2014年02月25日

『みやざきPVづくりインターンシップ』始まりました!

大学生が県内の地域を直接訪問し、自らが感じた地域の魅力をスマートフォンを使って動画撮影し、PV(プロモーションビデオ)という3分間の映像作品に創り上げる「みやざきPVづくりインターンシップ」がいよいよスタートしました!

まずは23・24日の2日間で撮影・インタビュー動画編集などの講座を実施しました。

1日目は、花堂純次監督による講座&ワークショップ。



花堂監督は、宮崎県立宮崎南高等学校卒業後、日本大学藝術学部映画学科へ進学。高校時代は、映画研究部の部長に1年生時で就任。大学在学中から助監督として活動し、テレビドラマ「愛の嵐」で監督デビュー。以降多くのテレビドラマの演出を手掛け、2001年「羊のうた」にて劇場映画デビューを果たされました。

花堂監督には映像づくりに関するノウハウや、地域に入ってのコミュニケーションの取り方、そして今回の訪問先の一つでもある西都市銀鏡の銀鏡神楽の映像(実際に監督が撮影された)を観ながら撮影技法の解説もしていただきました。
またこの講座には一般の方の参加募集もさせていただき、多くの方にご参加いただきました。

○アイデアの一つ目は捨てる
一つ目に思いつくことは大抵誰でも思いつくことなので、捨てる。

○最小限の説明(画)で見せる
映像の中に全ての情報を収めるのではなく、部分的に見せたり、自然や色の変化や被写体へのピントのあわせ方などで見せていく。

○時間

映像は時間芸術、時間を楽しませる。

○観客
皆に見せようとするのではなく、対象をしぼる。基本は自分と同じような人(同姓)がいい。自分と違う世代に見せる時は入念なリサーチが必要。

○コミュニケーションが大事

被写体やテーマに対して好奇心を持ち、相手の中に入って深く関わる。人に対しては先に自分をさらけだすことが重要。

そして『「感情力」が「感動」になる』という監督の言葉に、多大な好奇心と地域のことをもっと知ってもらいたいという思いが、人の心を動かす映像を作り出すことに繋がるのだと感じました。

講座後のワークショップでは、まず参加する学生同士で自己紹介や、頭や体を使い全員で協力して成功させるゲームを行いました。
そして、訪問する地域毎にチームに分かれて、どのような映像を作っていくのか、花堂監督を交えながらアイデア出しが行われました。


2日目は、児玉泰一郎アナウンサーによる「インタビューのコツ講座」と下出淳平さんによる映像編集の基礎講座でした。
まずはテレビ宮崎のアナウンサー児玉泰一郎さんによる講座。



児玉さんは、宮崎県宮崎市出身。小学生の頃からアナウンサーになることを志していました。そして宮崎大学在学中に地域づくりや商店街活性化の活動に携わり、イベントや祭りなどで司会を数多くこなされました。
卒業後、大分のテレビ局に入社しアナウンサー職と記者職に就くき、その後、テレビ宮崎に転職されました。



児玉アナウンサーには「インタビューのコツ講座」と題しまして、どうすれば地域やインタビューする相手の魅力を引き出せるのか、実際に児玉さんがインタビューされている映像を観てからお話いただきました。
また、インタビュー者やカメラの立ち位置により映像が変化していくことを、学生たちをインタビュー者やカメラマンに見立てて直接ご指導していただく場面もありました。
最後には、「自分が一番輝いていた瞬間」というテーマで実際に学生同士でインタビューをしてもらい、それをスマートフォンで撮影したものを全員で観ながら児玉さんにご指導をして頂きました。

・とにかく相手と仲良くなり会話をすること。
・リアクションを大きく。
・最低限の下調べはしておく
・原稿になるような情報は相手に言ってもらわなくていい。相手の気持ちを引き出すことが大切。
・インタビュー者やカメラの立ち位置によって緊張感がでたり、リラックスしたり、映像が変化する。


実際に学生達にインタビューをしてもらった時は緊張していた様子も見受けられましが、どのチームも共通して「笑顔」で臨んでおり、講座内で学んだことを押さえながら、取り組んでいました。

そして午後からはDIRスタジオの下出淳平さんによる講座。



下出さんは、鹿児島県志布志市出身。都城高専を卒業後、福岡の企業に就職。仕事の傍ら、経営の勉強を始め、子どもが出来たことを機に独自に映像の勉強を始めました。現在は結婚式や企業のPRを中心に記憶に残る映像制作を手がけられています。


下出さんには初めに撮影に関して、構図や照明の当て方などを実践してもらいながら解説していただきました。
構図を意識して撮るだけでも印象が変わったり、何気ない写真にも意味が加わ、照明は機材がなくても自然光を上手く利用したり、影の付け方で上手く撮れるなど、とても実践的なお話をしていただきました。

また機材を使わなくてもアイデア一つで本格的な映像が撮れる方法なども動画を見ながらお話していただきました。

また制作した動画をYouTube等の動画サイトやSNSを使ってPRする方法についてもお話いただきました。
検索して引っかかりやすくする為には「タイトル」が重要だと話す下出さん。
広く知ってもらう映像にするにはSEO対策などPR方法も重要なのだと感じました。

そして、実際に映像編集ソフト(vegas)を学生達に使ってもらいながら、基礎的な操作方法から効果の付け方、音や文字など様々な編集作業を行ないました。最終的には自分達で用意した写真や音楽を組み合わせながら映像編集を学んでもらいました。
全員、編集作業に入ってからは黙々と作業に没頭しており、とても集中して取り組んでいました。

最後に下出さんからかっこいいものから、感動するものまでオススメの動画をご紹介して頂きました。
技術的な面で優れていたり、ストレートに心に響くものなど今後映像を制作するにあたって、とても勉強になる動画ばかりでした。




講師の皆様、そしてキックオフ講座に参加していただいた皆様、ありがとうございました!


3月から実際に地域を訪問し、撮影を開始します。
訪問地域は、五ヶ瀬町・西都市銀鏡・日南市油津の3地域です。

不安な部分もあると思いますが、失敗を恐れず、今回の二日間の講座で学んだ事を活かし、また学生たち自身がチームの皆で話し合いを重ねて素晴らしいPVを作っていって貰いたいと思います!

そしてスタッフ一同、学生達を全力でサポートしていきます!!


  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 20:26Comments(0)イベント報告

2014年02月21日

『ヒムカレッジvol.9』開催しました!

2月18日(火)に、本年度最後となる「ヒムカレッジvol.9」を開催いたしました!

お足元の悪い中、県内外から22名の方にお越しいただきました!

まずはアイスブレイクで今回の講師高橋勝栄さんに因んで「延岡」というワードを起点に皆さんに連想ゲームをしていただきました。
皆さん最初の延岡からは想像も出来ないような言葉に繋がっていく人もいて、和やかなムードの中、今回のヒムカレッジは始まりました!

講師は延岡マリンサービスの高橋勝栄さん。

高橋勝栄さんは、30年以上無事故の実績を誇る『延岡マリンサービス』の店長。 県内外から訪れたダイバー達に延岡の海の魅力を120%満喫してもらうため、ダイビングスポットの開拓、延岡ならではの飲食店の情報提供、人との交流の場を創りだすなどの工夫で、毎年3000人以上が訪れる九州有数のダイビングスポットに育てあげました。
NPO法人ひむか感動体験ワールド の代表としても宮崎県北部地域の活性化や発展を目的とした、自然環境の保護活動、人材を活用した体験活動、観光関連事業も展開されています。
また、(社)延岡観光協会・常務理事や延岡観光大使としても活躍されています。



「ネットワークを活かした延岡ならではの最高のおもてなし!」というテーマで、アウトドア天国・延岡の魅力を様々な活動を通してお話いただきました。

・延岡ならではでおもてなし
延岡マリンサービスは創業37年で県内唯一の5スターIDダイブリゾートとして経営されています。
また勝栄さんはダイビングのインストラクターを育てることの出来るPADIコースディレクターの資格を持っており、これもまた県内唯一だそうです。

「おもてなしはほどこし」
ほどを超えるほど人に良く思われたい、気に入ってもらう為に相手のことを思ってやる、それこそが最高のおもてなしだと勝栄さんは話されました。




黒潮と反流の豊かな恵みを受けて生息する魚や、日本一のオオスリバチサンゴ大群生を始めとする100種類以上のサンゴや希少種であるカエルアンコウなどが生息している延岡の海。
沖縄などに比べるとネームバリューが弱く、「延岡って潜れるの?」という人が未だに多いそうですが、だからこそ沖縄や海外とは違う延岡ならではの南国情緒溢れる魅力を最大限に活かして、今現在年間3000名のダイバーを延岡に呼び込んでいます。

そして、延岡が発祥の地とされる「チキン南蛮」を始めとしたご当地グルメ、東九州と中九州の周遊ルートの活用、プロ野球のキャンプや神楽などの四季折々の周辺イベントの利用等も、新たなネットワークを生み延岡に人を呼び寄せることに繋がっています。
リピーター率60%以上、宿泊率20%以上を誇る「延岡ダイビング観光バックツアー」でも、来てくれたお客さんの心を離さない最高のおもてなしで迎えることがその結果にもつながっているのだと感じました。

また、宮崎県地域づくりネットワーク協議会が開いた延岡での研修交流会の実行委員長を経験したことで、市・県など周りの地域づくりの方々と繋がり、今日までの活動を支えてきたネットワークの形成にも繋がったのだと話されました。



・ひむか感動体験ワールド
冒険家の椎名誠氏に「アウトドア派にはたまらない、とても素晴らしい場所!」「オンリーワンの観光地」と言ってもらった後押しもあり、宮崎県北部地域の活性化や発展を目的とした「NPO法人ひむか感動体験ワールド」を立上げた勝栄さん。

山・川・海それぞれの達人がおり、延岡の大自然を体感できることができます。漁業体験や手軽に出来るフットパス、パワースポットなどのメニューも用意されております。
またコンシェルジュとして各エリアの宿泊・飲食・お土産なども紹介できるシステムにもなっており、ここでもお客さんの心を離さない行き届いたおもてなしが発揮されています。

また子どもや修学旅行生などの団体向けのプログラムも備えており、幅広い年代層にも対応出来る仕組みにもなっています。この体験活動が子どもたちの「生きる力」「想像力」「成功体験」「地域愛」などを育てることに繋がると話す勝栄さん。
教育の観点からもひむか感動体験ワールドの活動が活かされていることを感じました。

近年、世界各地で起こる大災害に対して、ひむか感動体験ワールドの達人達のようなアウトドア派の力が見直され、指導者として様々な活動を始め、その力を多大に発揮しているということにも言及されました。




・新たなネットワーク
昨年の3月に延岡で開催されたTOKYO GIRLS COLECTIONを支えたのは延岡の新たなネットワークとして活躍している「延岡サポートネットワーク」です。
2月14日~16日に初開催となった延岡花物語「このはなウォーク」には3万5千人を集め、ボランティアにも1000人の方が集まるなど、その強力なネットワークの力を表しています。

・延岡が持つ今後の可能性
東九州自動車道 延岡~宮崎間が3月16日に開通することにより、これまで南から繋がることの多かった宮崎に延岡を始めとする北からの繋がりが増え今後延岡が更に活性化していくと話す勝栄さん。

高速道路の開通に伴った「延岡ハブ計画」では、
・一時間圏内で最高の観光地が揃う
・宮崎県が北の玄関口として要になる
・市街地から各アウトドアフィールドへは車で20~60分
・延岡ハワイ化計画の推進
など、新たな延岡の発展に繋がる利点や展望をお話いただきました。



講座の中でも「大切なのは人間力」と話された勝栄さん。
まさに勝栄さん自身が人間力に溢れた方であり、だからこそ人を惹きつけ、大きなネットワークの形成と延岡に多くの人が訪れる原動力にもなっているのだと感じました。




ワークショップでは講座内でも出てきた、
「東九州自動車道 延岡~宮崎間が3月16日に開通!高速道路の開通を活かした観光客誘致のアイデアを考えてみよう」をテーマに、それぞれのグループで探求していただき、代表の方に発表して頂きました。





参加者の皆さんからは、

「やはり仕組み作りが大切だと感じました。(お客さんが自ら宣伝をしてくれる等)。それには地域内の連携が不可欠ですね。」

「北から客を下ろすという見方には目からうろこでした。また、県北の漁業についての話など、今までの自分の中の「?」がすーっとつながっていきました。」

「延岡の魅力がよく分かり、1度しか行ったことが無いので、またゆっくり行こうと思う。」

「アウトドアだけでなく、教育という観点も含まれていて、全てがつながっている感じでした。勝栄さんやっぱりすごいです。」


といったご意見・ご感想をいただきました。


勝栄さんの熱く、そして密度の濃い講演と、ご参加頂いた皆様のおかげで、本年度最後を締めくくるにふさわしい今回のヒムカレッジになったと感じました。

facebookページでも随時情報が発信されています。是非ともご覧下さい!!

【延岡マリンサービス】 https://www.facebook.com/NobeokaMarine

【ひむか感動体験ワールド】 https://www.facebook.com/nobestaworld


勝栄さん、そして参加していただいた皆様、ありがとうございました!
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 17:59Comments(0)イベント報告

2014年02月12日

Design Lab Miyazaki vol.3『地域づくり×フードビジネス講座』開催しました!

2月11日にDesign Lab Miyazaki vol.3『地域づくり×フードビジネス講座』を開催いたしました。

今回のDesign Lab Miyazaki vol.3は食と地域づくりに関心を持っておられる幅広い年代や職種の方々34名の方にご参加頂きました。またご参加いただくのが初めての方にも多数参加していただきました!

第3弾のDesign Lab Miyazakiは、“食”をテーマに、これからの地域づくりを考えるトークイベント&ワークショップ。
ご登壇いただいた講師陣のそれぞれの視点からお話頂き、地域の“食”をどのようにして地域の活力につなげていけるか!?
参加者の皆さん同士で探求する場となりました。

01_宮崎発“食”のチャレンジを知る
食という共通点を持ちながらそれぞれ分野・視点の違う方々4名の講演から始まりました。

まずは宮崎県総合政策部フードビジネス推進課長の井手義哉さんによる講演。


井手さんには平成25年度より開設されたフードビジネス推進課が取り組む「フードビジネス振興構想」の背景や思いについてお話いただきました。
「グローバル化」「資源環境問題」「人口減少少子高齢化」など宮崎県を取り巻く社会経済情勢と国内有数の食料供給基地の地位を確立した宮崎県の強みや特性を活かす為、視野の広い産業である「フードビジネス」を地域経済や雇用を支える成長産業にする目的で推進活動に取り組まれています。また農産物の生産だけに留まるのではなく加工・製造までを行う事により、雇用の創出が生まれ、経済の活性化に繋がるのだと井手さんは話されました。


2人目は宮崎県産業振興機構 みやざきフードビジネス相談ステーションの高峰由美さん。


高峰さんにはみやざきフードビジネス相談ステーションについて、これまで手がけられた宮崎県内で商品開発の支援事例や相談ステーションの取り組みなどをお話いただきました。
またあえてフードではないビジネスの事例である「開かずピンちゃん」という宮崎発ヒット商品をご紹介していただきました。今ではタニタの「カロリズムエキスパート」とという体脂肪計のパーツとしても正式採用されたり、サンリオとのコラボ商品が開発されるなど、産業の垣根を越えた連携・融合を目指すフードビジネスにも通じるビジネスモデルなのではないかと感じました。

フードビジネス・地域づくりに通じる共通項は「人づくり」であり「未来形を見る(見ようとする)チカラ」なのだという言葉がとても印象的でした。


3人目はまろうど酒造 どぶろく隊 隊長の佐伯勝彦さん。


佐伯さんにはまず始めに高千穂町の名産品や観光地、高千穂が抱える課題などをお話いただき、経営する民宿まろうどや生産から販売まで手がける「御神水源どぶろく千穂まいり」についてのお話をして頂きました。
まろうど酒造の代表である飯干淳志さんに「あとはお前らの好きなようにやってみろ!」と言われ千穂まいりの事業は始まりました。それには代表の「若い人達のセンスでやってほしい」という思いもあったそうです。
千穂まいりは若い人たちに飲んで欲しいと話す佐伯さんは、千穂まいり+音楽+ダンスを融合させたイベントを行い、県内外から100人近くの人を集め若い世代に積極的にPRするなどの活動もおこなっています。

自分達が製造したものを発信する活動が自分達の住む地域に人を呼び寄せ、地域の活性化にも繋がっているのだと感じました。


4人目は綾手づくりほんものセンター 店長の梶山剛さん。


梶山さんにも始めに綾町の名産品や観光地、綾町の抱える課題などをお話いただくと共に、平成24年に綾地域が登録された「ユネスコエコパークとは?」「ユネスコ世界遺産との違いは?」についても梶山さんの見解を元にお話いただきました。そして綾町から発信する活力として綾手づくりほんものセンターについてお話いただきました。
民間から初めて店長として起用された梶山さんがほんものセンターに対して始めに感じたことは、
「観光・農業・情報が集約されており、綾町の重要なポジション(中心的な)にあるが、それらがうまくかみあっていない」ということだったそうです。

そこで、町として取り組んでいる「自然生態系農業(有機農業)」「綾で収穫・加工されたもののみの販売による差別化」「地域密着型店舗」「商品に綾町独自の「金」「銀」「銅」のランク付けを行う」といった強みを打ち出し、地域の活力にも繋がる経営体制を整えました。
これからの取り組みとして、「地域経済の確立」や「農業に魅力を感じてもらえる=農家の収益が向上するシステム構築を綾町の規模で実践する」ことだと話され梶山さんの講演は終了しました。


そして講演の後に、佐伯さんからまろうど酒造のノンアル乳酸飲料と梶山さんから綾手づくりほんものセンターの生野菜とキムチのシオン・トライアルキムチをお持ち頂き、試飲・試食会が行われました!参加者の皆様からも大変ご好評いただきました!


02_宮崎の食と地域の活力について探求する


宮崎県産業振興機構 みやざきフードビジネス相談ステーションの生駒祐一さんをモデレーターに迎え、井手さん、佐伯さん、梶山さんとのパネルトークを繰り広げました。これからのフードビジネスに対する展望やそれぞれの成功体験や失敗事例等のこれまでの学びと気づき、自分たちが未来に出来る事などを生駒さんとのディスカッションを通してお答えしていただきました。



参加者の皆様からの質問に答える質疑応答では、
「売れ筋の商品は?」
「宮崎のフードを県外に持っていく方法は?」
「ビジネスという観点でこれから仕掛けていきたいことは?」
といった質問が寄せられました。
最後に井手さん、佐伯さん、梶山さんにメッセージを頂きパネルトークは終了しました。

03_地域の“ 食”を地域の活力に繋げる
ワールドカフェ形式で行われたワークショップでは、
「宮崎県には、どんな食の資源があるだろうか?」
「また、その食の資源をどうやって活かしていけるだろうか?」
というテーマを参加者の皆さん同士で探求していただきました。




最後に、参加者の皆さんからいただいた感想をご紹介したいと思います。
「多くの方が、地域づくり×フードビジネスに興味と情熱を持たれていることを知りました。」
「宮崎は、宮崎の中だけで物事を解決しようとしている節がある。少し、宮崎県出身者及び宮崎に関係のある人の協力を得て、宮崎を発信していくべきではないか。」
「私の知らないところで、色々フードビジネスは動いているのだと思いました。」
「宮崎の食材の豊富さを再認識しました。」
「ディスカッションが色んな視点から再考でき楽しかったです。」


今回の講座で改めて、「食」の力が地域づくりに活力を与えるものとしてとても重要な存在になっているということを感じました。

また今回の講座はUMKとMRTの夕方のニュースでも取り上げていただきました!!
↓こちらから動画を見ることが出来ます。
○UMK
http://www.umk.co.jp/news/
○MRT
http://mrt.jp/localnews/?newsid=00009289

ご登壇いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、そして運営のお手伝いをいただいたスタッフの皆さま、ありがとうございました!  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 20:09Comments(0)イベント報告

2014年02月01日

DLM vol.3『地域づくり×フードビジネス講座』とヒムカレッジvol.9開催いたします!

春の陽気が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

突然ですが2月開催の講座のご案内です!

2/11(火)にDesign Lab Miyazaki vol.3『地域づくり×フードビジネス講座』を開催いたします。


第3弾のDesign Lab Miyazakiでは、“食”をテーマに、これからの地域づくりを考えるトークイベント&ワークショップを開催します。高千穂で「御神水源どぶろく千穂まいり」の生産から販売を手掛けられている佐伯勝彦さん。
年間30万人以上の方が来店する「綾手づくりほんものセンター」の店長を務められている梶山剛さん。
このお二人のお話に加えて県のフードビジネス課の担当者より「地域づくり」の視点から宮崎のこれからの食と地域づくりの未来像について語っていただきます。


また2/18(火)には延岡の大自然を体験する活動を通して地域に活力を与えている、延岡マリンサービスの高橋勝栄さんを迎えて、「ヒムカレッジvol.9」を開催いたします。



両講座ともまだまだ参加者を募集しておりますので、皆様のご参加お待ちしております♪
  

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 16:47Comments(1)イベントのご案内(当センター主催)

2014年02月01日

地域版ヒムカレッジvol.2「実践者から学ぶ地域づくり講座」

1月26日に地域版ヒムカレッジvol.2「実践者から学ぶ地域づくり講座」を開催いたしました。

今回は国富町での開催でしたが、事前申込者の他に「国富町と綾町をまるっと体感ツアー」から参加された方など40名近くの方々に参加して頂きました!

今回の講師は熊日宮原販売センター代表/同志社大学大学院委託講師の岩本剛さん。



岩本さんは1962年、熊本生まれ。1995年、住民参加のまちづくり拠点である 宮原町「まちづくり情報銀行」開設後、7つの民間団体を設立。
住民参加・主導型のまちづくりのほか、子どもの人材育成、大学生のゼミ合宿・地域づくりインターン受入れ等を実践。また、全国の地域づくり団体等との物産交流「わらしべ長者便」、里山保全のための「お歳暮大作戦」等を主宰し、2010年10月より氷川町において熊日宮原販売センター代表に就任。これまでの活動を継続しつつ、ミニコミ紙の発行と子ども記者クラブの立ち上げによる各種事業を展開。2012年4月より同志社大学院の委託講師となり、同大学院の政策研究プロジェクト科目により、広域連携・交流のまちづくりの可能性を追求されています。



子どもたちが将来、帰ってきたいと思える地域づくりとは何か岩本さんがこれまで実践されてきた様々な活動を通してお話して頂きました。

「地域で暮らす人々が身の周りの全ての環境や伝統文化などの潜在的な可能性を追求することにより、経済的な自立性を手に入れ地域社会に立脚した、ゆとりのある生活をめざすこと」
まず初めに岩本さんの考える地域づくりについてお話いただきました。

一石五鳥を目指す。一石二鳥という考えではダメで、1つの事からいくつもの実績をあげていくことを目指し、10年先を見据える設計を子どもたちと一緒に考えていくことが様々なアクションにスムーズに繋がっていくのだと岩本さんは話されました。
小中学生によるビオトープ管理組織の「ギロッチョくらぶ」でもその精神を元に活動されてきたそうです。



口コミによる力を多大に発揮しているというミニコミ紙の発行も、子どもが記者として情報を発信していく子ども記者クラブの活動と繋がっており、子どもたち自身が地域を知るきっかけづくりにもなっているそうです。
また子ども記者クラブは記事を書くだけではなく、一年間を通して、農業体験やわらしべアイスの商品開発や対面販売、インターン交流会など、様々な活動を通して子どもが地域と直接接する機会を設けており、子どもと地域との大きな架け橋となっています。

時代の変化により家庭環境や教育現場が今と昔では違ったものになったと話す岩本さん。
だからこそ子ども記者クラブや大学生を招いての学習会など普段家庭や学校では教われない「地域について知る」ということが実践出来ており、10年先の将来を見据えたとても意義のある活動なのだと感じました。

「地域と家庭がしっかりと腰を据えて子どもの教育の事を考えると、子どもにとって生まれ育った環境というものは誇れる物になる」という岩本さんの言葉もとても印象的でした。



質問タイムでは
「学校と活動するとなった時に苦労された事や逆に上手くいった事は何ですか?」という参加者からの質問に岩本さんは
「昔と今の家庭環境の違いや先生方の労働環境の悪さから来る問題が多くあるので、そういった所の改善が必要」と答えていました。



参加者からは、
「子供達が書く事を通して、学ぶ場が地域にあるのが素晴らしいと思った。」
「地域の中の人材をいかにして活動に巻き込んでいく方向性が心に残りました。」
「ストーリー作りが大事なこと。行政がやること、民間がやることの差。」
「今の大人に必要なことを子供がやっている気がしました。良い取り組みだと思いました。」
といったご意見・ご感想をいただきました。

岩本さん、そして参加していただいた皆様ありがとうございました!   

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 16:47Comments(3)イベント報告

2014年02月01日

『ヒムカレッジvol.8』開催しました!

1月14日(火)に、本年度第5弾となる「ヒムカレッジvol.8」を開催いたしました!

今回は20名の方にお越しいただきました!

今回の講師は高原町灰干し研究所 所長の谷山天一さん。


谷山さんは、役場職員として働く傍ら、青年団活動に没頭し、平成17年の高原町長選挙公開討論会の代表を務めたことでその後の人生の大きな糧を得て、平成22年にNPO法人たかはるハートム代表となり、地域住民の交流の場づくりなどを行われました。平成23年新燃岳の噴火でもたらされた火山灰を活用した“灰干し”なる食品加工の製法を干川剛史教授から学び、「熟成たかはる灰干し」の商品開発を進め、現在、町内の若者が起業した灰干し専門店も含め5店舗での商品販売店を実現し、地域の活性化に大きな力を与えています。



これまで灰干しという食品加工技術で作られてきたもののほとんどが魚介類の灰干しでしたが、高原町が全国初の「肉」の灰干しを開発しました。
灰干しは素材の美味しさを最大限に引き出す食品の加工技術だそうで、低音で熟成されたお肉は適度に水分、アンモニア等の臭みが取り除かれ、うま味が凝縮されるそうです。
新燃岳の噴火というピンチを、灰干しという地域の新たな特産品を生み出すチャンスに変える力強い発想が他に類を見ない地域づくりの成功例となっていったのだと感じました。

また、「何よりも自分の地域を良くすることが他の地域を良くすることに繋がっていく」と谷山さんが仰っていたことが印象的でした。


そして今回のワークショップでは一人一人が自分にとっての「成功」とは何か考え、それをグループの中でまとめて「成功=○○×○○×○○」という形で代表の方に発表して頂きました。



成功=「情熱」×「技術」×「哲学」

強い情熱とそれを形にする技術力、そして何が大切なことなのかを見据えていくための哲学を掛け合わせて、成功となっていく。

最後に谷山さんにとっての成功とは何かを発表していただき、今回のヒムカレッジは終了しました。



参加者からは、
「地域活性化への想いは共通したものがあることを改めて感じました。」
「若い人の発想の柔軟性、フレッシュさ、(ワークショップにて)講座のテーマも現実的でおもしろい。」
「「成功」を考えるとなった時、よくわからない違和感を感じた。とてもいい経験になった。」
「ワークショップ中自分の考えを形にすること、人に伝えることをする上で今までの行動(経験)勉強の蓄積が大切だと感じました。」
といったご意見・ご感想をいただきました。

谷山さん、そして参加していただいた皆様ありがとうございました!   

Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 16:46Comments(0)イベント報告