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2015年08月14日

【スタッフブログ】映画と地域づくり「キツツキと雨」

みなさん、こんにちは!

映画とうどんが大好きな山崎です!

今回は私の大好きな映画をご紹介させていただこうと思います。
ただ好きな映画を紹介するだけでは味気ないので、やはり協働支援センターの業務の大きなテーマである「地域づくり」と関連した映画をご紹介させていただきますヾ(´ω`)ノ

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まず、始めに映画と地域づくりは実はとても親和性の高い関係を持っているということをお伝えしなければなりません。

皆さんもお聞きになった事があるかと思いますがその象徴的な存在が「フィルムコミッション」というものです。

(以下wilipedia「フィルムコミッション」のページより参照)
「フィルムコミッション」とは、映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする機関である。
地方公共団体(都道府県・市町村)か、観光協会の一部署が事務局を担当していることが多い。映画撮影などを誘致することによって地域活性化、文化振興、観光振興を図るのが狙いとされるため、地方公共団体が担当している場合、その部署はそのいずれかの関連部署になっているようである(ごくまれだが、フィルムコミッションそのものの担当部署を設けているところもある)。
また最近では、フィルム・コミッションとは名乗らないものの、民間企業においても同様のサービスを行う部署を設置するケースがある(JR西日本、本州四国連絡高速道路、等)。
日本では、フィルム・コミッションの連絡機関として特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション(旧・全国フィルム・コミッション連絡協議会)が存在する。
日本では1980年代に大林宣彦監督が故郷・尾道で、多くの地元賛同者の協力を得て撮影した「尾道三部作」(『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』)が、その先駆けといわれる。


と、こんな感じでwikipediaにも書かれているように、
映画撮影などを誘致することによって地域活性化、文化振興、観光振興を図ること等を目的に、映画やドラマなどの撮影場所誘致や撮影支援をする機関のことをいいます。


そして宮崎にも「宮崎フィルムコミッション」があり、当センターの運営元である宮崎文化本舗が運営を行っております。

作品としては大ヒット映画「LIMIT OF LOVE 海猿」のカーフェリーを使っての撮影が宮崎港で行われていたり、
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最近ですと宮崎を舞台にした映画「あさひるばん」や「空と海のあいだ」などの作品の撮影支援を行っております。
http://www.fc-miyazaki.com/location/list/list.html
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その他にも個人的に大好きな作品でもある「横道世之介」や先日公開され話題を読んでいる「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」は同じ九州の長崎県フィルムコミッションが撮影支援を行っていたり、
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埼玉の深谷フィルムコミッションでは是枝裕和監督の『そして父になる』や塚本晋也監督の「野火」、
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北海道の小樽フィルムコミッションでは「NANA」や岩井俊二監督の「LOVE LETTER」など全国至る所でフィルムコミッションによる撮影支援が行われています。
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このように映画やドラマなどの映像コンテンツを通してその地域に興味を持ってもらい、観光振興に繋げるという動きは全国的に展開されています。


前振りが長くなってしまいましたが、今回はそんな「フィルムコミッション」を活かし、「地域づくり」とも関連した映画をご紹介させていただきます。


「キツツキと雨」(2011)
監督:沖田修一

http://kitsutsuki-rain.jp/

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ストーリー
小さな山あいの村にやって来たゾンビ映画の撮影隊。なぜだか手伝うことになった木こりの克彦(役所広司)は、プレッシャーに弱く使えない新人監督の幸一(小栗旬)にイライラする。しかし、幸一は克彦との交流で自分を取り戻していき、二人のいい関係がイマイチかみ合わなかった撮影現場にも不思議な影響を与え始め……。



監督の沖田修一監督の作品は基本どれもオフビートでゆる~い雰囲気を纏った作風で、この作品も会話や言動の何とも言えない「間」が多分に含まれたとっても心地の良い作品です。

木こりの克彦(役所広司)はひょんなことから村にやってきたゾンビ映画の撮影隊の手伝いをすることになります。
最初はそこまでやる気のなかった克彦ですが、撮影の面白さを肌で感じ、のめり込んでいきます。
そして自分の作品に自信が無く、初めての監督業にも戸惑いを覚えている新人監督の幸一(小栗旬)はそんな克彦との交流の中で自信を取り戻していきます。

克彦の熱い姿に触発された村人達も撮影に協力していき、村ぐるみでの映画づくりが行われていく・・・・・・・・・と、そんな感じの映画でございます。

また克彦と幸一の関係性は途中から親子の様な関係性に見えてきます。
これが実際の息子との仲が上手くいっていない克彦自身にも影響を与え、実際の親子関係の修復にもつながっていきます。

この終盤の「仲直り」のシーンは言葉や台詞でなく「食べる」という行動から関係性の修復を演出しているのですが、とても素晴らしいシーンなので是非とも映画本編を見て確かめてみて下さい。

そしてこの映画自体も「岐阜フィルムコミッション」の撮影支援を受けております。
作品の内容同様に撮影する地域の人の大きな協力があるからこそ映画が撮れるのだということを正にこの映画自体が体現しているのではないでしょうか。

「映画づくり」が人・地域をつくり、逆に映画も人や地域につくられていく―

映画と地域づくりを考えた時に真っ先に思いついたのがこの「キツツキと雨」でした。

基本的にゆるいコメディ映画で、休日にリラックスしながら観れる映画ですので是非とも一度ご覧になってみて下さい。

星野源が歌う主題歌も映画にぴったりで、とってもいい曲です(o´ω`o)




それではまた次回です!!


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