2013年08月29日
『ヒムカレッジvol.5』を開催いたしました!
8月27日に、本年度第2弾となる「ヒムカレッジvol.5」を開催いたしました!
今回も、ほぼ定員の29名の方にお越しいただきました。

講師は、てるはの森の会の事務局の相馬美佐子さん。

相馬さんは都城出身で、結婚し子育てを終え、2002年に宮崎県環境情報センターに勤務。業務を通じて自然体験・環境教育へ興味を持ち、子供達とネイチャーゲーム活動をされていたそうです。
2007年、非特定営利活動法人宮崎文化本舗「てるはの森の会」に参画し、さまざまな森づくり活動を行いながら地元再発見の為の「ふれあい調査」や「国際照葉樹林サミット」の開催など、森だけではなく綾町の地域づくりにも一役買われている方です。

今回は「綾の照葉樹林プロジェクト」から2012年に認定された「ユネスコエコパーク」までの取り組みについてお話いただきました。
綾の照葉樹林プロジェクトとは「照葉樹林の保護・復元」と「照葉樹林とその文化を通じた地域づくり」を目的とした事業です。
主な事業としては「人工林の計画的な伐採」、「照葉樹林への人工的な誘導」、「観光や環境教育等、照葉樹林を活かした総合的な地域づくり」です。
元々、戦前の日本には照葉樹林が日本の面積の40%ほどあったのが、戦後の拡大増林によって現在では1.2%(10000ヘクタール)まで減少したそうです。しかしながら、綾町には2000ヘクタールも残っているそうです。
その貴重な自然資源を保護して復元してゆく事こそ、綾の照葉樹林プロジェクトでした。
ちなみに「てるは」とは「照る葉」と書きます。照葉樹林から浮かんだ名称です。
照葉樹林は主に、「しいの木」「かしの木」「タブの木」等を主とした植物群を言い、照る葉の分かりやすい説明として相馬さんが言われたのが「つばき」でした。
「つばき」は、大きくて硬い葉で表面がクチクラ層に覆われている為、ロウの様な葉だそうでして、
つやつやとして葉が照るそうです!

「綾の照葉樹林プロジェクト」を経て2005年に指定管理 森林生態系保護地域に指定された綾町。
なんと林野庁が定めた一番厳正的に森を守るべき場所として指定されるという快挙でした。
なんと世界遺産で登録されている場所は森林生態系保護地域に指定されているそうです!
そして2012年に綾は「ユネスコエコパーク」に登録されました。
ユネスコエコパークとは、ユネスコ (国連教育科学文化機関;UNESCO)が指定した制度です。
50年前の綾町長である郷田町長が照葉樹林を中心とした自然への取り組みから始まり、その活動を「てるはの森の会」、「綾町」、「宮崎県」、「九州森林管理局」、「(財)日本自然保護協会」と5者協働で行い、「ユネスコエコパーク」登録へと導きました。
では「ユネスコエコパーク」とは何か?と言いますと、人と自然が共に生活し利用することで起きる問題の解決や調和を目指すことを目的とした研究および能力強化のための国際プログラムです。
この努力には、「てるはの森の会」が声を挙げ、綾町民のボランティアも協力して活動されています。
しかし、ここで一番驚く事実が、国からの補助金を一切受けておらず活動されているという事でした。
参加されていた皆様から、驚きの声が上がりました。

相馬さんの講演終了後は、ワークショップを開催しました。
①新しくなった吊り橋に行った事のある人、エコパークに認定された事を知っている人
②綾町のイメージ
③講演を聞いての気づきや学び
④地域の人が、ユネスコエコパークを実感するためにどんな工夫をしたらいいと思いますか?
という4つについて、各テーブルの参加者同士で共有しました。
※写真の女性は、我がみやざき県民協働支援センターの桑畑マネージャーです。
今回の司会、お疲れ様です!


模造紙にポストイットを貼りながら各テーマをまとめて頂きました。


参加者からは、
「ユネスコエコパークでの取り組をもっとPRする。」
「綾の吊り橋に南京錠をつけるカップル成熟スポットとして有名にしたら面白そう」
「市内の人等、外部を巻き込んで知名度を上げて町内に逆輸入する」
といった具体的な提案も頂きました。
イベントに参加頂いた皆様からは、下記のような感想を頂きました。
・ユネスコエコパークへの登録は努力のたまものだと思います!もっともっと綾町を広めていきたいですね、応援しています。
・てるはの会の相馬さんの熱意と情熱に感動しました、活動を続けるにはパワーがいると思いますが頑張って頂ければと思います。
・とても素晴らしい活動なので、私もPR出来る様に頑張ります。
・宮崎県の“自慢”となるユネスコエコパークを沢山の人に伝えたいです。
・もともと綾の自然が好きなので、今日の意見を聞いてもっと好きになりました。応援しています、頑張って下さい。
綾町は宮崎市内からも近く、参加者のほとんどの方が訪れたことのある街ではありますが、
綾町の象徴的な「照葉樹林」の森の陰には、地域の方をはじめ、てるはの森の会やさまざまな
関係者の努力があってこそ存在している事を実感することが出来ました。
講師の相馬さん、参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました!
今回も、ほぼ定員の29名の方にお越しいただきました。

講師は、てるはの森の会の事務局の相馬美佐子さん。

相馬さんは都城出身で、結婚し子育てを終え、2002年に宮崎県環境情報センターに勤務。業務を通じて自然体験・環境教育へ興味を持ち、子供達とネイチャーゲーム活動をされていたそうです。
2007年、非特定営利活動法人宮崎文化本舗「てるはの森の会」に参画し、さまざまな森づくり活動を行いながら地元再発見の為の「ふれあい調査」や「国際照葉樹林サミット」の開催など、森だけではなく綾町の地域づくりにも一役買われている方です。

今回は「綾の照葉樹林プロジェクト」から2012年に認定された「ユネスコエコパーク」までの取り組みについてお話いただきました。
綾の照葉樹林プロジェクトとは「照葉樹林の保護・復元」と「照葉樹林とその文化を通じた地域づくり」を目的とした事業です。
主な事業としては「人工林の計画的な伐採」、「照葉樹林への人工的な誘導」、「観光や環境教育等、照葉樹林を活かした総合的な地域づくり」です。
元々、戦前の日本には照葉樹林が日本の面積の40%ほどあったのが、戦後の拡大増林によって現在では1.2%(10000ヘクタール)まで減少したそうです。しかしながら、綾町には2000ヘクタールも残っているそうです。
その貴重な自然資源を保護して復元してゆく事こそ、綾の照葉樹林プロジェクトでした。
ちなみに「てるは」とは「照る葉」と書きます。照葉樹林から浮かんだ名称です。
照葉樹林は主に、「しいの木」「かしの木」「タブの木」等を主とした植物群を言い、照る葉の分かりやすい説明として相馬さんが言われたのが「つばき」でした。
「つばき」は、大きくて硬い葉で表面がクチクラ層に覆われている為、ロウの様な葉だそうでして、
つやつやとして葉が照るそうです!

「綾の照葉樹林プロジェクト」を経て2005年に指定管理 森林生態系保護地域に指定された綾町。
なんと林野庁が定めた一番厳正的に森を守るべき場所として指定されるという快挙でした。
なんと世界遺産で登録されている場所は森林生態系保護地域に指定されているそうです!
そして2012年に綾は「ユネスコエコパーク」に登録されました。
ユネスコエコパークとは、ユネスコ (国連教育科学文化機関;UNESCO)が指定した制度です。
50年前の綾町長である郷田町長が照葉樹林を中心とした自然への取り組みから始まり、その活動を「てるはの森の会」、「綾町」、「宮崎県」、「九州森林管理局」、「(財)日本自然保護協会」と5者協働で行い、「ユネスコエコパーク」登録へと導きました。
では「ユネスコエコパーク」とは何か?と言いますと、人と自然が共に生活し利用することで起きる問題の解決や調和を目指すことを目的とした研究および能力強化のための国際プログラムです。
この努力には、「てるはの森の会」が声を挙げ、綾町民のボランティアも協力して活動されています。
しかし、ここで一番驚く事実が、国からの補助金を一切受けておらず活動されているという事でした。
参加されていた皆様から、驚きの声が上がりました。

相馬さんの講演終了後は、ワークショップを開催しました。
①新しくなった吊り橋に行った事のある人、エコパークに認定された事を知っている人
②綾町のイメージ
③講演を聞いての気づきや学び
④地域の人が、ユネスコエコパークを実感するためにどんな工夫をしたらいいと思いますか?
という4つについて、各テーブルの参加者同士で共有しました。
※写真の女性は、我がみやざき県民協働支援センターの桑畑マネージャーです。
今回の司会、お疲れ様です!


模造紙にポストイットを貼りながら各テーマをまとめて頂きました。


参加者からは、
「ユネスコエコパークでの取り組をもっとPRする。」
「綾の吊り橋に南京錠をつけるカップル成熟スポットとして有名にしたら面白そう」
「市内の人等、外部を巻き込んで知名度を上げて町内に逆輸入する」
といった具体的な提案も頂きました。
イベントに参加頂いた皆様からは、下記のような感想を頂きました。
・ユネスコエコパークへの登録は努力のたまものだと思います!もっともっと綾町を広めていきたいですね、応援しています。
・てるはの会の相馬さんの熱意と情熱に感動しました、活動を続けるにはパワーがいると思いますが頑張って頂ければと思います。
・とても素晴らしい活動なので、私もPR出来る様に頑張ります。
・宮崎県の“自慢”となるユネスコエコパークを沢山の人に伝えたいです。
・もともと綾の自然が好きなので、今日の意見を聞いてもっと好きになりました。応援しています、頑張って下さい。
綾町は宮崎市内からも近く、参加者のほとんどの方が訪れたことのある街ではありますが、
綾町の象徴的な「照葉樹林」の森の陰には、地域の方をはじめ、てるはの森の会やさまざまな
関係者の努力があってこそ存在している事を実感することが出来ました。
講師の相馬さん、参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました!
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Posted by みやざきNPO・協働支援センター at 18:23│Comments(0)
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