2017年11月11日

ヒムカレッジ2017 vol.2 『千年 生きる村を。~ 西都市 銀鏡の挑戦 ~』を 開催しました!

9月12日(火)に、農業生産法人株式会社かぐらの里 濵砂修司さんをお招きし、今年度第二弾となるヒムカレッジ2017 vol.2 『千年 生きる村を。~西都市銀鏡の挑戦~』を開催いたしました!



□講師紹介
--------------------------------------

濵砂 修司 氏(農業生産法人 株式会社かぐらの里 代表取締役社長)

宮崎県西都市の銀鏡生まれ。3人兄弟の長男。小学校3年から剣道一筋で、学生時代は1日も欠かさず竹刀の素振りをするほどの負けず嫌いの性格。卒業後、JA入社。山間部を1軒1軒回り、地域に根付いた仕事を行った。10年後、「集落存続のためには働く場所は絶対である」との決意で、父の事業を継ぐことを決める。過疎化に揺れながらも、豊かな自然、歴史、文化をもつ「銀鏡」という村を残すための会社を目指している。今後は、村の中で生きるための衣・食・住の総合的な会社にし、これからの千年を生きる村づくりの夢をもっている。
--------------------------------------

当日は大学生から、地域づくり活動ベテランの方まで、幅広い年代の方にご参加いただきました。これからの時代に愛する地域を残すにはどんな戦略が必要か?濵砂さんのこれまでの取組み、これからの展望を熱く語っていただきました!



〇親子二代で作りあげた「千年生きる村を」というフレーズ
濵砂さんが現社長を務められるかぐらの里の始まりは、お父さんの代から。昭和30年代に東米良の林業が衰退し始め、「このままでは銀鏡がなくなってしまうのではないか」という危機感をもった濵砂さんのお父さんは、柚子の栽培を始め、加工商品の開発、山村留学の受入など、村を残すための様々な取り組みをされました。しかし、地域の為の活動は家計を圧迫し、気づけば1億の借金。濵砂さんはお父さんに反発しながらも、志を受け継ぎ、「かぐらの里」を地域を支える企業に成長させていきました。



銀鏡活性化のポイント
「経済(柚子)」「学校(山村留学)」「文化(神楽)」

●銀鏡と経済(柚子)



・柚子生産の始まり
林業の衰退と同時に、昭和46年に銀鏡で柚子の生産がスタートしました。濵砂さんのお父さんが残された手記には、栽培を始めたばかりの頃の苦労がつづられていました。農業は殆ど初心者だったお父さんは、指導者からの厳しいアドバイスを受けながら地域の先駆けとして柚子を栽培し、更には不良果実を商品にする為の加工会社を設立。借金を負いながらも地域の為の活動を続けられました。

・世代交代へ
当時農協に勤めていた濵砂さんは、20代半ばで負債が増えた実家を継ぐという一大決心をします。年中無休で働いても楽にならない暮らしに嫌気がさしたことも多かったそうです。そんな中でもお父さんから受けた影響は大きく、「商売というのを全く知らなかったので、まず最初に東京に行ったんです。父親はその前に東京とか行ってましたから、あの年齢で東京に行くんですからたいした父親ですね。東京日本橋高島屋さんに、ゆずの木を丸ごともっていくんです。ありえない、地下足袋ですね。作業着でそこでゆずを搾って見せる。もう人だかりです。父親のすがたを見て、あのエネルギーにはまいりました。」と振り返られていました。

・将来の仕事
苦しい生活が続く中、濵砂さんが衝撃を受ける出来頃が起こりました。
「とにかく金、金、金、金さえあれば世の中どうにかなるんだと思っていたから、27~29位の頃、この時に徐々に借金が返せるようになっていくんですけど、報われないんです。いやでいやでたまらんわけです。そういう考え方自体が。そういう時に、こんなことがありました。ある友人を遊びに誘うのですが、土日は一緒に遊ばないんです。用事があるからと、そういうのが頻繁にあったんですね。つき合い悪いな~と思ったんです。で、分かったんです。その友人の兄弟が障害者で、小さいころからずっと病院に入院していて、この兄弟のために自分の遊ぶ時間をつぶしていたんですよ。それを聞いたときに物凄くショックで、ショックと同時に自分が恥ずかしい。もう一つ、ようやく探し求めていたものが見つかったと感じた。ずっと探してたんですよ、将来の仕事を。家の仕事は自分の仕事とは思っていなかったので。そんなときに見つけたのがボランティア。「ために働く」ということを見つけたんです。29歳のときから絶対これを生涯まっとうすると決めて未だに一度もぶれたことはありません。この村がつぶれるかもしれない。仕事が無くなる。神楽の後継者がいなくなる学校が無くなるかもしれない。もしかしたらプラスに転じて村のためになるような会社を作ったら、これほど凄いボランティアはないじゃないか、と思ったのが29歳のとき。それからずっとそのことだけを目指して走ってきました。」



・「かぐらの里」の成長
かぐらの里のロゴはしめ縄と柚子、神に誓ってまじめなものをつくるという誓いのロゴです。
社員は現在、37名(パート含む)。最終目標は100名。「100名いれば村がなくならない自信がある」という濵砂さん。社員の中には家族で移住してきた方、Uターン、Iターンの方もいます。何よりうれしいのは、地域で結婚する人たちが現れ、地元出身の子どもが生まれていること。銀鏡出身の赤ちゃんは、濵砂さんのお子さん以来で、「自分のやってきたことは間違っていなかった」と思えたそうです。


・商品を世界へ
かぐらの里では20年以上前から商品を世界へ輸出しています。1998年のアメリカへの輸出から始まったそうですが、これには面白いきっかけがありました。「想像もしていなかったのですが、アメリカから電話がかかってきました。東京の物産展に出品していて、アメリカ在住神奈川出身の日本人の方が帰国されていて、たまたま神奈川に帰ってきたときにたまたま商品を手にとって面白いねと買っていただいた。アメリカから電話がかかってきて、信用も出来ないし、送り方もわからない。最終的にはこの方の実家のほうにお邪魔して保証人の印鑑までもらいに行きました。」
現在はアメリカを始め、台湾、シンガポール、オーストラリア、ブラジルなどに輸出しています。輸出の売り上げは全体の15%ほど。海外事業は売り上げよりも、若い人に向けたPRとしての意味が大きいそうです。



●銀鏡と学校(山村留学)

・山村留学受け入れ開始
銀鏡には学校は1校だけ。5年ほど前に銀上小、銀鏡中を統合し、小中一貫校になった銀鏡学園だけです。山村留学が始まったのは、平成6年。宮崎県第一号の長期留学制度として始まりました。小学生の留学生を預かるのは別の場所でもよくあるのですが、中学生を長期1年間受け入れるところは今でもなかなかないようで、全国的にも珍しいようです。
当時から15名から20名の留学生を毎年受け入れています。中学生に関しては、銀鏡の学校を卒業する時に、高校受験に落ちた子は一人もいないそうです。
山村留学制度を始めたのも濵砂さんのお父さんでした。留学生の受入も簡単なことではなかったそうです。「当時、家の中は大反対です。自分の子どもが三人もいるわけですから。比較してはいけないから自分の子を甘えさせることもできない、平等に扱わんといかん。そのジレンマの中で子どもを十何年間育てました。自分の子どもがおかしくなった時期もありました。それでも、そのことは色んな形で経験になって、子どもの為にも大人になってからプラスになったのかなという気はしています。それまでは本当につらい思いをさせてきました。時には親父を殴ってケンカしました。今こうしてお話していますが、うちの父親は私よりもはるかはるか山のような存在でした。山村留学制度を取りいれたことが銀鏡の今に繋がっている訳ですけども。」





・これからの山村留学制度
濵砂さんは、10年後も子ども達が山や川で遊ぶことができるような、山村留学制度の維持を今から考えられています。今年、かぐらの里の社員で竹を切ってきて、延岡のプロの方に教わっていかだ作りをし、子どもたちに体験してもらいました。子どもがこれ以上ないほど喜び、来ていた親も喜んでくれたそうです。ほとんどが留学生です。「あと10年したら、私は子どもをつれて山や川に行くことが出来ません。山川に遊びに行けなかったら何の為に留学してきたのか分からないですよね。それを何とかカバーできる仕組みを作らなければということで山学校しろかみという組織を立ち上げ寸前です。年が明けたら正式に設立になります。」学校が合併したことにより廃校になった小学校も何かに利用できないかとアイデアを出し合っているところだそうです。



●銀鏡と文化(神楽)



・神楽の継承とこれから
銀鏡神楽は、昭和52年に宮崎県第1号の重要無形文化財に指定されました。銀鏡神楽は神様に奉仕するものであって、一年間の豊穣であったり願をこめてお礼として奉納いたします、という考え方。たくさんの人に見てもらうことを重視するのではなく、住民が神様に奉仕するという形が今でも守られています。どこまで開放して神楽を観光に繋げたらいいかというのは非常に悩むところだそうです。
2015年のミラノ万博では、初めて祭り以外で神楽が披露されました。反対する長老方との内部での葛藤など、障害もあったそうですが、万博では素晴らしいという評価をいただき、行った甲斐があったと感じたそうです。今後は神楽を通しての村おこしも、若い世代の方々と考えていかれたいとのことでした。



・残したい景観
銀鏡ののどかな景観を残したいと語る濵砂さん。「衣食住すべてそろって一つの村として生き残らなければ。こういう風景を頭に描きながら今後何を考えているかというと、子どもの体験活動。注連縄やお初穂を農家さんの提供だったのを体験で作ったり出来ないか。または、社員の特典。社員の人が自分で作ったお米を自分で食べられたら、こんなにうれしいことは無いと思うんですよ。農薬を使わない最高級のお米。それを特典にすることが出来れば。景観を守ることも視野に入れてこれからは活動しようと思っています。」
また、現在は別団体のiさいとと協力し、滝行の体験も民泊とリンクさせながらやっているそうです。


これからの銀鏡
濵砂さんがこれから、柚子の事業と並行して力を入れていきたいと考えているのは、教育ビジネス。「田舎には価値のある教育があるということを知って頂きたい。我々銀鏡だけではなく、宮崎県中にあると思うんです。日本中にあります。極端にいうと日本中の田舎が人を育てる地域であったり村だったりという考え方ですべてが繋がるような組織が出来上がったら日本人はもっともっと立派に成長できるのではないかと思います。見本になるようなことが出来ればなと。」という言葉で講演を締められました。




質疑応答

Q:神楽での村おこしを、今の段階では具体的にどう考えていらっしゃいますか?
A:若い人で古風な考え方を嫌がる人はそんなにいないんですよ、不思議と。いやじゃないからうちの村に来てるんだろうとも思いますが。昨年銀鏡の歴史で初めて、氏子で無い人が氏子になって神楽の踊り手になった例が出来ました。いいきっかけになったんですが、昨年東京から、7名の女性が来ました。何をしに来たかというと、神楽を教えてくれと。そこで年配の方とけっこうトラブったんですが、いいじゃないですか教えるだけはと。そしたらその女性方がものすごくファンになってしまって、その後2回来ました。最近電話があって、今年は一週間ぐらいいるのかな。我々はよそに向けて神楽をしないのが誇りですが、練習は一年を通してするんですよ。練習の風景を見ていただくのは可能性があるねと今踏んでいます。若者にとって練習の風景でも見に来てもらうとうれしいわけですよ、男ですから(笑)
それに若干レクチャーする時間も作りましょうかと。時間を書ければできるんじゃないかと考えています。それと廃校の問題を一つの人の教育としてつなげられればと思っています。


Q:西米良から来ました。地域のまとまり、巻き込むコツがあれば詳しく教えてください。
A:コツを考えたことは無くて、先輩たちの言うことを100パーセント聞いて忠実にやってきました。真摯に受け止めて、先輩をないがしろにすることは絶対にしません。彼だったら、古老の言うことも理解しながらやってくれると、喧嘩にならないように勤めてきたから今があるのかなと。具体的なコツではありませんが、これしかないのかなと思っています。

Q:人が来る銀鏡の魅力、今後の発信の仕方を教えてください。
A:発信の仕方は、自分のやり方と、若い世代が増えていますのでなるだけ彼らにも発信の仕方をゆだねています。私はパソコンが苦手なので、彼らの能力を生かそうと預けると、結構勝手にやり始める。インスタだったりも勝手に始めたり。ではそこと、自分のアナログの発信の仕方は上手くリンクできないのかという話をするんですよ。あと私の場合はいろんなところに首を突っ込んでいるのはある意味戦略です。最終的に経済活動が出来ないと難しいので、神楽や学校を経由して経済活動に繋がるというふうな形を考えている。お金にならないことと、お金になる食品会社が繋がってどうやって事業展開をしていくのかという。これが上手く繋がっていくと、それこそ千年というレベルの事業体になるのかなと今思いながら。発信が大事だというのは事実分かっているので、昔は発信が苦手だったがマスコミ等にも声をかけるようにしています。

Q:濱砂さんのあきらめない気持ちや周りを巻き込む熱意を凄いと思ったという感想が多かったのですが、頑張れたきっかけや熱意を持てた理由を教えてください。
A:もともと中学2年のときに青年実業家になるという夢をもっていました。父の姿をみてかっこいいと思ったんですよね。社会人になってもその思いがずっとあったんです。へこたれない、負けないというのは部活動(剣道)をやっていた積み重ねだと思います。小学校三年から中学3年までうさぎ跳びなどのトレーニングを盆も正月もずっとやっていました。結果も残しました。頑張ったら身になると。高校のときに入院して挫折し、人に救ってもらった経験。どろどろの借金地獄のときにもう一つ地獄をみて、交通事故で人を殺しかけたんですよ。その人の償いに二年ぐらいかかった。最後に被害者のお父さんが、「あなたなら一億円の借金は返せる。がんばってね。もういいからね。」といっていただいたんですよ。そういうこまごましたことですけど辛い目にあって頑張って成功してほめてもらう、落ちてあがってを繰り返すうちに強くなってしまいました。



ご参加頂いた皆様からは、

「濵砂さんの真摯さに魅かれました。お人柄の力、大きいと思います。地元にあるものをいかに売っていくか?お金に変えるか?を軸に世代や地域を繋ぎ、まき込み熱をもたせていく姿、ぜひモデルにさせていただきます」

「‘村を支えることを考える’、とても難しく大変なことを親子2代通して続けることに感動しました。山村留学は厳しくもあるかと思われますが、子どもにとっても親にとってもすばらしい体験になると思う。」

「やはりストーリーがあるのは素敵だなと思いました。銀鏡やかぐらの里に対する見方が変わりました。」


といったご感想をいただきました!


伝統を大切にしている、けれども新しいものもその中に入れていくというような、芯がありながらも柔軟であるというのが銀鏡を支えているんだなと思います。千年先というと、人世代30年とすると、30世代先。全く分かりません。けれどもそこをイメージしてそのために何が出来るかと考えることが集落を生き残らせるのではないかと感じる講演でした。


参加していただいた皆様、そして講師の濵砂さん、本当にありがとうございました!

  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 10:03Comments(0)イベント報告

2017年09月11日

ヒムカレッジ2017 vol.1 『クラウドファンディング成功事例&目標達成のための問題解決方法』を 開催しました!

8月5日(土)に、株式会社すごい会議どすえ 石田一眞さんをお招きし、今年度第一弾となるヒムカレッジ2017 vol.1 世界一暑い国「ジブチ」でダウンジャケットを100着売る!?『クラウドファンディング成功事例』&一見不可能に見えることを可能にする『目標達成のための問題解決方法』を開催いたしました!



□講師紹介
--------------------------------------

 石田一眞 氏 (株式会社すごい会議どすえ) 

宮崎西高校理数科卒業し、京都大学法学部卒業後、株式会社すごい会議どすえに就職。
学生時代カンボジアに学校を建設するためにクラウドファンディングで123万円のプロジェクト成功。
2017年には世界一暑い国でダウンジャケットを100着売るというプロジェクトで218万円のプロジェクト成功。
学生時代に宮崎の広告代理店の売り上げを1年間で2倍にするなどの実績を残す。

現在上場企業をはじめとする様々な企業の経営に関わり一見不可能にみえることを可能にするサポートをしている。
--------------------------------------

当日は定員を超える多くの方々にご参加いただきました!
今回は石田さんが実際に行った“クラウドファンディングの成功事例”と、“一見不可能に見える目標を達成した問題解決方法の事例”の二つのテーマでお話いただきました。



石田さんの所属されている「すごい会議どすえ」のミッションは、
「お客様の一見不可能に見えることを可能にする」です。

また「自分たちが出来ることしかやっていないのはうそになる」という理念もあり、とにかくチャレンジし続けようという文化があるそうです。
そんな中、一見不可能に思われる挑戦として、世界一暑い国「ジブチ」でダウンジャケットを売ろうという企画が上がり、クラウドファンディングでの資金調達の挑戦を行いました。


●クラウドファンディング10日間で218万円集めました!



まずはクラウドファンディングについての講座からスタート。

【クラウドファンディングって?】
群集・大衆と、資金調達を組み合わせて出来た造語。日本中の人からネット上で資金を集める仕組み。資金調達としてだけでなく、広報として使う人もいる。また、新規事業を立ち上げる際のニーズの把握に使われることもある。

【クラウドファンディングの仕組み】
・購入型…商品があり、出資してくれた人にはこれをプレゼントします、というもの。
・寄付型…募金のような考え方。国際協力やボランティア系の企画に多い。
・金融型…投資。上手くいけばリターンが返ってくるし、いかなければ返ってこない。

【クラウドファンディングの主なサイト】
様々なサイトがあり、それぞれ手数料も違うし、得意な領域も違う。
Readyfor…国際協力系が多い。ボランティアや貧困国の支援など。
Makuake…IT系、テクニカル系の新規事業が多い。
CAMPFIRE…一番自由で企画系が人気。

【資金の入り方】
・オールオアナッシング…目標金額に達成しなかったら一円も入ってこない。
・オールイン…未達成でも資金が入る。


○石田さんが始めに取り掛かったこと
石田さんはCAMPFIREというサイトで
現地ジブチのお土産と、どうやってダウンジャケットを売ってきたのか?をまとめた報告書をリターンの品物として資金調達を行いました。

そんな石田さんがまず行ったことは、クラウドファンディングで200万以上の資金調達に成功した人5人に話を聞くことでした。
5人に会って「どんな工夫をされましたか?何が大変でしたか?」と質問攻めにしたそうです。
そこで分かったことは、公開前の下準備の大切さで、
「サイトに公開される前にしっかり準備をしておく。公開3日前に、400人ぐらいに個人的にメッセージを送る。」ということは全員に共通していたそうです。

【クラウドファンディングのポイント】
★準備が9割
・自分の人脈で8割集まる自信がなければ成功しない。
・公開日初日に40%達成するとプロジェクト成功率が非常に高い。
★成功者の話を聞く
・成功者の話を聞く。徹底的にパクる!


●目標達成のための問題解決方法の共有


続いて目標達成のための問題解決方法について、
ワークショップ形式で石田さんが提案する問題解決の方法を
下記の流れで参加者の皆さんに体感していただきました。


1】自分自身の目標を書く

1.5】書いた目標に二つの要素を付け足す
・期日…いつまでに達成したい目標なのか明確にすることで行動が具体的になる。
・成果指標…達成したのか、出来なかったのか判断できる指標。
例)「6月29日までに、ダウンジャケットを100着黒字完売する」
★目標には期日と成果指標の二つの要素を付け足すことで、より明確な目標にできるということでした。

2】目標を達成するための問題を書く
例)「ダウンジャケットが100着ない」、「何度現地に行ってもいらないと言われ続ける」、「言葉が分からない」

2.5】問題を疑問文「どのようにすれば、○○○だろうか?」に変換する。
例)「どのようにすればダウンジャケットが100着集まるだろうか」
★例文のような疑問文にすることで、問題の解決策を考えやすくなり、また自分自身が勝手に解決方法を考え始めるきっかけに繋がるということでした。

3】疑問文に「こんなことが起きたら最高だな」というキーワードを付け足す
例)「どのようにすればお金をかけずにダウンジャケットが100着集まるだろうか」
★さらにキーワードを付けたすことで、問題に対するアプローチに変化を加えることができ、解決策を考えやすくなるということでした。


そして更に問題解決のポイントについて石田さんは、
「どうやったら」と問いかけることを一つ目のポイントとして挙げられました。

例として、遅刻してしまった時に、「なぜ遅刻したのか」という問いにすると、
「電車が遅れて…」などの言い訳になってしまいます。
そこで「どうやったら遅刻しませんか?」という問いに変えることで、
「目覚まし時計を増やす…」などの解決策が自然と答えになるため、
効果的な問題解決のポイントになるとのことでした。


二つ目に『事実』と『解釈』を区別するということがポイントだそうです。

まずは言葉の意味を理解するところから、

事実…今起こっていること。唯一無二で客観的。
例)○○さんの売り上げ200万円。トップセールスマンは1000万円。
解釈…今起こっていることの捉え方。人によって違う。
例)○○さんのセールス力が無い

例文を元に「解釈」で考えると、
○○さんのセールス力が無い(解釈)⇒どうやったら○○さんのセールス力が付くか。
という思考になりますが、

これを「事実」で考えると、
○○さんの売り上げ200万円。トップセールスマンは1000万円。(事実)⇒どうやったら○○さんが1000万円売上げられるか。
という、より具体的な思考になるということでした。

このように具体的な解決策を出すためには「事実」で問題をとらえるようにすることが重要だということが分かります。



実際に石田さんはジブチで3日間でダウンジャケットを売りきる為に、様々な「事実」をひたすらかき集めたそうです。そうすると隣国のエチオピアとジブチは仲がよく、行き来が多いことが分り、さらにエチオピアの高地は結構寒いということ事実を集めました。この事実により「エチオピアに行く人にはニーズがあるのでは?」という思考が生まれ、エチオピアに関連のある人達を探し見事に30着ほど売れたということでした。

それでもあと70着売らなければいけない…そこで考えたのが、少ないながら「街中にビルがあったこと」と、「タクシードライバーは英語が話せた」という事実から、タクシードライバーに協力してもらい、法人開拓をしようという策を考えたそうです。早速タクシードライバーを雇い、現地の法人に片っ端から営業をかけ、6社目ぐらいで見事ダウンジャケットをまとめて買ってくれるところが見つかり、ついに完売することが出来たということでした。

このように難しいと思った時には、事実が何か整理すると前進しやすくなるとのことでした。
苦しい時はつい問題を解釈でとらえてしまい、出来ない言い訳を探してしまいがちですが、問題を事実でとらえることで「何が可能か?何が出来るのか?」という思考がもたらされるということを実感したと石田さんは話されました。


●学びのシェアと質疑応答タイム
最後には参加者の皆さんにグループを作っていただき、石田さんのお話を受けての学びの共有と、質疑応答の時間となりました。



○質疑応答
Q: これまで失敗したことはありますか?また、どう乗り越えてこられましたか?

A: 大学時代に、当時ヨーロッパで流行っていたバルーンサッカーを、日本では売って無かったので中国から輸入してビジネスにしようとしたことがありました。三回イベントを開催すれば元手が取れる計算でやっていたのですが、一回目のイベントで全部割れまして…絶望でした(笑)
  結局そこでお金に困って、稼がなければということで、京都大学は会社からすれば取りたい学生が沢山いたので「会社と学生を繋いで企業からお金をもらおう」と考え、単発でイベントを企画し、何とかお金を稼いで解決しました。
  持論で恐縮なのですが、得たい目標がある時、「どうせできる」と思っています。主人公が敵を倒し続ける映画はつまらないじゃないですか。負けるからこそ面白い。どうせできるので、失敗したらこれはネタになるなと思っています。



Q: ダウンジャケットを70着売った際、具体的にどのように売ったのですか?

A: 社長が出てこられた時に、「自分達はダウンジャケットを売りたい」と話したらあっさり断られました。そこで一旦ダウンジャケットは置いておいて、改めて「何に困っているんですか?」という質問   
をし続けました。そしたら、「アジアの製品をアフリカで販売したいが、アジアとのつながりが全くない」という話がでました。詳しく聞いていくと、「プリンターを輸入して販売したい」ということが分かり、「日本の企業とのつながりを提供します。僕たちがして欲しいのはダウンジャケットを買ってもらう事だけです」という提案をしました(笑)
 結構皆さんが事実と解釈の話をされていたのが聞こえたのですが、決して解釈が悪いわけではありません。事実だけでもつまらないじゃないですか。「今日は何度ですね」とか、「今日は何月何日ですね」とか。大切なのは事実と解釈を区別する事です。未来を創るのは「こんなことをしたい」とかいった解釈なので。





Q:会議のまわし方のコツは何ですか?

A: 会議でどんな問題が起きていますか?(参加者:つまらない、疲れる)
雰囲気というのは非常に大事です。雰囲気が悪ければ今日は止めますと最初に言ったりします。最初に、最近上手くいった事を発表します。会議って、多くの会社が問題を扱っていますが、うまく行っている事の共有をしている所はあまりありません。両方扱う事は大事なことです。よく宗教臭いと言われるのですが、誰かが発表したら、僕らは「よっ」と合いの手を入れます。「よっ」というとリズム感が生まれるんですよ。雰囲気が明るくなって主張しやすくなります。会議は主張してもらう場なので、主張しやすい場をどれだけ作れるか。必ず意見は承認するということは決定しています。細かい事は「すごい会議」の本に書いてあります。僕はその本で人生が変わったので、よかったら読んでみて下さい。



Q:石田さんがこれからどうされたいのかが知りたいです。

A: 挑戦だけで社会をつくるということがすごくやりたいことです。大学1年の時にカンボジアを旅しまして、そこで転機がありました。カンボジアで、日本の経営者に会ったんですよ。70歳手前のおじいさんで、お酒を飲みながらその人が、「人生で今が一番楽しいんだよね」とぽろっと言っていて、18歳の僕からすると、この人すげえなと。こんな、70歳手前の人に出会ったことがない、こんな人になりたいと思いました。話を聞いていたら20代、30代事業を失敗しまくって何億という借金を抱え、40歳ぐらいからいろいろ上手くいって、今色んな事業を展開していて次はこういう事をしたいという話をされる方で、こんな人が周りにいたら楽しいだろうなと思いました。
  旅がすごく好きなので、僕は一旦32歳で仕事を辞めると決めています。仕事を辞めて旅をするか、旅をしながら教育活動をしていきたいと思っています。



Q:石田一眞という人間がどうやって成り立っているかということが知りたいです。

A: 前向きな考え方が僕の一番の強みだと思っています。悩むことはありますが、落ち込むことが無いんですよね。高校3年生の受験の時に、自分が変わったなというのがあるんですが、西高の理数科にいて、クラスで3人京都大学を目指していました。僕は模試でE判定とD判定しかとったことが無くて、二人は常にA判定かB判定でした。明らかに自分は落ちるという未来が見えまして、これはやばいなと。2人より努力している自信はあったのですが一向に成績が上がらず、その時は志望校を変えた方がいいのかなと悩みました。そんな時に担任の先生が、「模試の結果が悪いというのはチャンスだ。わかんない問題に出会えているんだから出来るようになればいい」と言われ、そこから模試の結果が悪かったら、ラッキーと思うようになりました。センター試験もめちゃくちゃ悪かったんですが、センターで出来た人たちは後期でも受かるという余裕が生まれると。僕は後期は無いから他人よりターボがかかっていると思って、結果それで現役で受かりました。結局上手くいくんだなと。それから一切落ち込まなくなりました。



ご参加頂いた皆様からは、
「前向きな考え方に刺激を受けました!」

「なぜ?という考え方ではなく、次どうすればいいかを考えて行きたいと思った。」

「石田さんの生き方、若いのにすごいなーと思いました。何が石田さんを動かすのか最後に聞く事が出来、色々と参考にしていきたいと思いました。」

「会議のやり方、試してみたいと思います!」


といったご感想をいただきました!


クラウドファンディングを使った資金調達、そして目標を達成するための問題解決について様々なポイントをご紹介頂きましたが、ちょっとした思考の変化で、問題を解決に導くことに繋がるのだということが実感できた今回のヒムカレッジ。
参加された皆さんにとっても職場や団体、家庭や学校での活動を行う上でチャレンジするきっかけになったのではないでしょうか?

参加していただいた皆様、そして講師の石田さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 19:14Comments(0)イベント報告

2017年04月16日

ヒムカレッジvol.4 『限界集落を蘇らせたスーパー公務員は、なぜローマ法王にお米を贈ったのか?』開催しました!

3月24日(金)に、氷見市地方創生アドバイザー、日蓮宗 本證山 妙法寺 第四十一世住職の高野 誠鮮さんをお招きし、ヒムカレッジvol.4『限界集落を蘇らせたスーパー公務員は、なぜローマ法王にお米を贈ったのか?』を開催いたしました!




□講師紹介
--------------------------------------
高野 誠鮮(たかの じょうせん) 氏

氷見市地方創生アドバイザー、日蓮宗 本證山 妙法寺 第四十一世住職 

1955年 石川県羽咋市太田町生まれ。元地方公務員(羽咋市文化財室長 室長H28.3定年退職)
(経歴)
大学在学中から科学雑誌ライターとなり、テレビ番組の構成をてがける。実家の寺院を継ぐために能登半島に帰省し住職となる。
昭和59年4月~羽咋市勤務(臨時職員) 平成3年、任用委員会で吏員採用。
昭和59年「UFOでまちづくり」を羽咋市で勝手に開始
平成13年2月2日付 毎日新聞コラムで「スーパー公務員」と立川志の輔師匠が紹介。
平成14年「Time誌」で活動が特集される。宇宙とUFO国際会議の開催や公立宇宙科学博物館の建設にこぎつける。青年活動から地域社会活動に展開した。(神子原の取り組みが2005年毎日・地方自治大賞特別賞受賞となる。
平成20年6月25日、増田総務大臣委嘱による総務省地域創造アドバイザーとなる。
(主著等)
各種科学雑誌をはじめ、『ローマ法王に米を食べさせた男』(講談社)、『頭を下げない仕事術』(宝島社)、『日本農業再生論』(講談社)等。
(職歴・役職等)
フリーランス・科学ジャーナリスト (ペンネーム「飛島竜一」Ryuichi Tobishima)
NTV(日本テレビ) 11PM 第11弾~16弾 (水曜班11PM 企画・番組構成作家等)
平成27年TBS系列 連続ドラマ「ナポレオンの村」(主演 唐沢寿明 原案「ローマ法王に米を食べさせた男」)
--------------------------------------




今回はみやざきアートセンター4Fアートスペース1を会場に、何と100名以上の方々にご参加頂きました!

限界集落を蘇らせ、地元のお米「神子原米(みこはらまい)」をローマ法王に食べてもらい、米のブランド化を成功させるなど、様々なまちづくりを行ってきた伝説のスーパー公務員、高野誠鮮さんをお迎えし、ご講演頂きました!

石川県羽咋市の神子原地区。昭和40年の初頭には1000人が暮らしていたといいますが、平成17年には500人以下になっていました。
そんな集落にある実家の寺院に後継ぎのために帰ってきた高野さんは、僧侶だけでは食べていけないと感じ、羽咋市役所の臨時職員としても働くようになり、高野さんの限界集落でのまちづくりが始まりました。



〇思考の方向性


高野さんはまちづくりを行う上での思考の方向性として、次の5つのポイントを上げれました。

・できない理由を考えない。
・条件を外に出さない。
・原因をリサーチする。(中途半端は言い訳)
本当に調べたのかソースにたどり着いたのか?
・Proactive Coping・・・ゴールに近づくための積極的で前向きな対処法を実施してみる。
・駄目もとで、とにかくやってみる。



〇課題をつきつけられどうするか?


また課題を突き付けられた時の考え方については以下のポイントを上げられました。

・改善できる可能性を模索(できない理由を挙げない)
・現状、状況を構造的に見る(直線的に考えない)
・根本的な原因に対して対応する(表面的な対策をしない)
 (例:大会・委員会・会議開催だけで終わる)
・従来のルールを無視してみる(何故?従前の方法で解決できた?)
・構成する基本単位で考えて見る(例:集落-人)
・活性化ドラマとして考えてストーリーを考えてみる
・自分以外を「条件」にしない(例:予算・住民・上司)
・立場を変えて考えてみる(例:医者・プロデューサー他)
・全て関係していると考える(地球規模で考える)



〇なくてはならない公務員


「公務員には3種類しかいません。いてもいなくても良い公務員。いては困る公務員。なくてはならない公務員。」そう話す高野さん。
疲弊した集落には「なくてはならない職員」が必要であり、その「なくてはならない職員」には深い経験と深い知識が必要だということです。

「失敗した数だけ職員を褒めるような制度を作ってくださいよ」
当時、高野さんはそんな言葉を上司に言ったことがあるといいます。

失敗をしても周りがしっかりとバックアップするような環境や上司がいることこそが、「なくてはならない公務員」を増やすためには必要であり、自分自身も地域にとってなくてはならい存在になろうと意識しながらこれまでの活動を続けてきたということでした。


〇3つの基本戦略

高野さんのこれまでのまちづくり活動はしっかりとした戦略のもと実施してきたと高野さんは話されます。特に以下の4つの戦略を元に活動してきたということでした。

・多くの人を動かす「メディア戦略」(集団的意識)
・(購買意欲をかきたてる「ブランド化戦略」
・多くの人が訪ねる「交流戦略」
・(オーナー制度、直売所、農家レストランなど)




〇治療方法とやる気


これまでまちづくりを行う中で様々な課題と向き合ってきた高野さん。その課題の解決策として、「ここまで役所がするのか!」というやる気療法を行うということでした。

そして具体的には農業産物の流通形態を直売に(希望小売価格を生産者が設定する)するなどの根本治療を行ったり、空き家対策には「空き農家・農地情報バンク」、高齢化対策には若者の移住政策などを行い、下記の成果につながっていたということでした。

①高齢化率の改善54%⇒47.5%(平成21年)
②所得の向上 月額30万円超の農家
③年間8000万円超が集落に
④UIJターン現象(8名Uターン、若者移住)
⑤農家カフェの誕生(30代のUIJターン)
⑥夏と冬に大学生が集落合宿
⑦12家族35名が他県から移住












「地域にあるのもすべてを活かす。否定ではなく、活かす。」



講演の中での高野さんの言葉です。

まちづくりを行う時や地域と向き合う時に、何かとその地域の問題や課題にばかり、目が行きがちです。
もちろん課題や問題点を把握することも必要なことですが、それ以上に地域の良い所、魅力になり地域に活かせることを考えていくことこそが重要だと高野さんのお話から強く感じました。
そして、実は自分たちが課題や問題だと思っていたことが、地域の魅力につながることもあり、高野さんの言葉の通り「否定するのではなく、活かす。」ことこそが、
まちづくりには大切なことなのだと感じた今回のヒムカレッジでした。





ご参加頂いた皆様からは、
「今後の自身の考え方、生き方の参考になった。」

「本気で地域と向き合っているというのが凄く伝わってきて、やはり何をやるにも覚悟が必要だなと感じた。」

「自分が正しいと思ったことは、どのような批判や反対があってもやりぬくという気概は感銘しました。私も普段の生活で実践していきたいと思います。」

「以前高野さんの話を聞いて勇気付けられた。一度話を聞いてみてはと言われて今回参加しました。村人が自立・持続していけるプロデュースが大切だと感じました。」


といったご感想をいただきました。




参加していただいた皆様、講師の高野さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 19:09Comments(0)イベント報告

2017年04月09日

ヒムカレッジvol.3「災害ボランティアから考える~熊本復興支援ボランティアに学んだこと~」開催しました!

1月23日(月)に、被災地NGO恊働センター スタッフ・東禅寺(武雄市)副住職の鈴木 隆太さんをお招きし、ヒムカレッジvol.3「災害ボランティアから考える~熊本復興支援ボランティアに学んだこと~」を開催いたしました!



□講師紹介
--------------------------------------
鈴木 隆太 氏
被災地NGO恊働センター スタッフ・東禅寺(武雄市)副住職

愛知県名古屋市生まれ。19歳の時に阪神淡路大震災をニュースで触れ、そこから神戸でのボランティア活動を始める。その後、「被災地NGO恊働センター」立ち上げに関わり、国内外の災害救援に携わる。
 2004年の中越地震の後、新潟県長岡市に移り住み、現地の復興支援を「中越復興市民会議(現・中越防災安全推進機構)」に所属して行う。
2005年の宮崎県の台風被害に際して、宮崎での支援活動をきっかけに、宮崎の皆さんと繋がりを持つ縁に恵まれた。
 その後佐賀県に移住し、僧侶としての暮らしが始まるが、2016年の熊本地震後、4月14日から活動を始める。
--------------------------------------

平成28年4月14日に熊本県益城町で震度7の前震、同月16日に熊本県益城町と西原村で震度7の本震が発生し、甚大な被害が熊本を襲いました。

 こうした中、宮崎県では行政やNPOといった官民協働による被災地支援の取組方針が打ち出され、みやざきNPO・協働支援センターは、熊本の西原村の被災地支援を実施するために必要な調整等を担うことになり、5月は毎週土曜日、日曜日の1泊2日、6月以降は毎週土曜日、日帰りで被災地支援を行ってきました。

これまでの宮崎―熊本支援ネットワークが行ってきた熊本地震被災地支援ボランティアの様子を記録動画として作成しておりますので、是非ともご覧ください。



 今回のヒムカレッジでは、その時に西原村で活動の調整をしていただいたコーディネーターの鈴木隆太さんを講師にお迎えし、ご講演いただきました。


オープニングは鈴木さんの活動を記録した動画を皆さんにご覧いただきました。




〇熊本での活動の経緯

4月14日、前震が発生した時、佐賀の自宅にいた鈴木さん。
佐賀にいても大きな揺れを感じたそうです。そして車で熊本へ向かい夜中の2時に益城へ向かい、作業を行い15日の夜には佐賀に戻りましたが、16日に熊本県益城町と西原村で震度7の本震が発生しました。


熊本市内から阿蘇に行く入り口の所にある西原村。
斜面になった地形に家が集中しているため、宅地への被害が大きかったということが特徴としてあったということでした。

一方でサツマイモの名産地として有名な西原村は、
4月~5月にかけては植え付けの時期でもあるということから農家宅の被害が多くあったということです。

また報道では益城町などの被害状況が流れる事が多く、西原村には支援の手が行き届いていない状況が地震発生当初はあったといいます。そんな中、鈴木さんは被災地NGO恊働センターの他のスタッフさんと様々な地域を見て回り、西原村の被害状況や社協の人手不足などの問題を知り、西原村での活動を開始しました。


〇見えにくい被害

中越地震の時にも鈴木さんは現地で支援活動を行っていました。
その時にも車中泊をする方が多いということでしたが今回の熊本地震の時も車中泊をする方が多く、小さいお子さんがいる家族やペットを飼っている人は避難所に泊まらず車中泊を選択される方が多かったということでした。それが原因でエコノミー症候群になる方も多っかたということでしたが、西原村の場合はどの地域にどんな家族が住んでいいたのかをしっかりと把握していたこともあり、フォローは出来ていたということでした。

大分も一部損壊が5,000件にも昇るなどの被害が出ていましたが、激甚災害指定されていない地域では、高齢者や子供のいる家庭は夜は不安で公民館などで自主避難をする所も多かったそうです。自主避難のため、支援が行き届かない状況があったといいます。

見えない部分で支援を必要とされている方が多い状況はどの地域で災害が起きても出てくる問題なのだと鈴木さんは話されました。


〇応急危険度判定の混乱


余震などによる二次災害発生の危険の程度を判定する応急危険度判定の張り紙。程度によって赤・黄・緑(危険:赤/その建築物に立ち入ることは危険です。要注意:黄/立ち入りには十分注意してください。調査済:緑/その建築物は、使用可能です。)の色紙が建築物の見やすい場所に掲示されます。
しかしこの応急危険度判定で間違ってはいけないのが、これは罹災証明のための被害調査ではなく、建築物が使用できるか否かを応急的に判定するものだったため、「赤紙」が貼られると、イコール全壊という誤解が生じたり、ボランティア活動を行う上でも大きな混乱をもたらしていたといいます。

そのため応急危険度判定や罹災証明についての詳細を記した文書を建築士の方に作成してもらい、全戸に対して配布するなどの対応をしていったということでした。

活動するうえでも、場合によっては建築士の方などの専門家に見てもらいながらどのような活動が出来るか判断してもらったり、場合によってはその専門家の方に作業をお願いするなどの対応もしていたということでした。

「出来ないことを出来るようにしていく」
という意識をボランティアセンターの活動を行う上でとても大切にしていたそうです。

またこのような対応が出来たということは西原村の社会福祉協議会の方や役場の方をはじめ、何より、外から来た支援者を受け入れてくれた地元の方のおかげだったと鈴木さんは話します。


〇移転の課題

「どのような時期・場所で災害が起きたのか」
通り一辺倒の支援ではなく、被災地の状況をしっかりと見て支援を行うことが必要だと語る鈴木さん。


熊本地震では移転に関しても大きな課題がありました。
2004年に起きた中越地震では集団移転が行われる際、集落に残る人たちに対して、残せる宅地がある状況だったため、ほとんど支援をすることはなく、主に移転者に対して防災集団移転促進事業を使いながら、平場に造成した土地を提供し家を建てるなどの支援が行われました。
そのため、集落に残ることを選んだ人たちに対して土地の整備などの支援をする必要がほとんどなかったそうです。

しかし、熊本の場合は集落の宅地を整備しないといけないという状況と、一方で移転を希望する人たちにも支援が必要な状況が出ていました。
そしてこの2者に対して補助事業で支援を行おうとすると、補助事業が2重になってしまうため、集落に残る人は移転者に対して出る補助事業は使えないということが起きていました。各家庭の事情で残る人・移転する人がいるため、住民の間でも軋轢が生まれ、今でも難しい状況があるといいます。


〇玄海島の視察


平成17年3月20日に10時53分に発生した福岡県西方沖地震で大きな被害をうけた玄海島。
昨年10月に鈴木さんは、その復興への取り組みを知るため視察に向かいました。

熊本と同様に斜面に建てられた家が多く、宅地への被害が大きかったといいます。
復興への取り組みとしては被災住宅が密集している地区の住環境改善と災害防止を図るため、小規模住宅改良事業の手法により、土地の買収や建物の除却を行った後、改良住宅の建築や戸建て用地の造成、道路・公園等の公共基盤設備を行いました。
公営住宅に入ることを選択した方は、115世帯、戸建ての住宅再建をされる方は50世帯あります。
特に公営住宅に入られる方は10年先を見据えて選択したということでしたが、土地を手放すということは財産を手放すということでもあり、次の世代に引き継げるものが何もなくなってしまうという課題があるということでした。

視察中、地元の方と交流する中で色んな方に言われたのが「とにかく、とことん話し合うべきだ」という言葉だったと鈴木さんは話します。

これから地域をどうしていくのか、
悩んでる部分も腹を割って話していくことが大切だということを改めて感じたということでした。


〇人口推移からみる支援活動
実は西原村は九州地方の中でも人口が増加している地域で、
田舎暮らしが再評価された状況などがあり、住む人が増えてきたということです。

地震直前までは7000人を超えていましたが、別の地域の仮説に住むことになった人がいたりするなどして、
今では減少していっている状況があるということでした。

そんな中、昔から西原村に住んでいる方、地震が起きて西原に移り住んできた方など、
それぞれで復興に向けての動きが出てきているといいます。

元々住んでいた人の中ではこれからの復興を考える組織が区長さんなどを中心に出来ていたり、
新しく西原に住み始めるようになった人の中では炊き出しを行ったり、地域のイベントに積極的に参加したりする動きも生まれてきているということでした。
また地元の方やボランティアの方たちと一緒に地域に出て、瓦礫ばっかりの村を少しでもきれいにしようと花を植えるプロジェクトを始めた方がいるなどの動きも西原村では起きているそうです。

このような復興に向けた取り組みが相互作用で良くなるように動かしていくことが必要だということでした。


〇中間支援の必要性
新潟では中越復興市民会議という中間支援組織を立ち上げ活動してきた鈴木さん。
熊本でもそういった組織を立ち上げていく動きがあるということですが、熊本では地域によって被災の度合いが違うため、熊本市ではあてはまるものが西原村ではあてはまらないという状況があり、地域の実情に合った支援メニューが必要だということでした。
宅地の支援や記録集を残す活動、神社を修繕するといった支援、地域でのイベントの開催など、現在、役場と連携をしながら動いているということでした。

また集落によっては集落に残る人・移転する人、それぞれの中で、
経済状況・安全の面・地元を離れたくないという想いなど様々な要因があり、折り合いのつかない気持ちを抱えた方々もいるということでした。そんな人々に寄り添っていけるような支援を続けていくことが必要だと鈴木さんは話します。

〇地域をこえた交流
鈴木さんが活動していた新潟の山古志村。今でも交流は続いており、最近そんな山古志村の方々からのメッセージ動画を撮影し、熊本の人へ届けたエピソードも。
その後山古志村の方に西原村へ実際に来ていただき、中越地震の時の心境や状況を話しに来てもらったりもしたそうです。
大きな災害を経験した人々同士だからこそ、励みになったり通じ合うような部分があり、こういった交流もこれからも続けていきたいということでした。


〇「受援」のチカラ


最後に鈴木さんは災害ボランティアをする上で、「『受援』力」が大切だ話されました。

今も西原村で活動させて頂いているとうことは、西原村の人が自分たちの活動を受け入れてくださる土壌があるからこそだということでした。

これまで様々な地域で支援活動を行ってきた鈴木さん。
地域によっては活動を中に入っていくことが難しい所もあったといいます。

しかし西原村の人は、活動を始めた当初から被災状況を語ってくれたり、外から来た人間を温かく受け入れて頂けたそうです。

自分の家が災害で被害を受けている状況の中で、ボランティアの活動を受け入れるということにも力が必要で、
西原村の人にはそんな「受援」力があり、そんな西原村の人たちだったからこそ鈴木さんもこれまで活動を続けてこれたのだということでした。




講演の後は、鈴木さんと特定非営利活動法人 宮崎文化本舗の石田代表理事と、参加者の皆さんを交えながらのトークセッションが行われました。




熊本での宮崎-熊本支援ネットワークの支援活動の経緯や支援体制について語られる中、
参加者の方から出た「震災による影響や労働力の低下・高齢化による担い手不足が進む中で、農業に関する支援や呼びかけが西原村では出てきているのか?」という質問に対して、
鈴木さんは「萌の里という物産館があり、そこにかなりの数の農家さんが出品している。熊本地震の影響で休業が続いていたが仮店舗で営業が再開された。現時点では売り上げも少ない状況があるが本格的に営業が再開されれば農家さんにとって大きな力になっていくと思う。またこれまでやってきた農業ボランティアを地元の農家を中心としたグループにして、特産品の開発や高齢者の生きがいとなるような活動をしていく動きもある」とコメントされていました。


またトークセッションの中で鈴木さんは、西原村のボランティアセンターは、
全国からのボランティアを受け入れる支援体制で活動してきたと話されました。

そのことについて、これからの復興を考えると地域を限定せず全国の方からの支援を受けていた方が、支援活動のつながりの中から、次につながる展開や復興が前進する力になっていくという想いがあったからだということでした。
全国からボランティアを受け入れるということは、それだけの労力が必要になるということでもあり、反発する声もあったといいますが、
長期的な復興の取り組みや将来的な西原村の活性化のことを考えると必要なことだということでした。

また鈴木さんの「地域との繋がりを強く意識して活動していた」という言葉が印象的でした。
支援活動を行う時には地元の区長さんを始めとする、地元の方々が地域とボランティアをつなげていただけたということがあり、
そのおかげでニーズの発見や支援活動の進行がスムーズに出来ていたということでした。
この「地域とのつながり」は今後、起こりえる災害の時に、どの地域においても必要であり大切なことなのだと強く感じました。


ご参加頂いた皆様からは、
「西原村のボランティア活動が、受け手側からの状況として聞けたので良かった。また、鈴木さんの活動が非常に幅広い事が分かりました」

「大変ためになりました。宮崎で災害が発生した時に、少しでも役に立てるようにがんばりたいと思います。」

「興味深く大変有意義な話を聞かせていただきました。単にボランティアだけの話ではなく、人との地域とのつながりの在り方について感銘を受けました。これからも、自分にできるボランティアを行っていきたいと思います。」

「自分が被災者になった視点で支援のあり方を考える。受援力について宮崎も考えていく必要がある。」


といったご感想をいただきました。


間もなく熊本地震から一年が過ぎようとしています。
鈴木さんのお話にもあったように、支援する側だけではなく、
「受援」する側の視点を考えた上での災害ボランティアのあり方や、
地域とのつながりや関係性をいかに作っていけるかが,
これからの支援活動には大切なことなのだなと強く感じました。

またどの地域で災害が起きても、決して他人事にせず、いかに自分ごととして考えられるか、
鈴木さんのこれまでの活動や姿勢に学ぶことがとても多かった今回のヒムカレッジだったのではないでしょうか。

参加していただいた皆様、講師の鈴木さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 21:32Comments(0)イベント報告

2017年04月05日

【動画でみる!ヒムカレッジ!】ヒムカレッジ2016 vol.2 デザインを見える化するワークショップ

12月11日(日)に、ホップステップアヤウェブ代表 ヒダカ アヤさんをお招きし開催した、

ヒムカレッジ2016 vol.2
「 デザインを見える化するワークショップ チラシづくり 「課題」発見 「悩み」解決 ワークショップ」


こちらの講座を3分間にまとめたダイジェスト動画を公開しております!

当日の講座の流れや会場の雰囲気が感じられるかと思いますので、是非ともご覧ください!




この講座についてもっと詳しく知りたい方は下記URLから活動レポートをご覧ください♪
http://ksc.miyachan.cc/e507952.html
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 16:36Comments(0)イベント報告

2017年01月31日

ヒムカレッジ2016 vol.2 デザインを見える化するワークショップ 開催しました!

12月11日(日)に、ホップステップアヤウェブ代表 ヒダカ アヤさんをお招きし、ヒムカレッジ2016 vol.2「 デザインを見える化するワークショップ チラシづくり 「課題」発見 「悩み」解決 ワークショップ」を開催いたしました!





□講師紹介
--------------------------------------

ヒダカアヤ 氏 (ホップステップアヤウェブ代表) 

自然と宇宙に一番近い農業者さんをこよなく愛しています。
2015年、6次産業化サポーターに認定していただきました。

新潟県生まれ 宮崎市在住
バンタンデザイン研究所 illustration科(中退)
共立女子短期大学英語専攻
大阪芸術大学映像学科


(制作歴)
http://ayaweb.jp/works/

(受賞歴)
2007 47th ACC CM FESTIVAL ACCファイナリスト賞受賞
東京国際アニメフェア2007 アニメアワード優秀賞受賞
インディーズアニメフェスタ2007八巻審査員賞受賞
NHKデジタルスタジアム真島セレクション(2009.Jan)
NHKデジタルスタジアムMAYA MAXXセレクション(2007.Feb.)

--------------------------------------




今回も様々な職種・年代の方々にご参加いただきました!

前半はどのように伝えれば重要な事が伝わるか、その思考のプロセスを体感するグループワークを行い、後半は実際にヒダカさんに即興でチラシを作って頂きながらチラシ作りのコツについてお話頂きました。



「いくらテクニックを学んでも、本当に伝えたいことや魅力を理解できていないと効果が出ないので、その大元の部分をしっかりと学ぶことが大切です」自己紹介に合わせて今回の研修の内容に至った経緯をヒダカさんにお話いただき、研修はスタートしました。


そして前半のグループワークを行うにあたっては宮崎産業経営大学の宮崎ダイアログカフェの皆さんにグループファシリテーターとして入っていただきグループ内の進行をして頂きました!

●デザインを見える化するワークショップ

初めに趣旨説明・グランドルール・自己紹介を行い実際のワークへ。





【STEP1】

まずは今回のワークのキーポイントとなるワークシートに団体名、お名前、どんな活動をしている団体か、自分は何をしているか、
そして下記の1)~6)の問いに対して記入して頂きました。

1)何を伝えたいですか?

2)何が課題ですか?

3)伝えたい人が抱えている悩みは何だと思いますか?

4)伝えたい人にどんな風に感じてほしいですか

5)伝えたい事が伝わったら、相手はどんな良いことがありますか?

6)伝えたことが伝わったら、自分にはどんな良いことがありますか?


【STEP2】
つづいて課題に対しての問を考えて頂きました。
自分が記入したワークシートを左側に回し、自分に回ってきた他の参加者のシートの課題を読んで、
その課題を深堀りする質問を付箋紙に記入して頂き直接ワークシートに貼っていってもらいました。

1つの課題について、最低1つの質問を記入することを条件に、
同様な作業を自分の元に自分のシートが戻って来るまで繰り返し行いました。



【STEP3】

そして戻ってきた自分のシートに書いてある問に対して、
自分はどのようなことを考えたのか、感じたのかを書き留めたり頭の中でまとめる熟成の時間へ。


【STEP4】

いよいよ最後のステップへ。

グループファシリテーターに進行して頂きながら
皆さんから頂いた質問に対して、自分の回答をグループ内で4分間話していただきました。

そして発表後には発表者に“気づき”を促す質問を1人1回以上問いかけていただきました。

またそれ以外の人は、質問や発表者の言葉(キーワード)を正方形の付箋に書きだして、プレゼントしていただきました。



問を考えるステップでは他の人の課題であってもそれを深める質問を考えることで、
自分自身の課題や伝えたいことを引き出す考え方にもつながります。

また今回のようにグループで行い他の人の考え方にも触れることで、
自分の中にはなかった新たな気づきや視点が得られたのではないしょうか。

また参加者の皆さんで実際に自分が作ったチラシを持ち寄りながら、
話し合っている場面も見受けられ、課題や悩みの共有や意見交換も出来たワークショップとなりました。


★見やすいチラシをつくるヒント
後半はヒダカアヤさんによる「見やすいチラシをつくるヒント」についての講座が行われました!



その中で紹介されたチラシづくりのポイントを何点かご紹介いたします。

◇情報の整理



まずはじめに「情報の整理」が大切だと話すヒダカさん。
見やすいレイアウトや情報が伝わりやすくするためにも以下のような点に注意するといいということでした。


(揃える) 
・文字の位置・見出し
・文章の端が揃うことで文頭が見つけやすくなり、文章が読みやすくなる。
・画像の大きさを揃えると紙面のバランスが良くなる。

(まとめる)
項目名と説明、写真と写真のタイトルなど、関連のある項目同士を近づけて配置関連のあるものを同じ揃え方で近くに配置することで、内容を直感的に理解しやすくなります。

(区別する)
揃えてまとめた情報グループを離して配置。情報グループの周りに余白ができることで、グループが強調され、情報を素早く見つけることができ、正確に伝えることができます。罫線を引く、色分けをするなど。文章を枠内に入れる場合は、上下左右に一文字分ぐらい余白を確保する。


◇フォント(書体)を多用しすぎない


今ではPCの中にデフォルトで多くのフォントが入っていたりして、ついつい色々な種類のフォントを使ってしまうことがあるかと思いますが、
そうすると統一性がなくなり逆に見づらくなってしまうということでした。
以下の点に注意してフォントは使いましょう。


タイトルや見出し・・・視認性の高い「太いゴシック体」
長い文章・・・可読性の良い「細い明朝体」が向いています。プレゼンテーションのスライドは、読みやすさよりも見やすさが重視されます。全体を通じてゴシック体を用いるのが良いでしょう。

一つの紙面で使うフォントは3種類ぐらいがベスト。
POPなどは、デザインフォントを使う場合は、見出しのみ、商品名のみ、
といったルールを作る事でしっかりと引き立ちます。


◇色を使いすぎない


フォント同様、色も使いすぎないようにすることが大切です。

1つの紙面に使用する色は3~5色にして、この内一番目立たせるメインカラーは1色(5色使用の場合は2色)にすること。
残りの色は、彩度を抑え、メインカラーをサポートする色にすると効果的だそうです。

またどうしても多くの色を使う場合は、
1色をグレーやベージュにすると、色同士の衝突を和らげる効果があるそうです。


◇ジャンプ率 大きさのメリハリ


大きさのメリハリをつける「ジャンプ率」
左上の画像だと同じサイズの画像が並べられており、印象がぼやけてしまっていますが、
右の方はこの学校の雰囲気が一目で分かるように画像の大きさにメリハリがあります。


チラシやポスターなど瞬間的に判断してもらいたいものほど、このジャンプ率を高くすることで
見やすく印象に残るものになるということでした。




そして最後には実際に今回の講座のチラシで使用した素材で、
講座で紹介されたポイントを踏まえつつ、チラシづくりの作業を実演して頂きました!


今回はイラストレーターなどの専門的なソフトではなく、なんとofficeのパワーポイントを使用して作っていただきました。


画像の切り取り方(トリミング)や印象に残るようなタイトルのデザインなど、
1つ1つの作業を、見やすく分かりやすく、同時に思いや感情が伝わるように考えながら作業するヒダカさん。

本当にちょっとした部分の工夫で、見やすく伝わりやすくなるので驚きの連続でした。



出来上がったチラシはとても短時間でさらにパワーポイントで作業したとは思えないクオリティで、
参加者の皆さんも感心していたご様子でした!







□質疑応答

質疑応答では、
「面白いと感じてもらえる広報物を作るために工夫していることは?」という質問に対して、
ヒダカさんは「直線の枠で囲ったり幾何学的なデザインが多くなったら、フリーハンドで作ったゆるい図形や曲線を使ったレイアウトなどに変えてみるとちょっとした遊び心が出ていい。またキャッチコピーも伝えたい人に一番近い言葉、普段感じて課題や悩みを想像して作ると親しみやすく伝わりやすくなる。」とコメントされていました。





ご参加頂いた皆様からは、

「デザイン(広義から狭義まで)についてごく身近かつ具体的に学び、感じ、考えることができた。自分たちの活動を他者視点から見て、話して提案していただくことで、自分たちの課題や強みを照らし返して多くのヒントをいただいた。産経大の学生さんたちのファシリテートも心強かった。ありがとうございました。」

「チラシのテクニックもこれまで知りたかったことばかりで、わからなかったところが納得できて、実行しやすくなった。ありがとうございました。」

「いつも自分の中で「これ良いんじゃないかな?」と思って情報を発信していたが、伝えたい人を絞ること、伝えたい人が何に悩んでいるかと相手の方を含めて考えなければ届かないのかなと思いました。」


といったご感想をいただきました!



参加していただいた皆様、そして講師のヒダカさん、ファシリテーターとしてご参加いただいた宮崎ダイアログカフェの皆さん、
本当にありがとうございました!


また今回の講座を3分間にまとめたダイジェスト動画を公開しております!
当日の講座の流れや会場の雰囲気が感じられるかと思いますので、是非ともご覧ください!

  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 22:27Comments(0)イベント報告

2017年01月04日

ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!

10月18日(火)に、組織デザイン・ラボ 代表 原口 祐佳さんをお招きし、ヒムカレッジ2016 vol.1「怒りをコントロールして、より良い人間関係を構築する アンガーマネジメント講座」を開催いたしました!




□講師紹介
--------------------------------------

原口 祐佳 氏  組織デザイン・ラボ 代表 

提携会社:ANAビジネスソリューション氏,アニメートエンタープライズ,株式会社イースト

長崎県佐世保市生まれ。短大卒業後、ANA(全日本空輸株式会社)入社。グランドスタッフとして福岡空港に勤務、その後営業支店へ異動し、教育、企画、セールス等、幅広く業務に携わると共に人材開発・教育研修業務を担い、延べ40,000 人のANAグループ社員の育成に携わる。また、教育プログラム開発、人材育成の体系化も手掛け、現在の基礎となる。
 2012年に、“社員全員で成果を上げる組織作りを支援する”を理念とし独立。研修講師、組織デザイン・コンサルタントとして141社の企業の人材育成支援を実施。特に現在は、「リーダー育成」と「人事評価制度作成」に力を入れ支援を行っている。また現在までに延べ120人、1015時間以上のコーチングの経験を持つ。

◆資格◆ ICF国際コーチ連盟プロフェッショナルコーチ、日本アンガーマネジメント協会ファシリテーター

--------------------------------------




今回も様々な職種・年代の多くの方々にご参加いただきました!
実際のワークを交えながら「アンガーマネジメント」について学ぶ研修会となりました!




●アンーマネジメントとは

初めにアンガーマネジメントという言葉について。

アンーマネジメントとは「怒り」(アンガー)とうまく付き合うこと(マネジメント)=後悔しないこと(「言い過ぎた」「言えばよかった」などとならないように)


ここで重要なのが、決して怒らないということではなく怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにすること
だということでした。

また仕事に限らず家族や友人などとのコミュニケーションにも用いることも出来るということでした。



●怒りとは

そもそも怒りという感情には「感情表現」「伝達手段」「機能・役割」という3つがあるといいます。

「感情表現」
・人間にとってごくごく自然な感情のひとつ
・怒りがない人はいないし、なくすこともできない

「伝達手段」
・怒ることで伝わることがある 怒ることで伝わりにくくなることがある

「機能・役割」
・身を守るための感情(防衛感情)


そして怒ることはダメな事ではなく、怒っても構わないが、

怒るものか、怒らないものか“区別できていないこと”こそが問題なのだと原口さんは話されました。


そして、ここで参加者の皆さんにはワークシートに、自分が「怒った出来事」を書いて頂きました。
参加者の皆さん同士で共有しながら、またその時の「感情を表す言葉・発した言葉」についても書いて頂きました。

このようにまずは自分の感情をちゃんと「言葉」に表すことが、
怒りとうまく付き合っていくことにつながるのだということでした。



さて実際に怒りとうまく付き合うためにはどうしたらいいのでしょうか?




●6秒

怒りとうまく付き合うためのポイントとして、
1つ目に大切なことは「6秒」待つということでした。


人は怒りの感情が起きて、その怒りのピークが続く時間が6秒だといわれています。

ここで何か言葉を発したり、感情に任せた行動をとってしまうと前述した「後悔」につながってしまうということでした。

そうならないためにもとりあえず6秒待つことで冷静な判断が出来るのだということでした。


実際に6秒を計ってみると長いと感じてしまう方が多いかもしれませんが、
その間に深呼吸をしたり、「人はひと、、人はひと、、」といった自分なりの呪文を唱えたりするなどを試してみるといいということでした。


●べき


続いて二つ目のポイントは「べき」です。


そもそも私たちを怒らせるものは一体何なのでしょうか?
人や出来事、色々と考えられますが、実は「べき」ということが正体なのです。

「べき」とはつまり、「〇〇であるべき」だとか「〇〇すべき」などといった

“自分が長年慣れ親しんでいること 絶対だと信じていること”

この「べき」が自分の中にあることで、何か怒りにつながる出来事が起きたときに、実際の出来事と自分の中にある「べき」の感情とのギャップが生じてしまい、怒りにつながってしまうということでした。


この「べき」という原因を減らすためには、
自分の中にある「べき」を許容できるレベルごとに分け境界線をはっきりとさせることがまず大切だということでした。


ここで参加者の皆さんには先ほどのワークシートに自分の中の「べき」を書き出してもらいました。


そして「べき」を明確にしたら他の人の「べき」を許容する努力をし、また他人と自分の「べき」を見せたり伝え合ったりして他人の「べき」と比較しながら考えることも効果的なのだということでした。



●分かれ道



3つ目にアンガーマネジメントに大切なこととして、怒りの行動を起こすか、起こさないか?の「分かれ道」を意識するということがあります。

そのためには何か怒りにつながる出来事が起きたときに、

“変えられる=コントロール出来る”こと と “変えられない=コントロール出来ない”ことに分けて考えることが必要です。

例えば電車の中で騒いでいる人を見た時に、
自分が注意したりして静かになるとすれば「変えられる」こと、として、
いつ・どうやって・どのように・どの程度変えるのかを考え行動に移します。

ここで実際の「変えられる」行動(叱る・怒る・注意するなど)に移す時は、
タイミングや場所、どのくらい変えることがいいのかを考えてから行動に移すことが重要です。


そして何か言っても静かにならない「変えられない」ことと判断すれば、
自分がその場から離れたりするなどの具体的で現実的な対策を考える必要だということでした。




また怒りには、
・家族や友人などの身近な対象に強くなる←コントロールできるという思い込み
・高いところ(上司・先輩・兄、姉)から低いところ(部下・後輩・弟、妹)へ流れる←怒りの連鎖
・伝染しやすい←情動伝染
といった性質があるといいます。


しかし同時に怒りは、
行動を起こすモチベーションにもなり、

“エネルギーになる”

性質も兼ね備えています。



今回の講座で出てきた対処法を一日一日、生活の中で意識しながら実践し、
自分の感情に責任をもつことで、怒りとうまく付き合う術が身についていくのだと原口さんは話されました。

また会社などの組織では生産性を生むようなパフォーマンスにつながったり、
家庭や学校などでは日々の活力となるようなエネルギーにもなるということでした。




□質疑応答



質疑応答では、
「6秒我慢できないような怒りっぽい人とはどう付き合えっていけばいいですjか?」という質問に対して、
原口さんは「怒りそうな場面に遭遇した時に、お茶を持って行ったりお菓子を持っていくなど自分が6秒の間で出来るようなことをやってみるのもいい。またお部屋の中にアロマを焚くなどして落ち着きやすくなる空間にすることも効果的です。」とコメントされていました。





ご参加頂いた皆様からは、

「怒りのコントロールの方法が分かりとても参考になった。」

「自分の中の理想が高かったことに気づきました。あまり怒ったりする方ではないと思っていましたが、自分でも忘れているような小さな怒りがあるのだと気づきました。」

「怒りについての考え方が変わりました。うまく付き合っていく為にも教えて頂いたことを心がけていきたいと思います。」


といったご感想をいただきました!




「怒り」という誰しもが持つであろう感情と上手く付き合っていくために、
その本質や対処法などを学ぶことが出来た今回のヒムカレッジ。

自分の身の回りのことから意識し・実践出来ることばかりでしたので、
参加者の皆様にとって、様々な場面で役立つスキルを学ぶ場になって頂けたのではないでしょうか。



参加していただいた皆様、そして講師の原口さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 18:14Comments(0)イベント報告

2016年11月10日

地域版ヒムカレッジ in 日南 開催しました!

9月30日(金)に、北海道国際交流センターの事務局長 池田誠さんをお招きし、
地域版ヒムカレッジ in 日南「地域づくりのコーディネート力~連携・協働で地域を元気に!」を開催いたしました!




□講師紹介
--------------------------------------

池田 誠 氏
(財団法人北海道国際交流センター(HIF)事務局長)
函館生まれ。1984年小樽商科大学卒業後JTBにて11年間勤務。95年に退職、1年間、ニュージーランドでグリーンツーリズムや、パーマカルチャー、バイオダイナミックなどを学ぶ。帰国後、共働学舎新得農場にて有機農業、ナチュラルチーズづくりなどを担当し、自給自足の共同生活をする。2001年5月より現職。現在、外務省NGO相談員、DIGネットワーク函館事務局長、大沼ラムサール協議会会長など多数。七飯町大沼在住。

--------------------------------------


今回は日南の地域づくりに携わっている方や行政職員など幅広い年齢層の多くの方々にご参加いただきました!

ホームステイプログラムを中心とした国際交流事業をはじめ、様々な事業に取り組む池田さんにご講演いただきました。



●自治体と連携し、ホストファミリー開拓


北海道国際交流センターで取組むホームステイプログラム。
きっかけは1979年夏、北海道七飯長の農家に16名の留学生が2週間ホームステイを行ったことでした。
それから現在に至るまでの37年間、100の国と地域、10,000名以上の留学生が北海道を第2の故郷として交流をつづけています。

こうした北海道でのホームステイプログラムが始まりとなり九州でもホームステイプログラムが行われるようになり、北と南から草の根の国際交流が盛んになっていたということでした。
また海外の大学と連携した日本語教育のプログラムも行っており、毎年多数の応募がくるほど人気があるそうです。


●国の行政機関などとの連携

池田さんは外務省(JICA)や環境省、内閣府と連携した事業も行っています。
最近では厚生労働省と連携し、若者の就労支援を行う「はこだて若者サポートステーション」を始めたり、生活困窮者の自立支援や学習支援も行っています。
その他にも農林水産省と連携した事業や防災活動などの取組み、環境保護活動やクルーズ船のインフォメーションデスクなど、その活動は多岐に渡ります。


●多様な主体と連携するメリット

このように様々な事業を展開する池田さんですが、そんな中では「何で国際交流の団体なのに別の分野に出て行くの?」という声が上がることも少なくはないそうです。

しかし、池田さんは「様々な事業を展開しているからこそ見えてくるものがある。福祉と環境の事業が結びついたり、国際交流と地域づくりが繋がり、より事業が進みやすくなったりすることがある」と語ります。

多様な主体との連携による地域づくりの取り組み、また性別や世代を問わず様々な人々を巻き込んだ活動を行うことにより、ネットワークが更に拡がり、円滑な組織運営にも繋がっているということを強く感じました。


●共働学舎での生活


最後には池田さんが2年間生活していたという共同学舎のお話に。

共働学舎は1978年、集落全体の高齢化などによって廃村となった後の集落で、共働学舎の創設者宮嶋眞一郎と数人の同士が生活を始めスタートしました。

現在は20代~60代の男女十数人が犬や猫、ヤギ、鶏などの動物たちとともに暮し、村の先人達が代々使ってきた田畑や数軒の古民家をそのまま受け継ぎ、農業中心の生活を続けてきました。

住人たちは、とても個性豊かで年齢層も幅広く、また身体的・精神的・境遇上などでのさまざまな差異を持つ人たちですが、1人1人が持つ個性を尊重し、お互いに支えあいながら共同生活を送り、一般的な地域コミュニティでは成り立ちにくいような生活を送っています。


そこで池田さんは有機農業とナチュラルチーズづくりをしながら自給自足で暮らしていたそうです。

共働学舎での生活を通して、多様な人々や多様な考え方に触れ
「異なる価値観やそれぞれに得意・不得意のある人々が支え合いながら社会を作っていくことが大切だ」
と感じた池田さん。

様々な分野での事業を展開している現在の活動を行う上で、
共働学舎での生活はとても大きな経験になったということでした。



□質疑応答

質疑応答では、
「どのように地域の人を巻き込んでいるのか?」という質問に対して、
池田さんは「地域の人と関わる時には、とにかく低姿勢で接すること。あとは飲みの席で打ち解けていく。また女性スタッフがいると打ち合わせなどがスムーズに進行できるのでなるべく同行してもらうようにしている。」とコメントされていました。






ご参加頂いた皆様からは、

「今まで私自身が抱いていた「地域づくりのコーディネート」に対しての概念を変えれました。エリアではない広域連携の重要性を認識しました。」

「様々な活動をされていて大変驚きました。「協働学舎」の話が興味深かったです。障害等その人の個性としてあたり前に生活していける社会を目指したいです。ありがとうございました。」

「多様性はこれからの社会のキーワードのひとつだと思います。どうすればそれを実現できるのかということを考えました。」


といったご感想をいただきました!


とても多くの事業を手掛ける池田さんですが、
講演内でも話されたように多様性を受け入れ活かす姿勢が、
事業を動かす原動力になり、人や地域と連携していく力にもなっているのだと感じた今回のヒムカレッジでした。


参加していただいた皆様、そして講師の池田さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 17:27Comments(0)イベント報告

2016年10月25日

資金調達サポート研修会「志を実現するための新しい資金獲得の方法とは」開催しました!

9月11日(日)に、(公財)佐賀未来創造基金 理事長の山田健一郎さんと認定特定非営利活動法人 日本IDDMネットワークの事務局長 岩永幸三さんをお招きし、資金調達サポート研修会を開催いたしました!



□講師紹介
--------------------------------------
山田 健一郎 氏
( (公財)佐賀未来創造基金 理事長)
1977年佐賀県生まれ、早稲田大学卒。教育系NPOを経て、地元中学・高校へ勤務。その後、中間支援組織職員・役員、佐賀県庁県民協働課へ勤務後、NPO法人さが市民活動サポートセンター理事長に就任。国連公共サービス部門で世界一になった「協働化テスト」では事務局長として携わりドバイ世界政府サミットに登壇。約3年前から佐賀未来創造基金の設立・運営を行い、現在も代表理事を務める。地域福祉ネットワーク事務局。地元商店街振興組合副理事長等も務める。



岩永 幸三 氏
(認定特定非営利活動法人 日本IDDMネットワーク)
佐賀県庁の初代県民協働推進担当官。協働化テスト(協働の提案制度)、プロボノ、マッチングギフト方式による市民コミュニティ財団への補助、ふるさと納税のNPO等指定、NPO/NGOの誘致等に携わる。この他、「新しい公共」推進会議の専門調査会委員、地域に飛び出す公務員を応援する首長連合の初代事務局長を務めた。公務外では認定NPO法人日本IDDMネットワークで“資格無”のファンドレイザーとして16年目の活動中。
--------------------------------------


今回はなんと定員を超える47名と、職種も年齢も幅広い多くの方々にご参加いただきました!
今回は、講演1でファンドレイジングについての基礎知識を、そして講演2では実践的な内容をお話いただきました。また講演終了後は個別相談を行い、宮崎の地域づくり団体やNPOでの新しい資金調達の実践方法を学ぶ研修会となりました。


講演1:資金調達~ファンドレイジング~の基礎知識


山田さんの講演では資金調達~ファンドレイジング~の基礎的な知識についてご講演いただきました。


●社会情勢の変化
全国的に人口(産業人口)減少・高齢化が進む中、それぞれの地域によって課題も増えている。そんな現状で生き残っていくには寄付や財源などによる資金循環が大きな役割を果たしていると話す山田さん。

内閣府の調査によると、
「社会のニーズや課題に対して市民の自主的な取り組みが大切である」と考えている人は9割を超え、社会貢献や課題解決への意識は高まっているそうです。

その反面でNPO法人に寄附したいと思う割合は23%となっており、寄附したくない理由として「寄附した後の効果が見えにくいこと」や、「経済的な余裕がないこと」を挙げる人が多いということでした。

寄附する際に重視する点としては「目的や活動内容が共感できること」や「寄附金が有効に使ってもらえること」を挙げる人が多いということでした。


●ファンドレイジングとは


ファンドレイジングとは単なる資金調達にとどまらず、共感をマネジメントしながら組織と財源を成長させる力であり、人々に社会課題の解決に参加してもらうためのプロセス。
寄付から社会的投資まで含み、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為の総称のことを指すということでした。
そしてファンドレイジングを効果的に使っていくためのポイントは・・・

ポイント1:多様な資金源の獲得で支援者拡大!!
寄付・会費、助成、事業など支援車窓の輪を広げていき多様な資金源をバランスよくもつ。

ポイント2:資金源の相乗効果を図る!!
ふるさと納税が増えると通常の寄付が増えいったり、自分たちの事業にファンが増えれば事業収入が増えたりと相乗効果を狙いながら活動を行う。

ポイント3:事業、組織、財源の一体的成長戦略!!
事業、組織、財源は、一つでも欠けたら上手く回っていかないので一体的に成長させることを意識しながら活動を行う。


●ひと・もの・かね=志金調達・じょうほう ファン度レイジング
ファンドレイジングに必要なのはファンの度合いを上げていくことが重要だと話す山田さん。
自分たちの活動や思いを支援者となる人に効果的に伝えファンを増やしていく。
そのためには情報発信や組織基盤を整えることなど、そもそも団体の円滑な運営に必要なことを着実に行うことが大切だということでした。
また「たとえお金は集まらなくても寄附を募る為に自分たちの活動を発信し訴えていき、共感を得ていくことが社会を変えていく課題解決のための一歩目になる。寄附を集めるための行動にこそ意味がある」と、山田さんは話されました。


●寄付・会費を集める為に
ポイント1:寄付者の気持ちになる!!

課題解決の共感+解決策への賛同×信頼=寄付しよう 
寄付者は「自分たちの活動や団体の理念や目的」と「寄付したお金がちゃんと有効に使ってもらえること」を重視して寄付先を選ぶそうです。
上の方程式を意識し、寄付者の気持ちになることが重要だということでした。

ポイント2:多彩なメニューを用意

オンラインで気軽に寄付が出来るものから、財団の助成など、様々な年代や趣向をもった方にアプローチをかけられるように多彩なメニューを用意すること。

ポイント3:受け入れ体制の整備
領収書の発行やお礼状を出すこと、寄付者の管理システムなど、受け入れ体制の整備を「必ずを行うこと。


●会員を拡大するためには
・共感・実利感・仲間感 
活動に共感させることと、ふるさと納税の返礼品など寄付者に実益を感じてもらう実利感、そしてコミュニティの仲間にしていくという仲間感が必要だということでした。またそういった寄付の継続率を上げるためにしっかりと寄付者にリマインドしていくこと。

・会員は団体のファンクラブ
ファン心理を大事に、きかっけとなる生理的な欲求から、仲間になった・感謝された⇒仲間として認められている、功績が認められている⇒団体を育ててきた、社会を変えられた、という様に会員の欲求を満たすように意識することも大切だということです。


最後には「まずはチャレンジして下さい。スタートすることで、自分たちの出来てる点・出来ていない点に気付けます。そして自分たちの活動を訴え顧客を獲得していく行為そのものが社会を変えようとし、意味のあるものになります」という、何よりもはじめの一歩を踏み出すことが資金調達には大切なことなのだという山田さんの言葉で講演は締めくくられました。



講演2:不可能を可能にするファンドレイジングとは?~不治の病を治る病にするアプローチから~



岩永さんが事務局長を務めるNPO法人日本IDDMネットワークは、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病、IDDM、小児期に発症することが多いため小児糖尿病とも呼ばれます)の患者や家族、医療機関、企業、行政等との連携を図りながら、患者や家族の心のケア等の活動を行っています。

1型糖尿病は、毎日数回のインスリン注射またはポンプ注入を生涯必要とする病気で、糖尿病患者の99%を占める2型(成人型)糖尿病とは原因も治療法も異なります。日本での年間発症率は10万人あたり1~2人と少なく、治療法の研究推進や病気の存在自体を知ってもらうことも大切な難病の一つです。

“インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現する。”
最終ゴールは“1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にする。”


というミッションを掲げ、「救う」「つなぐ」「解決する」の観点から精力的な活動を続けているということでした。



●「救う」
・発症直後の患者・家族へ“希望のバッグ”配布
究極の「救う」 プロジェクトとして、国内で毎年発症する患者(1000~2000人)へ発症初期に必要な情報を詰め込んだ「希望のバッグ」 無料で配布。
金銭的な負担はあるが、企業の協賛などを頂きながら継続しているということです。
また一般的な寄付よりも企業の方も理解しやすく協力がしやすいということもあったそうです。

・療養、生活に必要な本等を発行
 「救う」ための情報提供として「1型糖尿病 お役立ちマニュアル」シリーズを発行しました。現在ではピーク時からは売り上げも減少していることから、徐々に世間に1型糖尿病のことが浸透していっていることを実感しているということでした。


●「つなぐ」・・・患者・家族と企業、医療者、行政等をつなぐ
企業とNPOとの協働でカバヤ食品株式会社と当法人との協働事業”1型糖尿病の患者のためのジューC 事業”を実施し、第11回 日本パートナーシップ大賞 “グランプリ” を受賞されました。

その他にも岩永さんのご家族の体験談を元に一般社会への認知に向け絵本の発行も行っており、収益はすべて研究費の助成に当てています。
そして読み終えた本は全国の小児科・図書館等へ贈ってもらうように呼びかけ、更なる啓発に役立てているということでした。

また患者・家族(患者会)が主体となって寄付を集めて研究費助成を行うことは日本では極めて珍しいということでした。
そして、とにかく様々な主体(企業、医療者、行政等)を巻き込んで、互いの特性を活かした活動を展開していくことが大切なのだと岩永さんは話されました。


●「解決する」
・1型糖尿病を「治る病気」にするために研究費を助成
2005年8月に1型糖尿病の根治に向けた研究開発の促進・支援を目的に、1型糖尿病研究基金を設立。これまでに26件の課題に研究助成し合計8,500万円 の助成を行っています。(うち、6,500万円をH27年度に助成)
また研究助成した後、どのような成果を残したのか、専門用語や難しい言葉を使わずに、寄付者や患者家族に分かりやすく伝えるかということが課題だということでした。
上手く伝わらなければ次の資金の循環にも繋がらないということもあり、重要な課題なのだと実感しました。
日本IDDMネットワークの活動に限らず、どの団体の活動にも当てはまる課題なのではないでしょうか。


●佐賀県のふるさと納税の特徴
佐賀県では、「ふるさと納税」として寄付をする人が使途を指定することができます。その指定先は県の事業に限らずNPOでもいいという仕組みがあります。
注)指定されたNPO等の活動内容によっては、ご指定どおりに活用できない場合があります。

NPO指定の手順としては、
①佐賀県県民協働課に相談&申請
②指定される⇒寄付額の95%がNPOへ
という流れになっているということでした。

ただし、指定されれば自動的にお金が集まって来るのかと言えば決してそうではないと言います。
佐賀県が目指す「自発の地域づくり」を念頭に、自分たちの力で寄付を集める活動力や意識がないような団体には中々集まって来ないと岩永さんは話します。


●1型糖尿病根絶のための“ふるさと納税”チャレンジ
近年注目を集めている“ふるさと納税”。

今ではWEB上で全国の情報を確認出来て申込・決済も同時に行えるポータルサイトなどの普及により、更なる盛り上がりを見せています。
そんな中、平成26年度に日本IDDMネットワークでも、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」に掲載を行った所、72日間で、422人の寄付者から10,252,500円、年間で、458件13,000,600円もの寄付を集めました。

27年度も別の研究支援で掲載を行ったところ、なんと年間で、2600件109,046,500円もの寄付を集めました。
ここでも岩永さんは、とにかく分かりやすく簡潔に、病気のこと・自分たちの活動のことを全く知らない人にも届きやすい説明文にすることを意識したということでした。事実、支援者の9割が病気の患者や患者家族ではない方々だったといいます。


●日本IDDMネットワークのお礼の品
お礼品は患者・家族とその知り合いなどの病気を理解して応援してくださる関わりのある人からの品物にこだわっているそうです。
寄付支援が成功していくに連れて提供者の皆さんのモチベーションも上がってきているということを実感しているそうで、またお礼品は地場産品なので地域振興にも繋がっているのだと岩永さんは話されました。

(27年度お礼品)
1型糖尿病の絵本(3巻セット)に加えて
○1万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(佐賀牛加工品等)11品
○3万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(伊万里の梨、ブドウ等)12品
○5万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(伊万里の農産物セット等)10品
○10万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(有田焼、農産物セット等)11品
○30万円以上のご寄付の場合
 ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(有田焼、名尾和紙)6品
○50万円以上のご寄付の場合
 ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(有田焼、名尾和紙)6品
 ・1型糖尿病「治らない」から「治る」-”不可能を可能にする”-を応援する100人委員に
○100万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(有田焼)4品+100人委員
○200万円以上のご寄付の場合
  ・1型糖尿病患者の患者・家族に関わる方々の佐賀の特産品(有田焼)7品※実績無+100人委員



●よせられた寄付者の声
寄付者の方からの声は活動を行う上ではとても励みになると岩永さんは話します。

「病気の子のお役に立てる機会を与えていただき、ありがとうございます。」
「このような支援に参加できるきっかけを作られているのが素晴らしいと思いました。」


上記の様に、寄付を頂いてお礼を返す立場でありながら逆に寄付の機会やきっかけに寄付者の方から感謝のお言葉を頂くこともあるそうです。

「佐賀県の素晴らしい取り組みを心から応援します。」
「貴県の取り組みに心から賛同します。未来のために知恵と汗を絞られる佐賀県をこれからも応援していきたいと思います。」

といった佐賀県の取り組みとして激励の言葉を頂くこともあり、県職員のモチベーションアップにも繋がっているのだということでした。


●認定NPO法人にとってふるさと納税は劇薬か?
日本IDDMネットワーク研究基金の平成27年度の寄付実績は下記の通りとなっています。

 ・平成27年度(2015年7月~2016年6月)の
  認定NPO法人日本IDDMネットワーク研究基金への寄付実績
     45,405,058円 = 過去最高(前年度比3.9倍)

 ・佐賀県への「日本IDDMネットワーク」指定ふるさと納税(寄付)
  平成27年度(2015年4月~2016年3月)109,046,500円

ふるさと納税を始める前、これまでの寄付実績が減るのではないかと懸念する声が多かったといいます。
しかし、結果としては前年度比3.9倍もの実績に繋がったことから、日本の寄付市場がまだまだ伸びていく市場なのだということを岩永さんは実感しているということでした。


●ふるさと納税(寄付)挑戦して気づいたこと


“ふるさとチョイス”に掲載し、ファンドレイジング(資金調達)が出来た事により、1型糖尿病の認知や啓発につながり、前述したように地場産業(有田焼、有明海産ノリ等)の振興にも繋がったのだと岩永さんは話します。
特に月間のPV数が1億PVにまで登るサイトに掲載したことにより、これまで1型糖尿病のことを知らなかった人へ向けた認知・啓発に大きな効果をもたらしたということでした。


●その他のファンドレイジング
その他にも日本IDDMネットワークでは様々なファンドレイジングを行っています。
中には失敗したものもあったということですが、掲載を開始したらとにかく徹底して周知することが大切だと岩永さんは話されました。

〇クラウドファンディング  
  ・寄付型クラウドファンディング“READYFOR Charity” 
    「注射を打つ毎日を変えたい。全ての糖尿病患者に移植のチャンスを」
    2016年4月26日~6月25日
  目標:2000万円⇒678万円(171人)決済に至らず!

〇不要なものを役立てる
  ・希望の本プロジェクト 
  ・書き損じハガキプロジェクト   

〇周りに働きかける
  ・希望の自動販売機プロジェクト 

〇サポーター企業と一緒に応援する
 ・gooddo(グッドゥ)で「応援する」&サポーター企業に 「いいね!」 
 ・研究推進寄付つき商品を購入

〇寄付をする
ノーモア注射マンスリーサポーター(1口1,000円、継続寄付)

3,000円以上の寄付(認定NPO法人であり続けるために)

オンライン寄付サイトGive One(ギブワン)

”かざして募金”(ソフトバンク社、携帯で寄付)

・遺贈によるご寄付
遺言によりご自身の財産を寄付することができます。日本IDDMネットワークでも1型糖尿病を ”治る”病気にするための研究費助成に活用するために遺贈によるご寄付を承っております。

また現在は、いま最も可能性が高い根治手法“バイオ人工膵島移植”などのプロジェクトを重視したファンドレイジングも進行しています。

今後は5年以内に10億円規模のNPOへと成長させることが目標だと話す岩永さん。
そして、2025年には1型糖尿病の“根治”を実現するためにこれからも活動を行っていくということでした。

★認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワークのファンドレイジングメニューは下記URLからもご覧いただけます。
Web上で簡単に出来るものもありますので是非ともご参加下さい。
http://japan-iddm.net/giving-a/ 




ご参加頂いた皆様からは、

「資金調達の全体像がわかり、良かったです。」

「資金を調達する←自分自身何か漠然とした気持ちで参加させて頂きましたが、何かをやる為の人づくりがいかに大事かといった事が認識させられました。」

「寄付の可能性の大きさを知ることができました。自団体の情報発信の重要性、お礼の仕組み構築をすることの大切さなどを理解することができました。」


といったご感想をいただきました!


山田さんのファンドレイジングの基礎知識に関する講演と、岩永さんの日本IDDMネットワークの実践事例を通した講演、そして佐賀県ならではの取り組みについてもお話し頂きましたが、
やり方や大切にしているポイントなどは、場所や内容、民間や行政などに関係なく実践できることが多く、参加者の皆様にとっても学びの多い研修会になったのではないかと感じました。


参加していただいた皆様、そして講師の山田さん、岩永さん本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 19:33Comments(0)イベント報告

2016年03月13日

「ヒムカレッジ2015 vol.6 やもりが地域を元気にする!」開催しました!


2月13日(土)に、都城市中心市街地タウンマネージャーの二宮啓市さんをお招きし、
今年度最後となるヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
二宮 啓市(ニノミヤ ケイイチ)
都城市中心市街地タウンマネージャー

約 17 年間、総合建設会社に勤め営業職として大規模再開発等に従事し、不動産管理や地 権者の対応、事務手続き等を行う。その後、商業施設の管理運営・都市開発コンサル業にて新規創業し、商業ビルの管理や販売促進イベントに取り組む。また、北九州街づくり応援団㈱にて、エリアマネージャーとして、低未利用地や空きビルの有効活用について相談・提案業務を担当し、約5年間で7件の空きビル再生を行う。一方で、リノベーションまちづくり(北九州で積極的な取り組みが進む、既存ストックを活用した民間主導のまちづくりの手法)を学ぶ「リノベーションスクール」のスタッフとしても活動している。
----------------------------------------------------------------------------

当日は、地域づくりに関わる方・社会人の方や学生の方など幅広い年代層の19名の方々にご参加いただきました。
人口推移から見るまちが抱える問題や空き家問題の話から、江戸時代の町人自治からはじまる家守という職能についてのお話、
そして宮崎で家守をソーシャルサービス/ビジネスとして活用する事業の提案などをご講演いただきました!



○今ある建物や、今空いているお店は空間資源
北九州で様々な空きビルの再生を手掛けてきた二宮さん。
小倉の商店街にあり元々は証券会社だったビルは、天井が高い特性を活かしてボルダリングのジムを作りました。2店目のオープンも決まり売り上げも好調だそうです。
また別の4階建ての空きビルでは、「一棟まるごとでしか貸さない」という条件があった為、自分たちでビルの管理会社を作って各フロアにテナントを入れる工夫を施して空きビル再生につなげました。
不動産屋が管理に手が回っていないビルが多い中、このようにビルの管理を行っていくことが現代版の家守の役割だということでした。



○人口問題
全国的に駐車場と空き家だらけになってしまった商店街が増えています。
その原因として人口構成が変化したという事があるといいます。
人口が減り今まで必要だった施設が要らなくなり、中心市街地が衰退し、公共施設が遊休化したことなどにより空き家や空きビルが増えたということでした。
その街の特性や地域性に合ったまちづくりが行われてこなかったという問題もあると二宮さんは話されました。

○全住宅の15%は空き家
年間90万戸の家が新たに建てられる一方で、年間に63万戸もの空き家が増えている現状があるといいます。また独居老人が増えている現状などもあり、更に空き家の数は増えていくということでした。
商店街でも後継者不足などもあり空き店舗も更に増えていくということでした。


○空き家の問題
家屋全体の傾きや屋根・外壁の剥離、設備・門・塀の老朽化などで倒壊や飛散による被害や、不法投棄や景観上の悪影響など空き家には多くの問題があるということでした。

このような空き家の増加には、前述した人口減少の問題をはじめ、核家族化の進行(高齢者の単身世帯の増加)、介護施設の利用者の増加や新築ニーズの高さ、建物があると固定資産税が安い、解体費用の負担、自分の育った/買った家を壊したくないという心情的な理由などが原因だと二宮さんは話されました。


○江戸時代の町人自治
50万人の武士と50万人の町人が住んでいた江戸。町人は土地の私有が認められており長屋を建てその中に住んでいたといいます。その長屋を管理していたのが家守でした。

江戸時代の町人自治を行っていた町年寄、名主、地主、そして家守。
約二万人いたという家守は地主に雇われ不在の地主に代わって土地を管理していたそうです。今で言うインフラの整備も家守が段取りして行っていたそうです。


○家守で空き家対策を
空き家をビジネスに変えている事例は全国的にも増えてきているといいます。

「一般財団法人世田谷トラストまちづくり」では「地域共生のいえ」として空き家やビルの一部をタダで借り、市民の集会所や学童保育の場所にするなどの活用を行っています。
参考URL:http://www.setagayatm.or.jp/trust/support/akiya/index.html

奈良にある「特定非営利活動法人 空き家コンシェルジュ」では空き家や空き物件の定期的な巡回を行い維持管理をし建物所有者と行政や地域自治体との橋渡しなどを行っています。
参考URL:http://www.akiyaconcierge.com/

また北九州の「つわぶき会」は「放置されている空き家を減らし、高齢者の生きがいにつながるような取り組みができないか」という発想から始まりました。60~70代の会員は、ルートを変えながら毎日欠かさず散歩を続け、空き家を見つけると、不動産屋に連絡し、空き家バンクに登録する活動が行われています。
そしてこのコミュニティを活用した空き家の見守り活動は現代版の家守として、
宮崎でもソーシャルビジネスとして成り立つのではないかと二宮さんは話されました。

※空き家バンクとは?
空き家をお持ちの方が売却・賃貸を希望する物件の情報を登録し、空き家の購入・賃借を希望する方へ提供する制度のこと。


○宮崎で家守事業を
県内では、日南市・日向市・串間市・西都市・えびの市・木城町・日之影町・五ヶ瀬町・小林市・高原町・国富町に空き家バンクがあり、全体で7万3千戸の空き家が存在するということでした。
そして総住宅戸数に占める空き家戸数も13.9%と全国的にも高い(全国平均13.5%)ということでした。

このような数値の高さからも宮崎での空き家事業は成り立ちやすいのではないかと二宮さんは話します。
また来年から相談窓口が出来るということもあり今まさに求められている事業だと感じました。

そして宮崎でも、空き家の多い中産間地域に高齢者が集中しているという問題も、
地元の事を良く知る高齢者が家守事業に参加することで、大手の企業が行うよりも決め細やかなサービスが提供でき、
ビジネスとしての利点に転換することが出来るのだということでした。

★ワークショップ
ワークショップでは、グループ内での自己紹介から始まり、「講演会で、どんな学びや気づきがありましたか?」というテーマで話し合って頂き、二宮さんへの質問を考えていただきました。



質疑応答では、
「2020年の東京五輪、2026年の宮崎国体に合わせた空き家を活用した事業などを行う為のヒントを知りたい」質問に対して二宮さんは
「まず観光として50km間隔で自転車のコースを整備して民泊体験出来る様なツアーを組む。そういいった宿泊施設に空き家を利用する。また外国人観光客向けのゲストハウスとして利用していくのもいいのでは」とコメントされていました。




ご参加頂いた皆様からは、
「空き家の抱える課題を感じました。将来の宮崎の為にも何か役立てるヒントを得られました。」
「首都圏から宮崎にUターンして仕事を自営でしています。旧い民家が好きで探していますが、適当な家がなく困ってました。今回こんなに沢山の空き家があるのを知り、有効活用の為ビジネス化できるのではと再認識しました。」
「貴重なお話やプロジェクトの詳細をお聞きできて良かったです。志だけでなくちゃんと事業化するという点がすごく響きました。ありがとうございました。」

といったご感想をいただきました!


質疑応答の中では最後に「考現学」についてのお話しが。
はるか昔の土器などを見て古を考えるのが考古学に対して、現在を見てまちの変わりようを見て未来を考えるのが考現学。




「とにかく時間があったら自分たちのまちを歩いてみましょう。
町の変化を感じてその先にあるものを考えてみましょう。」


今回のテーマでもあった家守をはじめ、様々な地域の活性化に繋げるための事業や活動がありますが、自分たちの町の変化を実際に体感することが地域の現在と未来を考えるきっかけになるという二宮さんの言葉が強く心に残りました。

また宮崎でも商店街の空き店舗や中山間地域の空き家増加などの問題が多くありますが、
その「問題」を上手く利活用することで、地域の活性化に繋がる事業や活動に転換すること出来るのではないかと感じた今回のヒムカレッジとなりました。


参加していただいた皆様、そして講師の二宮さん、本当にありがとうございました!


そして今回で今年度のヒムカレッジは最後となりました。
これまでのヒムカレッジに参加していただいた皆様、講師の皆様に深く御礼申し上げます。

嬉しいことに今年度開催したヒムカレッジがきっかけで実際に新たな事業や活動が展開して行ったというお声を頂くことがありました。

また私達、運営側も講師の方のお話やワークでの参加者の皆様の話し合いやアンケートなどを通して新しい学びや気付きを得ることが出来ました。
今後も皆様からのご意見をもとにより一層良い学びの場になるよう務めて参ります。
本当にありがとうござました。

次年度の詳細につきましては決定次第、こちらのブログやfacebookページなどでお知らせいたしますので、
また次年度もどうぞよろしくお願いいたします!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 16:30Comments(0)イベント報告

2016年02月07日

地域版ヒムカレッジ in 高原 開催しました!


平成28年1月23日(土)高原町にて、サンワード・ラボ株式会社 代表取締役/「宮崎てげてげ通信」会長の長友まさ美さんをお招きし、『みんなで「ふるさとの宝」を掘り起こそう。』と題して地域版ヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
長友まさ美

サンワード・ラボ株式会社 代表取締役
「宮崎てげてげ通信」会長

起業から5 年間で延べ400 人以上、2000 時間以上のセッション
を行い、クライアントは、経営者、起業家、アーティスト、政治家、教師、会社員、同業のコーチ等、多岐にわたる。
「経営もスタッフもいきいきと幸せにはたらく会社づくり」を
テーマに企業研修、チームビルディング等を実施。その活動は、宮崎県内にとどまらず、日本全国に広がる。
また、人材育成、組織開発の手法を地域づくりにも活かし、キーパーソン育成、新商品開発WS、まちづくりWS などを開催。
日本一のローカルウェブメディア「宮崎てげてげ通信」会長で
もある。9月に開催したヒムカレッジvol.3にもご登壇いただき大好評を博した。()

「サンワード・ラボ株式会社」(http://sunward-lab.com/

「宮崎てげてげ通信」(http://visit.miyazaki.jp/
----------------------------------------------------------------------------
昨年9月に開催した「ヒムカレッジ2015 vol.3 テゲツー!から学ぶ『モチベーションアップのコツ』」でも参加者の皆さんからご好評頂いた長友まさ美さんを講師に高原町で開催した今回の地域版ヒムカレッジ。

地元の方々を始め、高原町役場の職員の皆さん、また宮崎市内から来て頂いた方など、24名の方々にご参加いただきました!



○今日が高原の未来に繋がる時間に

宮崎を魅力的で若い人がチャレンジできる町にしていきたい
そんな想いをもって活動している宮崎てげてげ通信。

宮崎県の魅力を伝える地元メディアとしての活動に加え、
東京での移住・定住イベントの開催、情報発信の方法について学ぶ「テゲツー寺子屋」など、その活動は多岐に渡ります。


6年前に宮崎に帰って来た長友さん。
周りからは「何でこんな何もないところに帰って来たと?」と言われたり、
県外で仕事をしていると、決まって「マンゴーの所ね」と言われていたそうです。

その時に「宮崎にはまだまだ色んな魅力がいっぱいある」と感じていたことから、
NPO法人まちづくりギフトの斉藤潤一さんと共にテゲツーの前身となる宮崎通信を始め、今日までの活動に繋がっていきました。

徐々に仲間も増えていく中で、
まずは何事も1人~多くても3人ぐらいで小さく始めて行くことが大事だと長友さんは話します。
大きなビジョンを描くことも大事だが、
「お金がない・人が足りない」とないものを上げて挫折していくよりも、
小さくても自分たちがやれる身の丈に合ったことからスタートして、
走りながら考えて行くこと
が重要だということでした。

○情報発信 ワーク①


ここで最初のワークへ。
はじめましての人同士で2人1組になり、
自分が大好きなもの・こと(何でもいい)について相手が興味をもつように片方の人に紹介するということをやって頂きました。

皆さん身振り手振りを大きくしたりと、どうすれば相手に伝わるのかを模索しながら取り組んでいただきました。
そして情報発信においてもどうすれば相手に伝わるのかを模索することが大切だということでした。

○WEB+リアルな場づくり
テゲツーは主にWEBでの情報発信を行っていますが、
リアルな場づくりも大切にしているといいます。

前述した東京での移住・定住イベントの開催や県内外の講師を招いて開催する寺子屋形式のセミナー「テゲツー寺子屋」の様に、
人との接点を直接持ち関係性を作っていく場も大切だと長友さんは話されました。


○幕の内弁当になるな!


AKB48のプロデューサーとして知られる作詞家の秋本康さんが言った
「幕の内弁当になるな!」
という言葉を大事にしていると話す長友さん。
あれもこれも詰めるのではく、自分たちの強みに特化していくことが活動を行う中で重要視しているということでした。


○地域の事は地域の人に聞く


実は講座の前に高原町役場の中武さんに高原町のオススメスポットをアテンドして頂いていました。そこで今まで知らなかった高原の魅力を発見したと話す長友さん。
(その時見つけた魅力はテゲツーにもアップされています!西諸県地方限定。厄払いにもなる鮮やかな飾り物「めのもち」-高原町)http://visit.miyazaki.jp/?p=36136


同行した私達スタッフも天逆鉾などの一般的に有名な高原の観光スポットではなく観光情報誌やWEBサイトには載らないような知られざる魅力を見つけました。

実際にその地域に行ってその地域の人に会って話すことで、
今まで知らなかった魅力を引き出す事が出来る。
そして同時にそんな魅力を紹介できる中武さんのような人がいることも、
その地域の魅力の一つなのだと話されました。


また自分自身の伝えたいことと同じくらい、
受け手が知りたい情報やニーズを調べることも大切だということでした。

○質疑応答


質疑応答の時間では、
「地域の人から魅力を上手く引き出すアプローチの仕方を知りたい」という質問に対して、長友さんは「その土地で愛を持っている人との出会いを大切にすること」「その地域に対して3歳ぐらいの子供のように先入観を持たずに何にでも好奇心を持つこと」と答えられていました。
また「移住者が移住を決める決定的な要素は何が多いのか知りたい」という質問に対しては、「この人がいるから住もうとか、この人が勧めるから住もうだとか、キーマンになる人が魅力になっていることが多い」と答えられていました。



○高原町にあなたはどのくらい興味がありますか?

そして後半は実践的なワークショップへ。



机・イスを離し参加者に体を動かしてもらいながらスタート。

「高原町にあなたはどのくらい興味がありますか?」という質問が書かれた紙が会場の中心に置かれ、
興味が大きい人では中心に近づいてもらい、あまり・・・だという人は中心から離れた場所に移動してもらいました。

その後も「あなたは高原町のためにどのくらい行動を起こしたいですか?」「あなたは高原町のために行動を起こしていますか?」といった質問に答えていただきました。

そして近くにいる人と3人一組になって、先ほどのワークの振り返りを行っていただきました。
「高原は美しい景観や有水や花があるのでもっと広めていきたいと改めて感じた」などといった感想をいただきました。


○高原の魅力を伝えるアイデア
休憩を挟みグループワークへ。




まずはそれぞれワークショップ用のシートに、高原の魅力を伝えるため、自分のやっている活動などでアイデアが欲しいと思うテーマ・課題を書いていただきました。

次に自分でそのテーマ・課題に対するアイデアを3つ書きました。
その後は時計回りで隣の人に順番に回していき、グループの人にアイデアを3つずつ書いて頂きました。

現実的、非現実的、とにかく何でもいいので、思いついたことは必ず3つ書いて頂きました。

全員に書いてもらったら、その中でもいいなと思えるものをそれぞれ3つ選びました。

○高原のお宝を掘り下げる
そして次に全体で参加者の中から5つのテーマを絞り、そのテーマについて掘り下げたいと思った所に移動してもらい、それぞれのテーマでグループワークを行っていただきました。

「高原に水のテーマパークを作りたい」
「日本発祥地祭りで高原をPRしたい」
など、バリエーション豊かなテーマが並びました。


まずはテーマを決めた人に「なぜそれをやりたいのか」を話してもらい、
聴いている人たちは模造紙をメモ帳として、キーワードと感じた言葉などを書いて頂きました。

次にそのテーマが「実現した時の最高の未来」をグループで話し合いながら模造紙に落としこんでいただきました。また「何があると、どんなことが出来ると、その未来に近づけるのか」についても話しあってもらいました。

そして、最後にテーマを設定した人はワークを通して、
「今チャレンジできること」を書いていただき、
そのほかのグループの人はその人に対してサポーターとなり
「追い風を送れること」
を書いていただきグループ内で発表していただきました。




自分の頭の中だけは、うまく引き出せていなかった想いやアイデアをが今回のグループワークを通して、新たな気づきを得たと感じている方が多くいらっしゃいました。

また自分では当たり前だと思っていたことやものが、
他の人からみると実はお宝だと感じるものだったりと、今回のワークショップの面白さを強く感じました。



ご参加頂いた皆様からは、
「高原のことをみんな一生懸命に考えている事、良いところを他の人たちがわかっていることなどを知りました。」
「同じテーマで地域の宝を発掘していこうとする時に、追い風を送って応援しくれる方が意外に多いことがわかった。得られるアイデアの中でも自ら新たな気づきがあった。」
「講座の中での気づき、発見の他、長友さんのワークショップの進め方も大変参考になりました。ありがとうございました。」
「人の眠っている熱を引きあげられる素敵なセミナーでした。」

といったご感想をいただきました!

最後のワークでもあったように、今回のヒムカレッジを通して、
地域のお宝に気づき、その地域の人を巻き込みながらお宝(魅力)を発信していくような、
「追い風」を参加者の皆さんに送れていたら嬉しいなと感じた今回のヒムカレッジとなりました。

参加していただいた皆様、そして講師の長友さん、本当にありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 14:02Comments(0)イベント報告

2016年01月09日

地域版ヒムカレッジ in 高千穂 開催しました!

平成27年11月27日(金)に高千穂町にて、コミュニケーションデザイナーの東ヤスオさんをお招きし、人生をデザインする『LEGO®シリアスプレイ®』と題して地域版ヒムカレッジを開催いたしました!
前日のヒムカレッジと同じテーマでLEGO®シリアスプレイ®を使ったワークショップを体験していただきました。



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
東ヤスオ(アズマ ヤスオ)
コミュニケーションデザイナー

Unitedman代表。
LEGO®シリアスプレイ®公認ファシリテータ
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ

1975年大阪府藤井寺市生まれ。

 自分の「強み」や「使い方」が書かれている「自分取扱説明書」を手に入れて、毎日を楽に自分らしく生きていく方法を世に発信するため、2013年よりプロコーチとして本格始動。経営者やビジネスマンを中心にサポートを行っている。

 浪速の笑いのエッセンスを交えながら、パーソナルコーチングやワークショップの場を日々提供中。

●LEGO®シリアスプレイ®を活用したワークショップのご提案
http://azuma-yasuo.com/wp-content/uploads/2015/10/lego_kikaku.pdf

http://matome.naver.jp/odai/2143718779396565201
----------------------------------------------------------------------------

高千穂では、地元の企業の方や役場職員、学生の方、また宮崎市内からこの為に高千穂に来て頂いた方など、23名の方々にご参加いただきました。
前日と同様のテーマのワークショップのため今回はダイジェストで当日の様子をご紹介します!
(プログラムの詳細はヒムカレッジ2015 vol.5の活動レポートをご覧下さい。)


まずはウォーミングアップのタワー作りの様子。





次は未知の生物づくりへ。



「最高の瞬間」はこのような作品が。






「5年後」の理想の姿の制作へ。
こちらは自分の田んぼで田植えをしている姿ということでした。





「5年後の理想の社会」のモデリングの様子。
こちらは自然と共生する社会を作ったということでした。緑を多く使った色使いに意味づけが表現されています!






高千穂では最後にグループの代表者に感想やワークを通しての気付きなどを発表して頂きました!





ご参加頂いた皆様からは、

「自分の理想とやるべきことを知った。」
「手を動かすことで思考が拡張するのだと気づきました。」
「レゴブロックのモデリングという文字と疲れない手法でコミュニケーションをとることが新鮮で楽しかったです。」
「レゴがこういう使われ方をしていることが面白いと思う。学校とかでもやってみたら良さそうだと思いました。」


といったご感想をいただきました!


最高の瞬間や理想の姿や社会を作るワークでは、自分たちの住む地域の中でのことをレゴで表現する方が多く、
前日に宮崎で行ったヒムカレッジよりも、自分たちの住む高千穂という地域をより意識しながらワークに取組まれていたご様子でした。
自分の人生を考える中で、地域の中での自分自身の人生を考えることにも繋がったのではないかなと感じた今回の地域版ヒムカレッジとなりました。

参加していただいた皆様、そして講師の東さん、本当にありがとうございました!


LEGO®シリアスプレイ®が気になった方やうちの職場や団体でもやってみたいと思った方は
東さんのブログやfacebookなどをチェックしていただきメールなどでお問い合わせ下さいヽ(´∀`。)ノ

mail: info@azuma-yasuo.com
blog: azuma-yasuo.com
facebook: facebook.com/hugstance
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 15:17Comments(0)イベント報告

2016年01月09日

「ヒムカレッジ2015 vol.5」開催しました!

平成27年11月26日(木)に、コミュニケーションデザイナーの東ヤスオさんをお招きし、
人生をデザインする『LEGO®シリアスプレイ®』と題して今年度5回目となるヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
東ヤスオ(アズマ ヤスオ)
コミュニケーションデザイナー

Unitedman代表。
LEGO®シリアスプレイ®公認ファシリテータ
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ

1975年大阪府藤井寺市生まれ。

 自分の「強み」や「使い方」が書かれている「自分取扱説明書」を手に入れて、毎日を楽に自分らしく生きていく方法を世に発信するため、2013年よりプロコーチとして本格始動。経営者やビジネスマンを中心にサポートを行っている。

 浪速の笑いのエッセンスを交えながら、パーソナルコーチングやワークショップの場を日々提供中。

●LEGO®シリアスプレイ®を活用したワークショップのご提案
http://azuma-yasuo.com/wp-content/uploads/2015/10/lego_kikaku.pdf

http://matome.naver.jp/odai/2143718779396565201
----------------------------------------------------------------------------


今回も、地域づくりに関わる方・社会人の方や学生の方など幅広い年代層の26名の方々にご参加いただきました。
また今回は最初から机をグループ分けしており、それぞれの机の上にランダムにレゴブロックが置かれた状態でスタートしました!


○LEGO®シリアスプレイ®とは?

【見えないものを「見える化」し、新しい気づきを得る】

という問題解決手法で、2001年に LEGO本社のあるデンマークで生まれました。


“手と脳は連携を取り、相互に信号のやり取りしながら、新たな知識を構築する”

という理論に基づき開発されたそうです。

2003年には2度のスペースシャトルの事故を受けて組織された
「NASAの安全対策チーム」にて研究者やエンジニアといったメンバー間の

・コミュニケーションを活性化し、
・意味のある意見の提案や議論を行う環境を創り出し、
・チームとしての一体感を強化すること


を狙いとしてLEGO®シリアスプレイ®が導入された事例があります。

わずか5時間のワークショップで行った結果、
後続のプログラムが効果的に進むきっかけになったということでした。


普段は「組織のビジョン作り」「新しいアイデアの創出」「個人のキャリア開発」「チームビルディング」などでLEGO®シリアスプレイ®は活用されているということでしたが、
今回は「人生」をデザインするということで個人のキャリア開発に焦点を当てたワークショップとして取組んでいただきました。


○目的の共有

① 実現したい「未来」を明確にする
② 具体的な「行動」を自ら選択する


次に今回はこの2つを目的にするということを全体で共有しました。

○ウォーミングアップ①
まずはウォーミングアップとして誰よりも高い「タワー」を作っていただきました!
単純な組立て方に思えるかもしれませんが、形も大きさもバラバラなレゴを使わないといけないので意外と難しさを感じている方が多いご様子でした。



○ウォーミングアップ②
続いて、まず直感で選んだ好きなパーツを10個取り、
そのパーツを使って「未知の生物」を作ることに。



この辺りから皆さん集中して黙々と作っておりましたー。


そして、ここからがレゴシリアスプレイを体験する上で重要なポイントで、
作ったものに無理やりにでも意味づけをして、それを他者に説明するということです。

ここで作って頂いた未知の生物に関する特徴や背景などを説明してグループ内でシェアし、気になる作品には質問を。



更にこの未知の生物を自分に置き換えて特徴などを説明しながら自己紹介を行っていただきました。

説明に戸惑う様子も見受けられましたが、皆さん何とか言葉を紡ぎながら自分が作った作品を自分の言葉で説明しておりました。

このように作品を通して作品のストーリーを発表し共有したり、周りからの質問に答えることにより、
自分の内観(思いや考え方)に気付くことが出来るということでした。


○ルール
実際のワークに進む前に以下の5つのルールが設定されました。
① 手を信じて、手が動くのに任せる
② モデルを見ながら、モデルを通して話す
③ 後付け、こじつけOK!とにかく言葉に
④ 芸術作品を作るワークではない
⑤ 作ったモデルは写真に撮っておく



○モデリング① これまでの人生での「最高の瞬間」
そして、ここからいよいよモデリングへ。
具体的でも抽象的でもどちらでもいいので、これまでの人生での「最高の瞬間」をレゴで作っていただきました。



出されたお題に戸惑いながらも、頭で考えずにまず手を動かすことを重視して制作へ。
更に集中力が増して黙々と作業を進めていました!

ここでも出来た作品を説明し、
「この色のブロックをなぜ使ったのか?」「この配置の意味は?」などの意味付けを促進させる質問をしてグループ内で更に深堀していきました。





そして東さんから今作った作品が「なぜ最高の瞬間なのか?」という問いかけが。

東さんがこのワークを実際に自分で行った時に「自分自身が誰かに認められるという価値観」というキーワードが出たらしく、そんな時に自分は「最高の瞬間」だと思えると気付いたそうです。

このワークでは自分で「なぜ最高の瞬間なのか?」を考えることや、この「最高の瞬間」にもう一度味わうには今の自分には何が足りないか?などを考えることが大切だということでした。
また、ここからのワークで気付きになったことは机にある付箋などに忘れずに書いて頂きました。


○モデリング② あなたの「5年後」の理想の姿

続いてはあなたの「5年後」の理想の姿をレゴブロックで表していただきました。





そして先程と同様に、出来た作品を説明し、出てきた質問に答えることをグループ内で行っていただきました。

そしてここで作った作品は崩さずそのままで次のワークへ。

○モデリング③ グループ全員で作る「5年後の理想の社会」
最後のモデリングはグループで「5年後の理想の社会」をテーマに一つの作品を作るワークへ。


まずは「5年後」の理想の姿のワークで作った作品の譲れない部分「核心」だけをそれぞれ抜き出してもらい、なぜその核心を抜き出したのかを全員で共有しました。

そして、他のレゴも使いながら全員の意見を「もれなく」入れることを条件に統合していきました。

自分自身のこだわりを持ちつつ、全員の意見を入れて一つの作品を作ることの難しさを感じながらも、個人で黙々と制作に取組んでいたワークとは打って変わって、
どのグループも熱のこもった話し合いをしながら制作に取組んでいました。

完成後は、なぜこの作品が理想の社会なのかについての理由やそれぞれのレゴが表す意味やストーリーをグループ全員で共有して頂き、代表者に発表していただきました。



○具体的なアクション
最後にこれまでのワークを通して、自分の理想の姿・社会の為に、

明日からできること
明日からやめること


を考え、それぞれ付箋やノートに書いて頂き、自分の中に落とし込んでいただ今回のヒムカレッジは終了となりました。



ご参加頂いた皆様からは、
「無意識に遊び作り上げたものに自分がよく表れていて面白かった。」
「自分の大切にしている価値観に気づくことが出来ました。」
「形に表す事、後づけの説明、など作るから話す事へ移行する事で自分の内部にあるものが少し具体化しスッキリしました。」
「実際に何となく作ってみることで、偶然のレゴとの出会いがあったり、そこからの気づきがあったりした。たまたまなのに、いや、だからこそ、潜在的なものを顕在化させることができるのかもと思った。」


といったご感想をいただきました!

みなさんレゴを使って自分の求める理想や未来を創造する過程で、
自分でも思っても見なかった思いや気づきを感じていたご様子でした。

そして、講座の最後に東さんが
「最後のワークで自分自信の思いやこだわりを持ちより、理想の社会をグループで作ることが出来たということは、自分が理想の姿に近づけば社会もそうなるはず。一人一人が集まって社会。今回のレゴシリアスプレイを通しての気付きを活かしてこれから自分の理想の姿を実現していってほしい。」

と話したように、今回のヒムカレッジが参加していただいた方にとって自分自身の理想の姿や人生の実現に繋がるきっかけになって頂けたらうれしいなと感じた今回のヒムカレッジでした。

参加していただいた皆様、そして講師の東さん、本当にありがとうございました!


LEGO®シリアスプレイ®が気になった方やうちの職場や団体でもやってみたいと思った方は
東さんのブログやfacebookなどをチェックしていただきメールなどでお問い合わせ下さいヽ(´∀`。)ノ

mail: info@azuma-yasuo.com
blog: azuma-yasuo.com
facebook: facebook.com/hugstance
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 15:00Comments(0)イベント報告

2015年12月21日

「ヒムカレッジ2015 vol.4」開催しました!

「ヒムカレッジ2015 vol.4」開催しました!
11月1日(日)に、日本電気マネジメントパートナー株式会社人材開発サービス事業部エグゼクティブコンサルタント/NPO法人はたらく場研究所~最高の居場所~代表理事/一般社団法人組織共創アカデミー代表の中島崇学さんをお招きし、今年度4回目となるヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
中島 崇学 氏

日本電気マネジメントパートナー株式会社
人材開発サービス事業部エグゼクティブコンサルタント

NPO法人はたらく場研究所~最高の居場所~代表理事

一般社団法人組織共創アカデミー代表

NECでは人事や広報を歴任し、海外勤務を経て、
現在、組織開発や人材育成業務に携わる。
NRC社内では、「3,000 人の対話集会」をはじめとする
組織開発の経験を積み、社外でもNPOや人材育成組織を
立ち上げ、パラレルキャリアで広く組織風土改革や
ファシリテーター養成を推進する。
著書として、
『私が会社を変えるんですか?』(日本能率協会マネジメント
センター)がある。(本間正人氏と共著)
----------------------------------------------------------------------------

当日は、地域づくりに関わる方・社会人の方や学生の方など幅広い年代層の41名の方々にご参加いただきました。
今回はそのワークショップの形式から参加者一同が円となる形で始まりました。


参加者同士の対話を中心としたワークショップを体験しながら、
「あり方(自分を知る)」×「関係性(参加者との関係性)」×「スキル・ツール(場のデザ
インスキル)」
というファシリテーションに大切な要素を学んでいただきました!


●グランドルール
まず始めに今回の様々なワークショップを行う上でのグランドルールが提示されました。今回はこの4つ。

・守秘義務
・相互サポート
・失敗を祝福する
・誰も間違っていない(小さな声も尊重する)



一見、ルールを決めると発言が制限されてしまうのではと思ってしまいますが、
ワークショップや会議の場ではこの様なルールを決めることで、話しにくい雰囲気や声の大きな人の存在など、みんなが話し易い場を阻害する要因を取り除く事ができスムーズに議論に入ることができるということでした。

また、「今思っていること」「今感じていること」を大切にし、それらをセッションごとに振り返ることで体験を知恵に昇華させることができると中島さんは話されました。

ここで導入となるワークへ。
「今日は私、運がいいんですよ。なぜなら・・・」という言葉の後に自分自身にとって今日感じた運がいいことを参加者同士で発表し合っていただきました。


「運がいいこと」を考えて頭がプラス思考になると同時に、実際に立って動くことで緊張が一気にほぐれました。


○チェックイン
ここで、3グループに分かれ
「名前・仕事の近況・プライベートの近況など」と
「「今の正直な気持ち」や「気になっていること」」を話してもらうチェックインが行われました。


中島さんは会議の場ではすぐに議題に入らずにこのチェックインを行うそうです。
その理由は、今”、自分にある気がかりを話し、気がかりを言葉に出して置いておくことで、場に溶け込む効果があったり、今”、の気持ちに関して嘘のない素直な発言をすることにより、お互いの背景を理解し合い、人間関係の質の向上につながる効果があるからということでした。


チェックインが終わりここでファシリテーターについて話されました。
辞書によると、
「促進する人」、「容易にする人」、「司会者」、「目標達成のための準備を手伝う人」とありますが、もっと具体的に言うと
会議の参加者が「問題解決者・創造者」だとすると、ファシリテーターは「問題解決・創造を導く人」であり、「バラバラの参加者がゴールに向かうのを臨機応変にサポートする黒子」のような存在だということでした。

そして場にファシリテーションが用いられることにより、
参加者がプロセスよりも内容に集中することができたり、参加者同士のチーム団結力や会議の効率性が高まるなどの利点があるということでした。

また今なぜファシリテーションが求められているかについては、
昔に比べ、今は、個人より「本当に社会を良くすることに向かって、みんなで一緒に考え、自分事で行動し続けることが大切な時代。」になってきているからだと中島さんは話されました。


○傾聴

ここで二人組みになってもらい、対面での緊張をなくすため90度ずれた形でワークへ。


話し手は「最近、感情が動いたこと」を話し、聞き手は相手の気持ちを察しながら、その気持ちに寄り添って聴き、感情の奥にあるニーズをつかみとれたらフィードバックする、というワークを行いました。

特に聞き手には「傾聴」することを念頭に取り組んでいただきました。

「傾聴する」とは
・目と体を向けて相手に集中する(言葉以外のメッセージも重要)
・好奇心、共感を持って聞く


傾聴のポイントとしては
・あいづち・・・相手の話に相槌を打ったり、表情や態度で反応する
基本的にはハ行 「なるほど」「おっしゃるとおりですね」などもある 

・うなずき・・・相手の話を聴きながらうなずく

・繰り返し・・・「いつも細かな注文が多くてこまっちゃうんですよ」
⇒ 「細かな注文が多いんですね」


この3つをうまく使うことが大切だということでした。


短い会話でも聴き方を変えるだけで、お互いの親密度も増しているようでした。
特に気持ちを察する、共感する、受け止める。(内容はあまり考えない)「感情傾聴」が場をデザインしていくためには必要だということでした。



○YES AND
続いてコミュニケーションを行う上で相手を傷つけずに気持ちを伝える手法「YES AND」


「いいや違う」「私の思っていることはこうだ」とという「NO BUT」や、
「だけど」「しかし」「でもね」を使った「YES BUT」の返答や会話になってしまう方が多いのではないでしょうか?

しかし、共創の雰囲気作りやアイデアの収穫、接点を探るという、いい場をデザインするためにはこの「YES AND」が効果的だということでした。

ポイントは、
☆そして
☆さらに
☆加えて言うと
☆ならば
☆だとすれば


といった接続詞を使うことで、相手の言葉に光を当てながら自分の意見を乗せていくことが出来、いい場づくりにもつながるということでした。


ここで3人組みになってのワークへ。
「YES AND」を意識しながら「宝くじが一億円当たったので3人で使い道を考える」といったテーマで話し合っていただきました。


このYES ANDを意識することで、とてもいい雰囲気ができ自然と皆さんも笑顔になっておりました。

○AI
ありたい姿に対する想い・意志に焦点をあて積もる感情や主観を見極めた課題の抽出を行うポジティブアプローチの中でも代表的なAIというツールを使ったインタビュー形式のワークへ。

AIは、appreciative Inquiryの略語で、

Appreciativeとは、肯定的
動詞Appreciateのもつ2つの意味
①認識する行為(強み、健全さ、生命力、最善の状態)
②価値をさらに高める行為

Inquiryとは、
①探求すること
②発見すること
③問いかけること

「あなたの素晴らしい体験」と「あなたにとっての宮崎」といった2つのテーマでお互いにインタビューを行って頂きました。
相手の話されている内容に積極的に耳を傾け、相手の方がイメージしやすいように相手に寄り添いながらペースを作ることを意識していただきながら取組んでいただきました。
次にグループ内で、インタビューした人の「他者紹介」を行いました。ここではその人の素晴らしさを情景が浮かぶように伝えることを意識してもらいながら取組んで頂きました。



そしてインタビュー内容や他者紹介を受けてのグループ内での強みを、「質より量」を重要視して出して頂きました。出た意見は必ず「いいねー」と言ってもらい否定をしないような場づくりで行って頂きました。

一番多くの意見を出したグループには参加者全員からの「思いきり拍手」が送られました!

○内省
その後、個人で今日受けた講義やワークを自分の中で振り返ってもらう「内省」の時間が設けられ、参加者一人一人が自分の中での気付きや印象に残ったキーワードを自分の中に落とし込んでいただきました。そして再度インタビュー形式でお互いに聞き合ってもらい振り返りを行っていただきました。


○チェックアウト
最後は全体で3つのグループに分かれ、今日の気付きや感想といった振り返りを1人1人に発表して頂く「チェックアウト」を行いました。

そして参加者全員が参加者全員に向けた「思い切り拍手」で今回のヒムカレッジは締め括られました。




ご参加頂いた皆様からは、
「自身の話の聴き方を改めたいと思いました。相手に寄り添って内容より心に重視して見たいと思います。」
「場をつくるためには、相手の雰囲気・声・表現に寄り添うことがたいせつだということに気づきました」
「会議のスタイルに取り入れていきたいと思ってます。」
「ファシリテーションの講座をまたやってほしい!」

といったご感想をいただきました!

前回の長友まさ美さんを講師に迎えて開催したモチベーションアップのヒムカレッジにも通じる、
相手に好奇心・好感をもって“「聴く(傾聴する)」ということの大切”さや“関係性の大切さ”がファシリテーションのスキルにも重要だということを改めて実感させられた今回のヒムカレッジでした。

また中島さんが実際に参加者の皆さんの「円」の中に入り、参加者と対話しながら進めていく場面もあり、
とてもリラックスした雰囲気の中、参加者の皆様には参加して頂けたのではないかと感じました。

今回も多くの方にご参加頂き、いつも以上に年齢層も幅広く、改めてファシリテーションスキルが今求められてるものなのだなと感じました(*´∀`*)

参加していただいた皆様、そして講師の中島さん、本当にありがとうございました!   

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 10:19Comments(0)イベント報告

2015年10月27日

「ヒムカレッジ2015 vol.3」開催しました!

9月26日(土)に、サンワード・ラボ株式会社 代表取締役/「宮崎てげてげ通信」会長の長友 まさ美さんをお招きし、今年度第3回目となるヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
長友 まさ美 氏

サンワード・ラボ株式会社 代表取締役
「宮崎てげてげ通信」会長

起業から5 年間で延べ400 人以上、2000 時間以上のセッション
を行い、クライアントは、経営者、起業家、アーティスト、政治家、
教師、会社員、同業のコーチ等、多岐にわたる。
「経営もスタッフもいきいきと幸せにはたらく会社づくり」を
テーマに企業研修、チームビルディング等を実施。その活動は、
宮崎県内にとどまらず、日本全国に広がる。
また、人材育成、組織開発の手法を地域づくりにも活かし、キー
パーソン育成、新商品開発WS、まちづくりWS などを開催。
日本一のローカルウェブメディア「宮崎てげてげ通信」会長で
もある。

「サンワード・ラボ株式会社」(http://sunward-lab.com/

「宮崎てげてげ通信」(http://visit.miyazaki.jp/

----------------------------------------------------------------------------

当日は、地域づくりに関わる方・社会人の方や学生の方など32名の方々にご参加いただきました。
また今回はワークショップが中心となるため、あらかじめグループが作られた状態での講座となりました。



今回は躍進するテゲツーチームのお話を交えながら、参加者同士でモチベーションアップにつながるワークショップを行っていく内容のヒムカレッジとなりました。



●強いチームを作る
長友さんが代表を務めるサンワード・ラボ株式会社では「強いチームづくり」の為にチームビルディングの支援や本当に自分のありたい姿になる為のコミュニケーション手法コーチングを使った支援を行い社会問題を解決するなどの活動を行っております。

そして、チームづくりの支援だけでなく、自分のチームを作って世の中に価値を生むプロジェクトも行っており、その中の一つが宮崎てげてげ通信というローカルWEBメディアです。


人と人をつなげ、宮崎県を豊かにする!

そんなヴィジョンを掲げるテゲツーは、
スタートから一年半で月間50万PVを達成するなど、急速に成長し続けています。


★ヤフーニュースに掲載された記事
「ローカルメディア日本一を目指す「宮崎てげてげ通信」。野望は商店街の買い占め」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20150709-00047200/


●個々のやりたいことを大事にする
自分のやりたいことを行う為には、昇給やペナルティなどからくる外発的動機づけよりも、
やりたい!わくわくといった想いの源泉からくる「内発的動機づけ」が重要だと話す長友さん。

本業の傍ら活動を行うテゲツーのメンバーも、
自分のやりたいことを形にする内発的な動機がチームを動かす原動力になっているということでした。

ここで最初のワークショップへ。



二人組みになってもらい、
「あなたは、その活動をスタートしたのはなぜですか?」
「あなたが、その活動を行うなかで、もっとも嬉しかった瞬間は、なんですか?」
「あなたが、その活動を行うなかで、もっとも困難だったことは?それをどのように乗り越えましたか?」といった質問を
お互いにインタビューしていただきました。

一般的には、
話し上手=コミュニケーション能力が高いとされがちですが
、実は相手に好奇心を持ち話しやすい雰囲気をつくる「聴き上手」になることこそが
コミュニケーションには大事だということでした。

インタビュアー側になった人は「聴き上手」になることに意識を持っていただきながらワークを行っていただきました。





次に先程の2人組を2組合わせ4人1組になってペアだった人のことを紹介する「他己紹介」を行いました。
ここでも紹介する人が話しやすい場づくりと、紹介される人の素晴らしさや良い所をちゃんと聞く意識をもっていただきながら行いました。

参加者の方から「自分が気付けていないような長所に気付くことができました。」という声が多く上がったほど自分以外じゃないと中々気付けない部分があることを感じるのと同時に、
人から良い所を言ってもらえる嬉しさがチームの関係性をより良いものにしていくのだと感じたワークとなりました。



●違う才能を活かし合う
4人いるテゲツー編集部の中でも長友さんは自分の得意なコミュニケーション能力を活かした「つなげ役」としての役割を担っているということでした。
他の3人にもIT面や運営面、得意とする記事など様々な違う才能や好きなことがあり、それをテゲツーを通して一致させ、活かし合うことで、テゲツーチームは上手く機能しているのだと長友さんは話されました。


●関係性の質を上げる
ここではマサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提言する関係性の好循環モデルが紹介されました。

例えば、お店の売り上げが落ちたという時に私たちは、
セールをしようとか、DMを送ろうとか、行動を変えようとしますが、
いくら行動を変えても思考が変わらずに、
焦りからくる行動をしても上手く結果に結びつかないことが多いといいます。

そして結果に結びつかないと、あの部署が悪いんだとか、あの人に責任があるんだとか、人のせいにしてしまい関係性がギクシャクしてしまうという様なことになってしまいます。

そんなことにならない為には、一見遠回りのように思えますが、
お互いを助け合おうという姿勢と対話を通した「関係性の質」を上げることが必要だということでした。


そして長友さんがこれまで色んな組織やチームを見て来た中で、
強いチームには共通する3つの要素があったということでした。


・感謝
 「ありがとう」などの感謝の言葉が飛び交っていること
・肯定的な言葉がけ
 相手のアイデアや意見に対して「それは無理やろ」と否定するのではなく、「いいね」「それやろうよ」といった肯定的な言葉がけをしている
・まるごと認める
 相手の足りない面や上手く出来ていないことも含めてまるごと認めること


●感謝のワーク
続いて関係性の質を上げるためにも重要な「感謝」することをテーマにしたワークへ。

グループ内で、自分が感謝していること(今の活動や仕事をやる上でチームの仲間の○○に感謝しているとか、活動をやっていく中でこんな成長が起きていて感謝しているなど)を出来るだけたくさん出してもらいました。

チームの中で日常的に「感謝」の言葉が出る関係性がとても重要で、その様な関係性を作ることがモチベーションアップに繋がっていくということでした。



●本質を悟り、「みんなごと」に
テゲツーでは月に1回編集部会議を行っており、
そこでは、(地域)課題についての想いや考えをそれぞれが持ち寄り、共有し対話することを行っていると話す長友さん。
そうした対話により、「じぶんごと」が「みんなごと」に変わっていき、チームの一体感が増していくということでした。


●本当にありたい未来を語る


普段私たちは問題解決を念頭に置き現状とのギャップを回避する為に「やらねばサイクル」という、義務感・責任感での行動になりがちです。
しかしそれでは成果が上がってもモチベーションの維持に繋がらず「成り行きの未来」になってしまうということでした。


そうならない為には「こんな未来をつくりたい」という「ありたい未来」を実現する為の「やりたいサイクル」で行動していくことが重要だと長友さんは話します。
テゲツーはそんな「ありたい未来」をチーム全員で共有することによって、メンバー1人1人の自発的な行動やチームのモチベーションアップに繋がっているということでした。


そして、「あなたが創りたい未来は?」という問いかけから、
グループで「10年後の「宮崎」で創りたい未来」を考えるワークショップを行いました。




「質より量」を重視して、とにかく思いついたアイデアをたくさん書いていただきました。
そして出た意見は否定せず、肯定する姿勢を持つことを念頭に取組んで頂きました。




またアイデアは多様な人達と話すことでより広がっていくということで、
ホストとなる人以外のグループメンバーを途中でシャッフルし、
ホストとなった人は自分のグループで出た意見をシャッフルしたグループメンバーへ共有して頂きました。




自分たちの活動を自分たちのチームの中だけで喋ると視野が狭くなってしまう為、
どんどん外に発信していくことが大切で、そこから共鳴し仲間が増えていくことにも繋がると長友さんは話されました。

そして全員元のグループに戻り、
ホスト役の方に、シャッフル後の話し合いの中で出た意見を元のグループメンバーに共有して頂きました。





最後に、グループで出た意見の中でも「特にこれをやったら効果的だというアイデア」を2つと、「これはだぶんこのチームでしか出ていないようなユニークなアイデア」を1つ選び発表して頂きました。






ご参加頂いた皆様からは、
「ワークショップ形式で様々な人が集まってアイデアを出す事、リラックスした環境で出るアイデアの創造性を感じました。」
「関係性の質を上げるためのヒントとして会話の時間の大切さを学びました。」
「改めてチームビルディングや人と人とをつなぐ能力の高さを感じました。さすがは宮崎の太陽や!」
「素晴らしいです。宮崎でこんな内容のセミナーを聴けるとは思いませんでした。」

といったご感想をいただきました!


「『関係性の質を上げる』ことがモチベーションアップに繋がっていく。」ということを、
グループで意見やアイデアを出していく実践的なワークショップを行う中で、
参加者一人一人が体感していたような今回のヒムカレッジでした。


そして長友さんの言葉やエネルギーを受け、
今回の講座が参加者の皆様の仕事や様々な活動の原動力になったのではないかと強く感じました (●´∀`●)



長友さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 21:23Comments(0)イベント報告

2015年09月06日

「ヒムカレッジ2015 vol.2」開催しました!

8月26日(水)に、塩尻市役所企画政策部企画課 シティプロモーション係 主任/ nanoda 代表の山田崇さんをお招きし、今年度第2回目となるヒムカレッジを開催いたしました!


□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
山田 崇 氏

塩尻市役所企画政策部企画課
シティプロモーション係 主任
n a n o d a 代表

1975 年塩尻市生まれ。
千葉大学工学部応用化学科卒業。
「地域の課題を想像で捉えるのではなく、実際に住んでみないと商店街の現状・課題はわからない」と、地元塩尻の"大門商店街"に空き家を借り、可能な限り閉まってしまったシャッターを開ける。
そんな空き家/空き店舗を活用した「空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクト nanoda(なのだ)」を2012 年 4 月より開始。

http://www.shiojiring.jp/%E7%A9%BA%E3%81%8D%E5%AE%B6%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88-nanoda/
http://inaka-pipe.net/coordinator/p15/

「公務員が元気なら、地域は絶対元気になる」と、その熱に巻き込まれたメンバーと共 に、nanoda を拠点に多様な活動を実施。
人と人、人と地域をつなげる。

○2014 年 1 月「地域に飛び出す公務員アウォード 2013」大賞を受賞。
http://t-k-award.sakura.ne.jp/2013/index.html

○TEDトークでの動画
「元ナンパ師の市職員が挑戦する、すごく真面目でナンパな「地域活性化」の取組み」が話題に。
http://logmi.jp/23372

○空き家プロジェクト nanoda - Shiojiring シオジリング
当初は、塩尻市役所職員の有志が月1,000円を出し合って空き家を借りて、空き家の維持管理、
商店街の賑わい創出の様々な企画を実施。
shiojiring.jp

----------------------------------------------------------------------------

当日は、地域づくりに関わる方や会社員・公務員・大学生など、57名の方々にご参加いただきました。前回同様、定員数を越える参加者数となったため今回もスクール形式での開催となりました。



空き家プロジェクト「nanoda」 等の地域活性化につながる取り組みについて、また市の職員でありながらなぜアグレッシブに地域に入っていくことが出来るのか、活動する上での取り組み方や姿勢などについてもお話いただきました。

「あなたは今何をしているの?将来何をやっているの?」
2013年にカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したフランス映画「アデル、ブルーは熱い色」の劇中に出てくる台詞の紹介から講演はスタートしました。



元ナンパ師でもある山田さん。
なんと今ではグーグル検索で「元ナンパ師」で検索するとトップに山田さんを紹介したページ(「39歳・元ナンパ師の市職員が挑戦する、すごく真面目でナンパな「地域活性化」の取り組み」http://logmi.jp/23372)が出てくるのです!会場からも大きな笑い声が響いておりました笑

(講演前日、東京でイベントだった山田さん。参加者から「僕、白いペンギン持ってます!」と言って実際に白いペンギンの置物?ぬいぐるみ?を持ってこられた方が!白いペンギンについての詳細はコチラの動画をご覧ください⇒https://www.youtube.com/watch?v=oFX8XWcm0EA




〇剛力彩芽とひざ神フルーツポンチ村上を塩尻に呼ぶ
長野県塩尻市は人口6万7千人。
いつもは人通りの少ない中心市街地。

そこで行われるハロウィンイベントに昨年、剛力彩芽を呼び、例年7000人程の参加者が2万人に。
https://www.youtube.com/watch?v=AhVPNZ2XcNI

きっかけは山田さんが今年の3月まで勤めていた商工会議所のある議員が6年前から「a-nation」を塩尻でやりたいと言っていたことでした。
たまたまテレビ東京に友達のプロデューサーがいた山田さんは15分だけ打ち合わせをしに東京へ。すると前の打ち合わせが長引いており、待ち時間の間に紹介された方がたまたまavexの方でした。
その方へ塩尻で開催する祭りやイベントを紹介し、提案する中で元々オスカープロモーションで剛力彩芽を育てていた方だということが分かり、「剛力彩芽であれば10月ならスケジュール的に大丈夫」だと言われました。

有名タレントだということもあり、予算的に厳しかったそうですが補助金や「剛力彩芽が来るなら!」と商店街の人がお金を出してくれたり商工会議所の方々の力もあり、資金を集め、イベントは大成功を収めました。

今年の7月には短歌の街としても知られる塩尻市で、お笑いコンビ フルーツポンチの村上さん(村上さんは東京でも短歌のライブを行っているそうです)をゲストに招き、高校生向けの詠み会を開催しました。二回講演で100人ずつの参加がある程の大盛況だったそうです。

〇若者を応援する大人を地域に増やす
塩尻市は全国で二番目に早く「地方版総合戦略」を策定し、9年間で緩やかに人口を減らしていこうという人口ヴィジョンを掲げています。

2040年に全国的に896の自治体が消滅すると言われていますが、
そうならないために山田さんは「若者を応援する大人が多い地域は生き残っていく」と話されました。
また全国で人口が減る中、全国で移住定住のセクションは増え続け、移住・定住者を奪い合う現状に疑問を感じている山田さん。

とにかく生き残って行く地域になるには若者が挑戦できる、そしてその責任をとれる大人が増えることが必要だと仰っていました。
その為には「よく分からないことをまず大人が軽くやってみる」
現在、手がけている木質バイオマス発電所を使った持続可能な再生計画もそのひとつだということでした。

〇『本当の天才とは、相反する二つの課題を同時に解決する能力を持った人だ』
読書家の山田さん。きっかけは、
中学生の時に骨肉腫で1週間入院したときに読んだ村上春樹の「ノルウェイの森」そして、その作中で主人公が読んでいたスコット・フィッツジェラルドの作品の作品に出会い、それからこの2人の作者の本を読み続けてきたということでした。

そんなスコット・フィッツジェラルドが言った

『本当の天才とは、相反する二つの課題を同時に解決する能力を持った人だ』

この言葉から、地方が抱える課題も多様化して複雑化してきている現状があり、何か1つの事業で色んな課題を解決していくことが必要だと話されました。


〇空き家プロジェクト「nanoda」のはじまり
5年前から始め、毎月行っている塩尻市の若手職員の勉強会。
目をキラキラ光らせやってくる職員がたくさんいるが全員が希望の部署に行けず、また仮に希望の部署に入っても3年経てば異動してしまう。片や商店街には若者がいない――

そんな状況を打破する為に、意欲のある若手職員が商店街に空き家を自分たちで自腹で借り、何か挑戦してみようという人材育成の為に空き家プロジェクト「nanoda」は始まりました。

『矛盾とは世界の発展の原動力である』
田坂広志さんの「未来を予見する「5つの法則」」に書いてある言葉から、
「営利」「非営利」どちらか一方とるのではなく、振り子の様に両方を考えることが重要だと話され、
一対一の個別学習など昔は寺子屋でやっていたものが今また求められるといいます。
「nanoda」にもこのような考え方を用いて活動しているということでした。


「塩尻市と宮崎市では地域の持つ課題が違い、宮﨑の中でも地区によって異なる課題がある。そんな状況の中で自治体の職員が住民に一番近い立場で地域の課題を紐解き解決する。
しかも一つの事業でいくつもの課題を解決していくことが必要。」
山田さんはそう語ります。

2012年4月15日から「nanoda」はスタート

「nanoda」を始める前に市民活動のセクションを担当していた山田さんですがある会議の場で、市民活動団体の方に公開で怒られる程の大失敗をしてしまったことがあったそうです。

その時、なぜ自分が失敗したのかを考えると、
「自分自身が市民活動をしたことがなかった」
という結論に至りました。

そして以前から関心を持っていた、東京の田町にある「三田の家」(「大学の傍らにある、自主運営のラウンジ的な教室」を目指して、慶應義塾大学教員・(元)学生有志等と三田商店街振興組合が共同で運営するプロジェクト。2013年10月をもって閉家)に
塩尻から自分で交通費を出して東京に通い、閉家するまでの二年間、そこでの活動に参加しました。


「自分がやったことがないなら、自分でやってみる」
この行動力が山田さんのこれまでの活動の推進力になっているのだと感じたエピソードでした。

そして三田の家での活動を参考に、
最初はとりあえず空き家を借りてみて3ヶ月間、平日出勤前の7時~8時まで空けるということを行いました。
「何か街に変化が起きるんじゃないか」

結果、5年間で商店街に5人の移住者が生まれ、お風呂がない「nanoda」にも関わらず全国から多くの宿泊者が来るなど、
「何か面白いことをやっている街がある」という噂を聞きつけた人々が塩尻に来るようになり、少しづつ街にもいい変化が生まれたということでした。


〇積極的に補助金をとる
これまで9つの事業を新規で立上げた山田さんは、自治体の職員は積極的に補助金をとらないといけないと話します。

その理由に、
「地域にお金がおちるから」
「スタートアップが出来るから」

そして、
「300万円以上のソフトの事業なら行政であれば3年前から事業計画をつくり一年前に予算が決まるので、それから始めると本当に困っている人たちはいなくなってしまう。積極的に補助金は取って、すぐにでも事業を起こしていくスピードが今の時代には必要」ということを挙げられました。

○公務員が元気なら地域は元気になる
山田さんが雑誌などで取り上げられる際には特に自分から発している訳ではないのに、『公務員が元気なら地域は元気になる』という言葉が書かれるそうです。
「どんなに小さな自治体でも公務員はいる。公務員のいない地域はない。そんな中で公務員のやることはかなり変わって来ている」と話す山田さん。

「2000年4月に地方分権一括法が施行され、これまでは国が決めた施策を県を通して通達を受けて金太郎飴のような施策をやっていれば時代だったが、今は目の前にいる困っている人はそれぞれ違うので、自分たちで考えて施策を作っていかなければならない」
自分たちの地域のことを自分たちで考え、つくっていくことが、今の地方には必要なのだと感じました。


「図書館」「子育て支援・青少年交流」「シニア活動支援」「ビジネス支援」「市民活動支援」の5つの重点分野を機能融合させた「えんぱーく」という市民交流センターに関わる市民との協働の業務も担当していた山田さん。

その頃に前述した失敗があり、その時の経験から
「対面ではなく隣で同じ方向をみるということを、行政の職員も地域に飛び出して、関心のある地域課題を取り上げて自分のお金でやってみる。そこから何が困っていることかを考えて、行政がやれることをやらないといけない」ということを学んだということでした。


○50年続く自分のオリジナルの仕事
リンダ・グラットンの「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」から、
「ソニーやパナソニックなどの大企業が危うくなっている中で50年続く仕事はあるか。自治体も50年続くか分からない。
そんな中でコンピューターに取って代わられないアジアの安い賃金で取って代わられない貴方だけの仕事をつくることが必要」と話す山田さん。

元ナンパ師で、市役所の職員でありながら商工会議所の経験が3年あり、空き家のプロジェクトをやっている、そんな自分自身のキャリアを引き合いに出し、自分だけのキャリア・仕事を身につけていくこともこれから必要だということでした。

○まずやってみる。挑戦させてくれる上司の存在
山田さんのこれまでの活動には何でも挑戦させてくれる上司の存在があったことが大きいということでした。
商工会議所時代の会頭には「手柄は全部山田君のもの。失敗したら全部私のせいにいしなさい。とにかくやらなきゃわからないだろ」と言われ
更に「これから生まれてくる子どもの出来がいいか考えて作らないやつはいないだろ。とにかくやれ。生まれてくる子どもの出来がいいか悪いかは次の話」と冗談交じりに続けたそうですが、そんな上司の存在が山田さんの原動力に繋がったということでした。

えんぱーく建設の際にも「とにかく自分で考えて行動しろ。責任は俺がとる。一歩も踏み出せない職員ばっかりだ。自分で考えて一歩踏み出せ。一歩目、二歩目、三歩目。三歩目が俺が思っている方向と違っていたらそっと肩をたたいてやる。とにかくやれ。」と言ってくれる上司に恵まれたということでした。


○非営利でやるために大切なこと
P.F.ドラッカーの「非営利組織の運営に必要な3つのこと」から非営利組織の運営に大切な3つのことを学んだという山田さん。

・機会は、何か、ニーズは何か
・それはわれわれ向きの機会か、われわれの強みにあっているか
・問うべきは、心底価値を信じているか


この3つを念頭に置き「nanoda」を運営しているということでした。

○仕掛ける「nanoda」
一年間を通して行う高校生向けのアートのワークショップを行った際に、ある男子高校生と出会い、話をする中で、家庭に問題があり高校卒業後は家を出て友達の家とネットカフェを行き来しながら浪人をすると言うので、それだったらnanodaに住むようにと彼に伝えました。ただし朝7時~8時までは一緒にシャッターを開けることを条件に。

そうして高校生と2人でご飯を食べたりコーヒーを飲んだりする中で、
「これみんなでやったらどうだ」と思い、朝食nanodaという毎月1回、商店街で朝ごはんを食べるイベントを始めました。

そうやって商店街の中でイベントを行う上で、一つ大切にしているのが
「民間の方の邪魔をしない」ということでした。

商店街を盛り上げるためにも「nanoda」でお店を出して、既存店の売り上げが落ちるということは絶対にやってはいけないと感じた山田さん。

当時、朝食を出しているお店は商店街には一軒もなかったので朝食nanodaも開催出来たと話します。

また商店街にカレー屋が一軒もなかったので、喫茶店の方など商店街のお店の人にカレーを作ってもらい参加者に食べ歩きをしてもらおうという「ぐるぐるカレーなのだ!」というイベントも行っているということでした。


○「対話から行動へ」
「50年後の塩尻市が豊かであるために」というテーマで2011年の1月から勉強会をスタートさせた山田さん。

志の高い若い人が市役所に入ってくる中、そんな若手を上手く扱えない上司が多いことに問題を感じました。

前述した通りこれまでいい上司に恵まれたと話す山田さんは「人脈よりいい上司を共有する」ことが大切だと考えました。
そして、知識が増えたことや人脈が増えることで頭でっかちになりるよりも「必ず行動に移す」ということも大切だと感じていたそうです。

市民にも公開で行われた勉強会では結論や答えを出すことよりも、対話をすることに重きを置いて開かれました。
同時に必ずプロミスカードを書かせどんなに些細なこと(早起きする・歩いて出勤する・本を一冊買う)でもいいので、そこに書いたことを実行し「行動」につなげるということもやっていたということでした。

この対話を通じて、市の職員がフィールドで様々なプロトタイプが出来る場をつくることが「nanoda」の始まりにもなったということでした。




○『切れた電球があったら脚立を持ってきて登り、実際に電球を変えない限り問題は解決しない』

限界集落を蘇らせた、『スーパー公務員』として知られる高野誠鮮さんとワークショップを開いた際に、
「行政で何時間も会議をやっても意味はなく、そこに切れかけの電球(問題)があれば、実際に職員が行って電球を替えないと何も変わらない」という言葉が印象に残ったということでした。

また行動する時は全員がパイオニアでなくてもフォロワーとしてでもいいので出来れば誰かと一緒にやった方がいいと続ける山田さん。

『ひとりじゃ円陣組めない』

「nanoda」を始める時にも、空き家を借りることを聞きつけた先輩の職員が賛同して、
協力しながら始まっていった経緯もあったということでした。

「みなさん、やりましょう。時間だけが過ぎていってしまいます」
山田さんが力強く言ったその言葉がとても印象的でした。



○若者の集まる街へ

今年は中央大学の大学生が研究の対象として滞在するなど、多くの大学生が集まるようになりました。
「若者を応援したいんだ」と発信しつづけた山田さんの声が全国の若者に届いているのだと強く感じました。



○「塩」を活かした仕掛け
塩尻という地名は日本海側と太平洋側からそれぞれ塩が運ばれて、ちょうど塩尻の辺りで両者が合流することから塩の道の終点=塩尻という説があるそうです。

また上杉謙信が武田信玄に塩を送った義塩伝説があり、その塩を送ったと言われる1月11日に合わせて、
敵に塩を送るプロジェクト「しおなのだ!」を開催。

全国から塩を送ってもらいお米やゆで卵などと塩との相性を確かめる試食会や塩ソムリエ講座を開催するなど、古くから地域に根付く塩文化をnanodaとかけ合せて、新しい塩文化の価値観を提示しました。



この他にも大門商店街(長野県塩尻市)と中四国のメンバーがオールナイトで商店街の魅力を日本中に発信するイベント「オールナイト商店街」など様々なイベントやプロジェクトをこれまで行ってきた山田さん。

「やりたい時にやってみましょう」

これまでの山田さんの活動を表すような力強い言葉で講演は終了しました。



★ワークショップ
ワークショップでは、グループ内での自己紹介から始まり、「講演会で、どんな学びや気づきがありましたか?」というテーマで話し合って頂き、山田さんへの質問を考えていただきました。


質疑応答では、
仲間を集める時の口説き文句や秘訣は何ですか?」という質問に対して山田さんは「コアメンバーの場合は3人集める。3人いても思いや趣旨は違ってくるので一点を目指すのではなく同じ輪の中で活動していくイメージを持った方がいい。あとは大きな目標を設定すること。」とコメントされていました。


ご参加頂いた皆様からは、
「こういう行政職員が増えれば地域は活性化する!」
「上司にあきらめを覚えていましたが、塩を送る話を聞いて勇気がでました。」
「宮崎の商店街もシャッターがしまり、さみしい通りになっています。市が市民か取り組める方法のヒントがたくさんありました。1人ではできないけど仲間と共に何かやりたいですね。」


といったご感想をいただきました!

山田さんのこれまでの活動と姿勢、そして人を惹き付ける魅力と話術に、二時間半の時間があっという間に感じられるほど、講演もワークショップもとても密度の高い時間となりました(●´∀`●)


山田さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!



◎山田さんが講演の中で紹介された本・映画リスト

【映画】
アデル、ブルーは熱い色

【本】
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人

未来を予見する「5つの法則」
田坂広志

SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン)
水野 学

ノルウェイの森
村上春樹

スコット・フィッツジェラルドの作品

インテグレーティブ・シンキング
ロジャー マーティン

黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」
坂倉杏介

ソトコト 2015年 3月号

TURNS(ターンズ) 2013年7月号 VOL.5

星の王子さま
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

その幸運は偶然ではないんです!
J.D.クランボルツ

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図
リンダ・グラットン

トリツカレ男
いしい しんじ

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営
P.F.ドラッカー

未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦
野村恭彦  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 22:20Comments(0)イベント報告

2015年07月31日

「ヒムカレッジ2015 vol.1」開催しました!

7月26日(日)に、パワープレイス株式会社 シニアディレクター プロダクトデザイナーの若杉浩一さんをお招きし、今年度第1回目となるヒムカレッジを開催いたしました!



□講師紹介
----------------------------------------------------------------------------
若杉 浩一 氏
パワープレイス株式会社 シニアディレクター プロダクトデザイナー

1959年生まれ 熊本県天草郡出身
1984年九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒
同年株式会社内田洋行入社、デザイン、製品企画、
知的生産性研究所 テクニカルデザインセンター、を経て
内田洋行のデザイン会社 パワープレイス株式会社にて
リレーションデザインセンター設立、同部門シニアディレクター
東京芸術大学美術学部非常勤講師

企業の枠やジャンルの枠にこだわらない活動を行う
やりすぎてデザイナーを首になるも性懲りもなく、企業と個人、社会の接点を模索している。
スチール家具メーカなのに何故か、日本全国スギダラケクラブを南雲勝志氏と設立。
ドイツIF賞、DESIGNPLUS特別賞受賞、全国都市再生まちづくり会議2007にて2007年度まちづくり大賞をスギダラケ倶楽部にて受賞
----------------------------------------------------------------------------


当日は、地域づくりに関わる方や大学生など、幅広い世代の45名の方々にご参加いただきました。当初予定してた定員数を越える参加者数となったため今回はスクール形式での開催となりました。




「杉」という地域資源を活用し人・地域・企業をつなげる取り組みや、若杉さんのこれまでの経歴や仕事に対する姿勢など盛りだくさんの内容をお話頂きました。

○田舎の人間関係が嫌いだった
熊本県の天草出身の若杉さん。
現在の人柄からは想像できませんが、子どもの頃は近所づきあいや日常的に濃い人間関係が苦手だったそうです。

また山の中での環境で育った為、子どもの頃からよく山へ草刈などに行っており、その頃から山の美しさと同時に厳しさを体感していたということでした。

○デザインの仕事へ
大学卒業後、若杉さんは株式会社内田洋行に入社しデザイナーとして数々のヒット商品を生み出しました。

しかし、「やってもやっても面白くない。先が見えないし、豊かな感じがしない」と思い始めた若杉さん。

とにかく売れるものや利益を優先した営業方針に疑問を覚え始め、自分が本当に売りたい商品を作ることが出来なかったといいます。
また会社の中でのデザイナーの立ち位置も厳しく、上手くいけば持て囃されるが、ダメなときにはすぐにチームが解体されるような状況だったということでした。
その頃はとにかく「谷あり底あり」の人生だったそうです。

○デザイナーをクビになり社内の職務を転々とした30代。
しかし、とうとうデザイナーをクビになり、OLさんと一緒にコピーをとったり会議室の予約などの内務の仕事をやったりと、
うだつの上がらない日々を過ごした30代。

そんな頃、若杉さんの師匠である家具プロデューサーの鈴木恵三さんから声がかかり、鈴木さんの会社の仕事を手伝い始めました。
そこは日本を代表するデザイナーが仕事をする環境で、普段デザインの仕事が出来ない状況もあり、
そこに行くと「デザインと繋がっている」と感じられ、とてもいい刺激になったそうです。

また鈴木さんに言われた「企業デザイナーはやめるな。日本のデザイナーは世界に通じる腕前を持っている。しかしそれが欧米に叶わないのはなぜかというと、デザインを流通させる企業側が非力だからだ。だからお前は企業側にいてデザインを強くしろ」という言葉から大きな力をもらい絶対にやめないことを若杉さんは決意しました。




○40代になり再びデザイナーの世界へ。そしてスギダラケ倶楽部の始動。
再びデザイナーとしての仕事を始めた若杉さんは、
利益の為のデザインではなく「楽しくかっこいいこと」をデザインでやりたいという思いからスギダラケ倶楽部の活動を始めました。
また自分のふるさとや地域、その中にある林業ががどんどん衰退していく状況に危機感を感じていた為、
「デザインの力で町を再生させることが出来るのではないか」と若杉さんは考え、そのこともスギダラケ倶楽部を始めるきっかけになりました。

日本全国スギダラケ倶楽部は現在、会員1800名。17支部あり、全国で活動が行われています。
戦後の植林によって杉だらけになってしまった日本の山林をやっかいもの扱いせず、材木としての杉の魅力 をきちんと評価し、産地・加工者・流通・デザイン・販売など杉を取り囲むシステムを結びつけることで、杉をもっと積極的に活用していく運動を行っています。

設立から14年経った現在でも活動が続いている理由を若杉さんは、女性の会員の力が大きいと言います。
元々男性の多い林業界なので、女性の視点や支援は活動の潤滑油になり継続的な活動には必要だということでした。



○世の中に広まっていくデザインとしての兆しが見えた「杉太」
若杉さんと一緒にスギダラケ倶楽部として活動を行う南雲勝志さんがデザインしたイス「杉太」
一本2000円の角材にステンレスの脚がついただけのとてもシンプルなイスを見た瞬間に、これは未来のデザインとして世に広まることを確信した若杉さん。
一本2000円程の角材にわずかなプロダクトをつけだけで2万円に。全国どこにでもある角材に企業のプロダクトがデザインで結ばれる「地域と企業がデザインで結ばれる」ことによって新しい価値が生まれ2000円が2万円の価値になるマジックに確かな手応えを感じていました。

若杉さんは「杉太」を会社で販売しようと話を持ちかけましたが取り合ってもらえず、「木目や色がバラバラになってしまうような商品は売れないし傷もつくし割れるしクレームの塊だ」と一蹴されてしまいます。

しかし「エンドユーザーは絶対に喜んでくれるし、地域の方も喜んでくれる」と確信を持っていた若杉さんは自分たちで自給自足的に販売を始めました。結果的に「杉太」は飛ぶように売れ、様々なバリエーションの商品の開発も進みスギダラケ倶楽部の本格的な活動がここから始まりました。


○スギダラケ倶楽部の活動を全国へ
全国の「地域に足を伸ばすことを始めたスギダラケ倶楽部。
地域に行くと荒れた山や限界集落に行きあたり、地域の問題にもぶつかりました。

そんな地域での活動を通して、普段会社でやっている仕事にはない、自分たちのデザインの力を求められている確かな意識と、
実際に地域の人からの「ありがとう」という感謝の言葉が何よりも嬉しく、活動のカンフル剤になったと若杉さんは語ります。

経済とは裏腹にある地域のことを見つめる中で、
やはり地域には「デザイン」が必要だと強く感じ、全国的なスギダラケ倶楽部の活動は始まりました。




・廃業になった高千穂鉄道のトロッコ列車を再び走らせるプロジェクト
・岐阜の長良杉の伐採体験などを行うツアー
・鹿沼のお祭りでの「屋台屋」プロジェクト
・・・全国の神様を象ったスギオメンや、木で出来た金魚をすくう「木んぎょすくい」などを杉で出来た屋台での出展

このような木を使った「生活・町・モノ」づくりが再生されるような活動は「楽しければ次もやろう」というようなスタンスで続けてきたそうですが、いつの間にか町の風物詩として、町の誇りになっていっていることを感じ、「デザインはこういうことから始まるんだな」と若杉さんは思ったそうです。
また鹿沼市ではスギダラケ倶楽部の活動から始まった町の盛り上がりに行政が着目し、助成金をだすなどの流れも出てきているということでした。

また「まちづくりは1年や2年では答えがでない。商品開発も仕込が2年あって製品開発して、、、となると売り上げが出始めるのは5年ぐらいたってから
面白くて楽しい取り組みを広めていくには短い期間で結果を出そうとせず、長い期間での継続的な活動が必要だとということでした。




○日向市駅プロジェクト
県や市等が一丸となって地元の杉で駅舎を作った「宮崎県日向市駅プロジェクト」
その取り組みの中で小学生に課外授業を行い、小学生による「地元の杉で屋台を作る」という取り組みも行われました。
子ども達自身がデザイナーになり、地元の地域資源に触れ、またデザインする事に触れ、現在、そして未来の地域づくりに繋がっていきました。

その他にも
・宮崎空港プロジェクト
・函館空港プロジェクト
などスギダラケ倶楽部の活動は全国に拡がっています。

また「杉=和風だという固定概念があるが、杉をモダンに現代の生活に合うようにデザインする知恵とか工夫が人間サイドになかったので杉の価値を落としてしまった。これからは杉はすごいんだと、財産だと、言い続けることが必要だ」という若杉さんの言葉が印象的でした。



○「obisugi-design」プロジェクト
日南の飫肥杉から作られた工芸品の商品開発・発信を行う「obisugi-design」プロジェクト。

日南市の市役所職員を中心に活動を行い、内田洋行との共同開発で出来たアシカラシリーズなどの家具や、
飫肥杉で出来たご祝儀袋やトロフィーなどのスギフトシリーズなどバラエティに富んだ製品を開発・発信しています。

中心メンバーである市役所の職員は自分たちの本来の業務とは別に無償で活動を行い、
その熱量に若杉さんも強く心を打たれたということでした。


○ネーミングの重要性
スギダラケ倶楽部には「杉太」や「連結決傘(連結できるようにした傘状の屋台)」など特徴的なネーミングの商品が多くありますが、ネーミングは重要だと語る若杉さん。名前がついた瞬間に生命を帯びていき愛着がわくのでネーミングには一番時間をかけるそうです。



○赤ちゃん木育広場
子どもの想像性を育み、そして大人も一緒にいて楽しめる空間を考えて作られらたということでした。

また運用スタッフには、山での伐採から実際にその空間にあるプロダクトづくりに関わってもらい、愛着が沸いてメンテナンスの面などでも上手く運営が出来るように体制を確立していったということでした。



○木育から新しい価値創造へ
モノより大切なものは「モノガタリ」である。
誇り・愛着・感謝。お金に変えられないものこそが、モノの価値を上げていく。
こういった共感価値こそが木の暮らし・文化の再生、そして文化価値の再生に繋がっていくのだと若杉さんは仰っていました。

そして世界第3位の森林保有国であり昔から木と共に暮らしてきた日本人だからこそ、
杉などの木材・地域資源に宿る文化や魂を見つめ直し、木材と木材を囲む財産の関係性のデザインが重要だということでした。

そして行政・企業・市民がそれぞれの間を線引きするのではなく多様な主体が繋がり、
ハーモナイズさせることによって、大きなものになっていくということでした。



○食える仕事・食えない仕事
Labor(労働・苦役)
work(仕事・努力して行う) 
play(遊ぶ・楽しむ・愉しみ・喜び)

「Laborは食える仕事だけど、労働であり苦役になってしまう。
Play=未来 は食えないけど楽しいし、喜びになり、そしてこの食えない仕事こそが社会や企業にとって重要だ」と話す若杉さん。

○価値創造とは
ものづくりやまちづくりは、0から1を創り上げる時が重要であり、
その時にいかに面白がれるかで、そこから出てくる「熱」や「ムーブメント」に繋がる。
若杉さんのこれまでの活動を象徴するような言葉でした。



この他にも講演時間内に収まりきれないほど多岐に渡って活動を展開されている若杉さん。
またこれまで関わってきた人々を「血の繋がってない親戚」だと仰っており、その関わり合いの深さを強く感じました。


★ワークショップ
ワークショップでは、グループ内での自己紹介と若杉さんへの質問を考えていただきました。




質疑応答では、
「特徴的なネーミングはどうやったら思いつくのですか」という質問に対して若杉さんは「若いうちはとにかくくだらないことをたくさん経験した方がいい。それが発想する力や自分の将来にも繋がる」とコメントされていました。




ご参加頂いた皆様からは、
「面白くてあっという間でした」
「『物語』の重要性、多様な主体との協働の重要性、楽しむこと、金儲けの発想からの脱却などの気づきがありました」
「杉はこうして使うもの、杉の価値はこれ、子どもはこんなものだと勝手に決め付けていたんだなと思いました。あらゆるものにあらゆる可能性があるんだなと感じました。」

といったご感想をいただきました!




今回のヒムカレッジは終始笑いの絶えない講演会となり、若杉さんの人柄、そして人間力に更に心を掴まれた参加者の方も多かったのではないでしょうか(●´∀`●)

若杉さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 21:55Comments(0)イベント報告

2015年03月03日

『Design Lab Miyazaki vol.5 のべおか三蔵協議会地域づくり講演会』を開催しました!

2月25日(水)に、「Design Lab Miyazaki vol.5 のべおか三蔵協議会地域づくり講演会~競争から『共創』へ 地域の新しいPR戦略とは…?」を実施しました。

今回の講師は、のべおか三蔵協議会のキーパーソン、永野時彦さんと、武井千穂さんです。



★三蔵協議会の仕掛け人! ひでじビール代表取締役 / 永野時彦氏
1968年日之影町出身。1996年にひでじビールの創業会社:ニシダに入社。2010年ニシダによるビール事業撤退・事業閉鎖の危機に従業員による事業買収を実行し、同年11月宮崎ひでじビール株式会社を設立。自社企画『宮崎農援プロジェクト』を新たに立ち上げ、宮崎の農作物をビールの原料に取り入れるなど、地域資源を生かした商品開発に取り組んでいる。『JBA全国地ビール醸造者協議会理事』等の要職を務める傍ら、『のべおか三蔵協議会』等の地域づくり活動にも積極的に関わる。

★お酒好きの縁で広報担当に!のべおか三蔵コーディネーター / 武井千穂氏
横浜出身、明治大学農学部農芸化学科卒業。東京にて食品、化学品メーカーの技術系職を経た後、2009年延岡に。趣味の釣りがきっかけで徐々に地域づくりや観光に関わることになり、延岡市観光振興ビジョン策定のメンバーとなる。酒類全般に興味が有り、趣味で利酒師やワインエキスパートの資格を取得していたことが縁を繋ぎ、2014年5月に発足した「のべおか三蔵協議会」のコーディネーターに。3つの企業のどこにも属さない、フリーな立ち居地で広報を担当している。


当日は、地域づくりに関わる方、お酒造りに関わる方、大学生など、31名の方がご参加くださいました。



同じ地域で同じアルコール市場という本来であればライバル同士にもなりえる三つの蔵が、何をねらいとして、どのように協議会を結成したのでしょうか?「競争から『共創』へ」をテーマに、地域の新しいPR戦略の秘訣を実践事例からお話いただきました。


のべおか三蔵協議会とは?
延岡には焼酎(佐藤焼酎)・日本酒(千徳酒造)・地ビール(ひでじビール)と三種の酒蔵がそれぞれ一つずつあり、この条件がそろっているのは全国的にも延岡だけだということに気づかれた永野さん。それぞれの蔵が「世界一」「全国一」「全国初」「最南端」などさまざまな実績をもち、高いレベルでお互いに刺激しあっていましたが、「三蔵」として手を取り合うことで、さらに活動を発展させていけるのではということで結成されました。

〇佐藤焼酎:祝川沿いにある、美術館のように美しい焼酎蔵。日本で初めて「栗焼酎」を作った。
〇千徳酒造:延岡市の市街地近辺、大瀬川沿いの日本最南端の日本酒蔵。暑い地域で日本酒を作ることは大変だが、工夫を凝らしながら製造に取り組んでいる。
〇ひでじビール:行縢山の麓に製造所を構え、地ビール世界一の実力をもつ。近年の地ビールブームで、蔵には見学者も多い。


のべおか三蔵協議会が結成されるまで
昨年の5月に結成された三蔵会。結成前は、「地元の人がどの酒を選ぶのか?」という点で、やはりライバル同士だったそうです。結成のきっかけは、5年前にそれぞれの蔵の若手造り手だけで企画した『呑み会』でした。実際に話す場をもってみると、「種類の違う酒の造り方には、自分の酒蔵で生かせるヒントがたくさんある!定期的にやりたい!」ということになりました。そのときに『三蔵』の名前も生まれ、
・三つの蔵の商品ギフトがほしい!
・同じ品種の米を使用した酒の同時蔵出しをしてみてはどうか
・自分の蔵で生かすために別の蔵で仕込み体験をしたい     

などなど様々な企画があげられました。

しかしそこから実現に移すまでには、各蔵の社長の同意をなかなか得られなかったりと、困難もありました。そんな状況を打開したのは、『三蔵』という名前と、そこに関わる第三者の存在でした。


名前の一人歩きと第三者の存在
永野さんたちは三蔵協議会が正式に結成される前から、呑み会を機に『三蔵』という言葉を積極的に使うようにされました。『三蔵』という言葉を使い続けることで、あたかも三社がセットであるかのような勘違い(?)が各方面で発生⇒行政・メディアが取り上げてくれるようになり、東九州自動車道の開通に合わせて注目が高まってきました。そのような流れから、いよいよ連携の必要性に各社が興味をもちます。

また、結成には『第三者』の助けが大きく関わりました。「利き酒師・ワインエキスパート・都会から来たよそ者・べっぴんさん」という条件を兼ね備えた武井千穂さんの働きかけや、地元情報サイトpawanaviを取り仕切る松田秀人さんの企画による「三蔵社長鼎談」の実現により、のべおか三蔵協議会がついに結成されました。

ポイント!:当事者だけではなかなか進めない。第三者の存在が必要。



三蔵協議会のねらい
結成の一番のねらいはPR力のアップ。
・行政の公的機関が支援しやすくなる。(単独企業には支援をしにくい)
・メディアが取り上げやすくなる。


三蔵の活動・今後の展望
〇これまでの活動
 ・観光冊子の発行
 ・三蔵共同のブース出展
 ・三蔵での鏡割り(日本酒・焼酎、そしてビールでも樽で鏡割り!市民の気運もアップした)
 ・イベントの目玉企画として、のべおか三蔵を楽しむプランが増えた。
 ・「三蔵を楽しむ夕べin福岡」など、県外でも多数のイベントが行われた。

〇今後の展望
 ・三蔵めぐりの強化⇒三蔵でお酒を飲んでいただくことは、延岡での宿泊者増につながり、経済への貢献にも!
 ・自前予算の総合パンフレットの作成
 ・地元消費増をねらった販促活動
 ・三蔵合同での海外進出(現在台湾と商談中)


「水郷」延岡のPR
武井さんには、コーディネーターの視点から見た三蔵会についてお話いただきました。
三蔵協議会結成前の三社は、単独で見てもレベルが高いが、小規模なので発信力が弱かったそうです。
しかし共通点としてはどの蔵も美しい水のある場所に蔵を建てられています。酒造りで「水郷・延岡」を証明することは、観光にも繋がるのではと語られました。


コーディネーターの役割
武井さんは、『三蔵の魅力は延岡の魅力』だと考えているそうです。
・三種の酒蔵の珍しさ
・同じ市内にあり、それぞれが30分以内で回れる範囲。また、三社をめぐることで、川、まち、山、全てを見ることができます。

コーディネーターとして大切にされていることは、「過大評価と過小評価の取り違えをなくしていくこと」だそうです。
他所から来たという、地元の人と違った目線を活かしてアドバイスをされています。例えば地元の人たちが「知っていて当然」という過大評価的な意識から説明不足になりがちな点は、観光客に対して分かりやすい説明になるように指摘をしたり、逆に当たり前だと思っていて過小評価されているところは、すばらしさを伝えたりされています。

三蔵を、みんなが満足する「満蔵」にしていきたいという言葉でしめてくださいました。



試飲

参加者の皆さんに三蔵の商品を試飲していただきました♪
栗からできた焼酎、栗や桃のリキュール、きんかんフレーバーのビールと、珍しいお酒がたくさん並びました!






ワークショップ
ワークショップでは、5班に分かれ気付きの振り返りと、永野さん・武井さんへの質問を考えていただきました。




気付きの振り返りでは、
・夢や目標という‘キーワード’を言い続けることの大切さ。
・協力のpower!(連携+第三者+上手なPRやマーケティング)
・県民性としてのPR下手⇒「ヨソモノ」の存在による気付き。
・行政が乗っかる仕組みづくり
といったことがあげられました。

質疑応答では時間に収まりきらないほどの質問があがりました。「ボランティアから収益になる方法が聞きたい」という質問に対して、お二人は、「やはり収益がなくボランティアだけでは活動は続かない。」「はじめはボランティア的な関わりもあったが、活動する中で評価してくれた周囲の人々が、職になるよう働きかけてくれた。」とコメントされていました。よそ者としての風当たりも強いなか、地域の人々との結びつきの強さを感じました。




ご参加いただいた皆様からは
・酒の仲間とはいえ、ライバルの三社が協力して町おこしをしようという発想は気付きであり発見でした。
・三蔵はレアケースでもあると思います。この中の「外の目線」をエッセンスとして異なるエリアにも転用したいと考えました。
・地域の中にある資源、他と差別化できる特質にいかに気付き、価値に変えていけるか。長いスパンで価値をどう磨き上げていくか。その過程で大事なのは、ゆるぎない思いと情熱なのだと感じました。


といったご感想をいただきました!
永野さん、武井さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 17:41Comments(0)イベント報告

2015年02月22日

『地域版ヒムカレッジin西米良 ~「もったいない」「おかげさまで」の気持ちでつなぐネットワークづくり~』を開催しました!


2月19日(水)に、本年度第2回目の地域版ヒムカレッジ『本田節氏地域づくり講演会「もったいない」「おかげさまで」の気持ちでつなぐネットワークづくり~』を、西米良村基幹集落センターにて開催しました。

今回の講師は、ひまわり亭代表取締役・本田節さんです。

本田さんは、熊本県球磨郡相良村出身。ガンとの闘病生活中、本田さんは人生の師と仰ぐ下村婦人会農産加工組合元代表の山北幸さんに出会います。山北さんは「食べ物は粗末になんかできない。全てを生かす」という、『もったいない』精神の元祖のような方で、戦後女性の立場が弱い時代から、女性雇用の場を切り開いてこられた方でした。
本田さんは、山北さんから『もったいない』のポリシーや、人づくりへの思いを受け継ぎ、ボランティア活動や地域づくりに参画するようになりました。その過程で夢の具現化として「ひまわり亭」を仲間と共にオープンされました。
「郷土料理家」、「地域活性化伝道師」、「6次産業化プランナー」など多くの役職を務められ、食・農・女性・地域づくりなど様々なテーマで、年100回に及ぶ講演会を行い、年の半分近くを走り回っている、パワフルな女性です。




当日は大変寒いなか、なんと西米良の人口の約8%に当たる、100名近くの方がご参加くださいました!会場は追加の椅子を持ってこなければ足りなくなるほどの人・人・人…!
西米良の皆さんの意識の高さに驚かされました!





〇これからはコンパクトな地域の方が面白い!ふるさとの抱える課題を解決するグリーンツーリズム
高齢化、少子化、過疎化、産業の低迷・・・ふるさとはたくさんの課題を抱えています。しかしそんな課題を解決し、地域を元気にする可能性を、グリーンツーリズムは秘めています。

〇グリーンツーリズムとは?
緑豊かな農山漁村で、その自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動がグリーンツーリズムです。他の地域から来た人にとっては、現場での体験によって癒され、感動する機会になり、地域にとっても多くの人に地域を訪れてもらうことで地域の活性化に繋がり、体験を提供することが住民にとっての生きがいとなったりします。
例えば、農家民宿や農家レストラン、農林漁業の体験などを行います。西米良でも既に、日本でもいち早く西米良ワーキングホリデーが実施されています。また、本田さんのひまわり亭も、農村レストランとしてグリーンツーリズムの精神が活かされています。
『ないものねだりではなく、あるものを見つける地域づくりを!』と本田さんは語られました。


〇キーワードは『もったいない』 ひまわり亭の始まり
地域の財産、「おばちゃん・おばあちゃんの知恵、経験、技、感性」がもったいない。築120年の古民家が、家に眠る食器類が、地域の食材がもったいない。そんな思いからひまわり亭はスタートしました。仲間のそれぞれの家から持ち寄った食器はばらばらでしたが、それが返って面白いと話題になったそうです。
そこにある文化を大切にしながら付加価値をつけ村をブランド化していくこと、またそのためには『よそ者』の意見も大事にすることの大切さをお話くださいました。
西米良の「ゆずごしょう」は、まさに素材に付加価値をつけたブランドで、おばちゃんの知恵が詰まっていると絶賛されていました!西米良の地域の特性を生かして、さらに面白いことが生まれそうです。

〇人が輝くグリーンツーリズムの実践例
ひまわり亭以外にも、九州各地で人が、特に女性が輝いている数件の実践例をご紹介くださいました。
・「ただいま」「おかえり」と、お客さんと声を掛け合う大分県の農家民宿
・物を売るだけではなく、農家の心を伝えるための施設を目指す福岡県の直売所 等々
グリーンツーリズムのポイントはかあちゃん、奥さんの元気だそうです!

〇「もったいない」と「おかげさま」
本田さんが人生の師と仰ぐ山北さんはたくさんの教えを残してくださり、本田さんは今もその思いを受け継がれています。
一、意志(こころざし)あるところに道がある
一、継続は力なり
一、ひとつひとつ障害は乗り越えよう
一、時間(とき)はあるものではなく、つくるもの
一、寝ていても何も転がってきた試しはない
一、起業は人づくりから


本田さんの原動力となっているのは、「人は、人との関わりでしか元気にならない。出会った人は家族」という考えかただそうです。「地域の宝は皆さんの笑顔。ふるさと大好き、人間大好きという思いを大切に地域づくりを」という言葉でしめてくださいました。





ご参加いただいた皆様からは
・とても元気をいただきました。まだまだやれること、学ぶことはたくさんあるのだと認識しました。少しでも地域にとけこんで皆さんと交流しながら元気にやっていきたいと思いました。(60代以上・女性)
・自分でできることを楽しみながら、たくさんの人と繋がりができるってすごくステキなことだと思いました!!(20代・女性)
・私たちのやりたいことのお手本です。勇気をいただきました。(50代・女性)

といったご感想をいただきました。
本田さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!


  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 15:32Comments(0)イベント報告

2014年11月07日

Design Lab Miyazaki vol.4 山口成美氏 地域づくり講演会を開催しました!!!

11月5日(水)に、Design Lab Miyazaki vol.4『アイデアを有機的に繋いで、地域を変える!6次産業化の店づくり』山口成美氏 地域づくり講演会をみやざき県民協働支援センターにて開催いたしました!

平日の夜にも関わらず、学生から実際に地域づくりを実践されている方まで、幅広い層から35名のご参加をいただきました!





講師はおおむら夢ファームシュシュの山口成美社長。
「おおむら夢ファームシュシュ」は長崎県大村市にある農業複合施設です。「シュシュ」とはフランス語で『お気に入り』という意味だそうです。
18年前に、8軒の専業農家が立ち上げた農産物直売所で、今では年間約49万人の観光客が訪れる農業複合施設へと成長を遂げました。
直売所を主軸に、加工品の開発やレストラン・観光農園、農業塾などさまざまな事業を展開されています。

「地域にあるもの」を生かしてどのように大人気の店づくりをしていったのか、山口さんのアイデアや実践されていることを、オヤジギャグを交えながら軽快かつ温かみのあるトークでお話いただきました!




〇農業の現状とシュシュの目指す農業
日本の農業就業平均年齢は、66歳。従来言われてきた3K農業は、「きつい、汚い、危険」でしたが、現在は「高齢化、後継者不足、荒廃農地」だそうです。そんな中シュシュの目指す3K農業は「観光農業、感動農業、希望農業」。何事もプラス思考で考えていきたいと語る山口さん。
『百姓⇒百商・百笑・飛躍しよう』時には、どこに売れるのか、求められるところに求められるだけ作るなど戦略を立てながら、夢のある農業に自分たちがしていくことが大切だとお話してくださいました。


〇ニーズに合わせた農業を
昔に比べて、今の人たちは、フルーツや野菜の皮をむいてまで食べなくなってきているそうです。「包丁が家にない」という家庭も増えてきているそう。そんな、カット野菜・フルーツが売れる時代、丸のままの野菜や果物が売れないことを嘆くのではなく、「求められるもの」に工夫して加工しているそうです。例えばシュシュでは、あまった野菜を使ってアイスを作っています。
様々な種類の野菜・フルーツを使った、大人気のアイスだそうです。
一手間かける発想と工夫の大切さを感じました。


〇農業×〇〇でビジネス
シュシュでは直売や加工品の販売の他にレストランで旬の食材を使ったバイキング、ウェディング、そしてなんと法事まで様々な新しいことに取り組んでいらっしゃいます。実践事例から農業の可能性を感じることのできるお話でした。

・レストラン⇒バイキングは「有料で試食してもらう」というイメージだそうです。おいしい旬のものを提供し、食材の販売に繋がることを狙っています。

・ウェディング⇒シュシュでしか体験できないような工夫の詰まったウェディングプランです。例えば新郎新婦にパッションフルーツの受粉体験をしてもらい、収穫された果物はジュースにして、披露宴の引き出物として活用されているそうです。



〇シュシュが目指すこと「地域の活性化には混浴がいい!」
地域の活性化には、様々なグループの人たちが交流し協力することが大切です。足を引っ張るのではなく、みんなで温泉に入るように手を携えた地域づくりを目指し、年中夢を求めて活動していきたい、という言葉で講演をしめてくださいました!





■グループワークと質疑応答
講座後半は、グループで山口さんの講演を聞いての気づきをシェアしあい、山口さんに聞きたいことをグループで1つきめて質問してもらいました。




皆さん、真剣に、楽しそうに相談されていました。


□Q&Aの一部
Q:今後の一番の夢は何ですか?
A:今は小さな農業者としての夢だが、農業者以外の人も含めた、地域の夢を育てていきたい。人も地域も、スポットが当たると美しくなる。

Q:ネーミングが面白いですが(君を愛す(アイス)、ケッコーいけてるシュシュプリンなど)どのように考えられていますか。
A:常にラベルを見たときに笑顔が出るように考えています。






参加者からは
・王道のマーケティング戦略にのっとって、明るく行動し続ける山口さんの人間力に尊敬しました。
・農業の広がりに限界はないということを感じました!
・農業は無縁だと思っていましたが、6次産業化によって地域を巻き込めること、活性化、存在意義が生まれることが分かりました。
・ポジティブな考え方、アイデアの生み出し方を見習いたいと思います。

といったご感想をいただきました。

「宮崎のこれから」にも生かせる貴重なアイデアをお話いただいた2時間半でした。山口さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 18:24Comments(0)イベント報告