スタート時は、緊張感たっぷりの空間でしたが、吉井先生マジックで一気に和んだ雰囲気に。
あっという間の2時間でした!



参加者からは、
「効果的なテクニックが学べた。」
「話し方、資料の作り方はもちろんの事、「その区間自体がプレゼンになる」というお話がなるほどなぁと。」
「シンプルが大切って、分かっているつもりですが、やっぱり難しい・・と改めて感じました。シンプルに魅せる“技術”をコツコツと身に着けていきたいです。」
「パワポに頼りすぎないプレゼンの大切さを再認識、誰に何を伝えるか、原点を再認識しました。良いプレゼンを見せて頂きました。」
「マインドマップは活用していましたが、プレゼンの作成に生かせることは今までなかった発想で、良い気付きとなりました。」
といったご意見・ご感想をいただきました。

吉井さん、そして参加していただいた皆様ありがとうございました!  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 15:02Comments(0)イベント報告

2013年12月23日

『ヒムカレッジvol.7』開催しました!

12月3日(火)に、本年度第4弾となる「ヒムカレッジvol.7」を開催いたしました!

今回は24名の方にお越しいただきました。



まず講座の前に簡単なアイスブレイク。自己紹介と五ヶ瀬町に関するイメージをそれぞれ書き出してもらい、グループの皆さん同士で共有していただきました。

スキー場やワイナリーなどの施設や、夕日・しだれ桜・うのこの滝などの自然に関すること、五ヶ瀬中等教育学校に代表される教育に関するイメージなどをもっておられた方が多く見受けられました。



講師は五ヶ瀬町・夕日の里づくり推進協議会の後藤福光さん。



後藤さんは園芸農業の傍ら、20年以上地域活動に従事。五ヶ瀬町の中でも、 さらに奥まったところに位置する桑野内地区を変えていこうと地区住民による意見交換の場を創設。何度も議論を重ねた末、1996年夕日の里づくり推進会議を発足。夕日をシンボルにした地域おこしをスタートさせ、「開発しない開発」、「開発しなければならないのは、人の意識」という考えのもと、ソフト面の充実を重視し、ふるさと体験交流ツアーや夕陽の里フェスタなどの開催や郷土料理の開発などに取り組まれています。



今回は「逆転のむらづくり~グリーン・ツーリズムによる地域の自立と再生~」というテーマでお話をしていただきました。
初めに、五ヶ瀬町の簡単な概要を説明していただきました。



後藤さんは青年時代、宮崎県の農議選青年運動(SAP運動)というものに携り、そこから「一万ドル講師会」というグループを作り、自分達が生産した椎茸やお茶や、農産物・特産物に自然や文化等に対して付加価値を付けて直接消費者の皆様方と結びつけていく「ニューグリーンパーソナリティー」という考えのもと、桑野内の開発コースを作り上げました。
しかし、高度経済成長期の時代では中々そういった考えも受け入れてもらえなかったそうです。

そんな折、平成4,5年頃に農林水産省の「グリーンツーリズムモデル整備構想等策定市町村」に五ヶ瀬町が指定されたことをきっかけに、五ヶ瀬町のグリーンツーリズム活動は本格的に始まりました。



「五ヶ瀬町に来たらあなたも町民ですよ」というコンセプトのもと、農村民泊や夕日の里づくり推進協議会の活動を住民の方々と共に行ってこられました。
特に住民の皆さんとの活動は、当初批判が多かったものの、「開発しない開発」。開発すべきなのはこの遅れた閉塞感をもった住民の意識の開発だという意志を掲げ、夕日の里づくり推進会議を立上げ、活動がスタート。夕日の里フェスタに代表される五ヶ瀬のまちづくりには欠かせないイベントなどの開催に至りました。

何か違うものを取り入れることや環境を変えることよりも、まず住民の意識を変えることを優先的に始めたということが五ヶ瀬町のまちづくりには必要不可欠であり、多くの方が五ヶ瀬を訪れリピーター率も高いとうことに繋がっているのだと感じました。



講座終了後の質問タイムでは、
『他の地域のグリーンツーリズムとの差別化はどのようになされているのか』
などといった質問が後藤さんに向けられ、

「1つは地域全体で受け入れるということ。もう1つは何百人単位の大勢の人を受け入れるのではなく、自分達のキャパシティで対応できる1つのファミリーや1つのグループを受け入れ交流していくこと」と答えられてました。



講座の後にはワークショップが開かれました。
最初に書き出した五ヶ瀬町のイメージと、講座を受ける中で感じたことや面白かった所、気づきや発見したことなど、ポストイットに書き出した意見を模造紙にまとめてもらい、改めてグループの皆さん同士でシェアしていただきました。





写真のようにみなさんにまとめてもらいました。





そして、まとめた意見を各グループの代表者の方に発表していただきました。
自分が住んでいる、又は関わっている地域と照らし合わせた展望や課題なども発表して頂きました。

参加者からは、
「地元にも持ち帰り「あるもの磨き」の視点から地域の力を再現してゆけたらいいと思いました。」
「閉塞的な町でも、関わりを持って行動を促すことで意識を変えていけるというのが印象的でした。」
「五ヶ瀬の中には嘘がない。作られたご当地グルメもなくて素で勝負しているのでそのまま町民の自信に繋がっている。そして酒の力はやはり偉大だ。」
「みんなでよくなる」想いを貫くことの大切さ。度を越えない事の大切さ。よそ者視点の大切さ(交流人口が増えると笑顔が増える)」
「五ヶ瀬のケースは五ヶ瀬だけでなく、県全体の都市部⇔中山間地域のこれからのあり方のモデルではないかと思いました。」
といったご意見・ご感想をいただきました。

また今回の講座を受けて、皆さん更に五ヶ瀬町に興味を持っていただき、「家族で遊びに行きたい!」「是非とも農泊してみたい!」「また行きたくなった!」とおっしゃられている方が多数いました。

後藤さんがおっしゃっていた、
「住民の中にある「機動性」そして「柔軟性」そして一番大事な「情熱」を存分に発揮して「自立と参画」という意識を住民一人一人に持たせること。同時に行政の持つ「信頼性」と「組織力」そして「資金力」を住民の持つ力と上手に合わせていくことで「まちづくり」「地域づくり」は動いていく」というお話がとても印象的でした。

講師の後藤さん、そしてご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 11:56Comments(0)イベント報告

2013年12月23日

『ヒムカレッジvol.6』開催しました!

11月12日(火)に、本年度第3弾となる『ヒムカレッジvol.6』を開催いたしました!

台風の影響で延期しての開催でしたが、41名という非常に多くの方々にご参加いただきました!
今回の講師は、NPO法人Rainbow tree 代表理事の久志 尚太郎さん。



中学を卒業後単身渡米。16歳でアメリカの高校を卒業し大学に進学するも911テロを経験し時代の節目を感じドロップアウト、一度目の起業後、日本へ帰国。その後独学でITを学び、外資系証券会社や米軍基地などのITプロジェクトに携わり、19歳でデル株式会社法人営業部に入社。26歳で同社退職後、「NPO法人Rainbow Tree」を宮崎県串間市で起業。人口1000人高齢化率 50%の土地でソーシャルビジネス展開。次世代の暮らしの在り方のデザイン・実践をされています。

今回は久志さんがこれまでやってきたRainbow Treeでの活動やご自身でやってきたこと、そしてこれから何をやっていくのかついて、地域づくりという観点からお話をして頂きました。



まずは中学卒業後に単身渡米をされた時の話をして頂きました。
アメリカでの高校時代に学んだ事は、
「本当にやりたいとかこうしたいとかは周りが協力して叶えてくれる。変わったことを考えちゃいけないとかのルールに縛られてはいけないし、自分でルールは作れるのかもしれない。出る杭は打たれるかもしれないけど、出過ぎた杭になって引っこ抜いてもらえるまでになろうと思うようになった。そして今いるところから違うところに行けるような人間になろうと決意した。」と話す久志さん。

この時に学んだことが今日までの活動にとても大きな影響を与えているんだろうなと感じました。

23歳で宮崎へ来た久志さんは串間の原発問題に触れ「賛成」とか「反対」でもめるよりもっと建設的な話をしたいと思ったことや、県庁の横山さんとの出会いがきっかけとなり、Rainbow Treeを立ち上げました。



Rainbow Treeの事業概要は、
・釜炊き天然塩の製造販売
・休耕田の再活用や新規販路開拓などの農家支援事業
・感動体験をモットーに展開する、体験型観光事業
・行政機関/企業向けの事業コンサルティング
・カフェ・レストランの運営
と多岐に渡ります。

このような「革新性」「社会性」「事業性」のあるソーシャルビジネスをRainbow Treeで始めた久志さんは、「過疎化や情報格差など様々な問題があるが、一番は、そこに住んでいる人たちが土地のことを否定したり何もないと言う風に言うのがだめだと思った」とおっしゃっていました。



自分がいないと何も出来ないRainbow Treeの現状や課題を解決するため、今年の6月末から宮崎を出て3ヶ月間、全国を飛び回った久志さん。各年代の人と活動していく中での言葉の前提、コミュニケーションのとり方も課題としてあったそうです。一緒に活動していく人との考えや意識の共有が大切であり、今後の課題としては、共通言語でも背景が違うと意味合いが変わってくることがあり難しいところがあるということでした。

そしてこの時期にRainbow Treeが本来もつ「ゼロから1へ、新しいことをやる人を一人でも生み出す」という意志を改めて見直す為に、久志さんは代表を離れました。

それから3ヶ月の間に東京でのPR活動や無印良品と共同しての日南・串間の食べ物をPR・販売していく事業を始められたり、自らの行動力によって地域づくりを推し進められています。

「個が成長することが地域の成長につながる」という言葉はとても強く響きました。


最後に
「40歳までには、起業したり何かをやるという構造というよりもマインドが今足りないと感じるのでそういう気持ちを奮いたたせるようなファンドをつくること、失敗してもいいから何か踏み出す事が日本にはそして地方には必要だと思うのでそういう環境を創りたい」とおっしゃっていました。

この最後の目標からも久志さんの人間力の強さをとても感じました。



久志さんのお話の後は新しくRainbow Treeの代表になった桜井さんからRainbow Treeが手がける『R448ハクランカイ!!』という串間の体験型観光メニューを30個程集めた博覧会形式のイベントの紹介お話などをして頂きました。





お二人のお話のあとに開かれたワークショップでの発表では、
「個が成長することが地域の成長につながる」という言葉に感銘を受けた方や、また久志さんの積極的な活動を聞いて行動することの大切さを学んだという方が多くいらっしゃいました。
それ以外にも「その地域に住んでる自分達が何もないって言ったらだめだ」とうことを意識されていた方や、宮崎はまだまだ発信力が足りないといった意見もでました。

参加者からは
「インプットした事を直にアウトプット出来る事。自分しか出来ない事、特技を伸ばす、そこに住んでいる人が何も知らない事はNG、良い物を知る。」
「普段の行動の原動力や理由って何なのかってことを考えました。「思っていること」「考える事」をしないと何も変わらないのかなと思った。」
「まわりを見て普通になろうと気付かぬうちにしていたけれど、もっとCrazyな奴で行こうと思いました。頑張ります!」
といったご意見・ご感想をいただきました!

今回のヒムカレッジで久志さんの力強い言葉や人間性に触れ、参加者の皆さんが更に地域づくりのために奮い立ち活動していくのではないかなと感じました。

久志さん、桜井さん、そして参加していただいた皆様ありがとうございました!



最後に講座でも紹介された久志さんが辛いときに勇気付けられるという20年前のアップルのCMをご紹介いたします!


  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 11:29Comments(0)イベント報告