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2015年09月18日

【スタッフブログ】映画と地域づくり④「映画祭」

みなさんこんにちは!

映画とうどんが大好きな山崎です!(お昼は8割方うどんです。)



地域づくりと映画についてのブログ第4弾となる今回は「映画祭」がテーマです。
【スタッフブログ】映画と地域づくり④「映画祭」


一般的に映画祭と言えばカンヌ・ベルリン・ヴェネツィアと言った世界三大映画祭を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

日本でも東京国際映画祭など、世界的にも有名な映画祭はあります。

しかし、それらの大規模な映画祭以外にも各地域や市町村単位で行われている映画祭が全国的に数多くあります。

今回はそんな地域に根差した映画祭をいくつかご紹介させていただこうと思います。


「田辺・弁慶映画祭」
和歌山県田辺市
【スタッフブログ】映画と地域づくり④「映画祭」

田辺・弁慶映画祭は、2007年に第1回目を開催し、今年で第9回目を迎えます。
本映画祭は、新人監督の作品を対象としており、審査員には、映画有識者を特別審査員、映画検定合格者を映検審査員として迎え、
また、2012年より市民審査員を募集し、市民も交えてコンペティションを実施しています。

開催地の和歌山県田辺市は、和歌山県の南部に位置する近畿地方で最も広い市で、
世界遺産に登録された「熊野古道」や「熊野本宮大社」などがあり、歴史を体感することができます。
また、牛若丸との出会いや平泉での立ち往生の逸話で知られる武蔵坊弁慶の出生の地と伝えられており、
「田辺・弁慶映画祭」の名前の由来にもなっております。

そしてコンペティション部門で受賞し、1回目の映画と地域づくりブログでも紹介した「キツツキと雨」の沖田修一監督(第2回 市民審査賞)や今泉力哉監督(第4回 市民審査賞)が、受賞後、商業映画デビューを果たすなどインディーズの登竜門となる映画祭です。


「さぬき映画祭」
香川県高松市
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“うどんだけじゃない香川県 映画、だけじゃない映画祭”

映画・映像による地域文化の振興と香川の活性化を目的に、2006年から開催しています。さぬき映画祭では、上映会などのイベントだけでなく、シナリオ執筆の講座なども開講し、映画・映像に携わる人材の育成にも取り組んでいます。

上述した通り、映画の上映だけでなく、
「香川県で本当にあった面白い話」(ストーリー)を一般の方から集めて、それをショートムービーにしちゃおうという企画「さぬきストーリー・プロジェクト」や、
プロのシナリオライターや映画監督等を講師に迎え、地方では学ぶ機会の少ないシナリオ執筆の講座や映画制作のワークショップを行うなど、正に「だけ」じゃない映画祭として全国的にも面白い取り組みを行っています。


「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」
北海道夕張市
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北海道夕張市において1990年から開催され、今年で25回目を迎えます。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会(以下実行委員会)によって組織、運営され、
主にSF、ホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、サスペンス等、
イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象とした映画祭となっております。

1979年に「炭鉱から観光へ」をスローガン掲げ、
石炭事業から観光事業でのまちづくりへと転換を図る中での唯一、
文化事業を成功させた事例をもつ中心的な役割などを担っていましたが、

2006年に運営費を出していた夕張市が財政再建団体入りを表明したことに伴い、
開催補助金支出打ち切りを決定し、市運営による開催中止となりました。

その後、映画ファンなどの有志で2007年2月23日、新たに「ゆうばり応援映画祭」を開催し、
映画ファンの有志と映画祭の元スタッフによる「ゆうばりファンタ(NPO)」が中心となり、
2008年3月19日から5日間で再スタートを切ったという経緯があります。

まだ見ぬ新しい才能の発見・育成や、映画による世界各国間の文化交流・相互理解の促進を通じて、
市民、映画人、観客の三者のコミュニケーションによる出会いの場を映画祭が提供することで、
日本国内のみならず広く世界各国におけるエンタテインメント映画の質の向上に寄与することを目指しているということです。


「CINEMA CARAVAN in 白川郷」
岐阜県白川村
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こちらの映画祭は世界遺産・白川郷で知られる岐阜県白川村で世界遺産登録20周年記念イベントの一環として、
荻町合掌造り集落や平瀬温泉地区など、白川村全体を舞台として開催されました。

白川村の地域おこし協力隊メンバーが中心となり企画を担当し、
「地球と遊ぶ」をコンセプトに、海辺、田んぼの中、丘の上、廃墟、都会のど真ん中などに野外上映用のスクリーンを広げ、
五感で体感できる移動式映画館を行う「CINEMA CARAVAN」とのコラボレーションによって実現しました。

またただ単に映画を上映するというイベントではなく、
CINEMA CARAVANのアーティスト達に実際に村に滞在し、村の文化や村民と交流してもらいながら映画祭を作っていったそうです。








これらの映画祭は、開催地のイメージアップや観光振興、町おこしを主目的とするよりも、
やはりまず面白い映画を観てもらうという事が大前提にある事が大切なのではないかと思います。

そして映画祭を通して、映画の面白さを感じたり、面白い映画との出会いがあったりと、
地域での「映画体験」をきっかけに、
地域のことを知り、地域の良さを見つめるきっかけにもなり、
それが地域づくりに繋がっていくのではないかなと感じました。












最後になりますが、もちろん宮崎にも映画祭があります!

「宮崎映画祭」
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1995年の第1回を皮切りに宮崎市内で年に一度開催しているイベントで今年21回目を迎えます。
実行委員会のメンバーはすべてボランティアで運営しています。

今年は例年より少し遅めの9/19~9/27の開催で只今絶賛開催中です!

フランシス・フォード・コッポラ監督がベトナム戦争を題材に描いた戦争映画の傑作「地獄の黙示録」をはじめ、
60周年記念デジタルリマスター版の「ゴジラ」や宮崎出身・黒木和雄監督の「美しい夏キリシマ」などの作品が上映されます。

個人的には傑作青春映画「桐島、部活やめるってよ」をまた映画館で観れる嬉しさで非常に高まっております!!

そんな「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田大八監督、
映画クレヨンしんちゃんシリーズで高い評価を得ている原恵一監督、
今年のクローズド作品にもなっている「映画 深夜食堂」の遠藤日登思プロデューサーのゲストトーク付き上映もあります!

またインドにある毎日10万食のカレーを作り無料で配る寺院の実態をおおらかに描き出す
ドキュメンタリー映画『聖者たちの食卓』の上映に合わせて、
旅するカレー食堂 キャトルアイランドの牛島正太さんを迎えてのカレートークなども開催されるみたいですよ~。
(映画の中のカレーの試食や、出張販売もあるみたいです!)


シルバーウィーク中は宮崎映画祭で面白い映画を楽しんでみてはいかがでしょうか~


それではまた次回です!!


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