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2017年01月04日

ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!

10月18日(火)に、組織デザイン・ラボ 代表 原口 祐佳さんをお招きし、ヒムカレッジ2016 vol.1「怒りをコントロールして、より良い人間関係を構築する アンガーマネジメント講座」を開催いたしました!
ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!



□講師紹介
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原口 祐佳 氏  組織デザイン・ラボ 代表 

提携会社:ANAビジネスソリューション氏,アニメートエンタープライズ,株式会社イースト

長崎県佐世保市生まれ。短大卒業後、ANA(全日本空輸株式会社)入社。グランドスタッフとして福岡空港に勤務、その後営業支店へ異動し、教育、企画、セールス等、幅広く業務に携わると共に人材開発・教育研修業務を担い、延べ40,000 人のANAグループ社員の育成に携わる。また、教育プログラム開発、人材育成の体系化も手掛け、現在の基礎となる。
 2012年に、“社員全員で成果を上げる組織作りを支援する”を理念とし独立。研修講師、組織デザイン・コンサルタントとして141社の企業の人材育成支援を実施。特に現在は、「リーダー育成」と「人事評価制度作成」に力を入れ支援を行っている。また現在までに延べ120人、1015時間以上のコーチングの経験を持つ。

◆資格◆ ICF国際コーチ連盟プロフェッショナルコーチ、日本アンガーマネジメント協会ファシリテーター

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今回も様々な職種・年代の多くの方々にご参加いただきました!
実際のワークを交えながら「アンガーマネジメント」について学ぶ研修会となりました!

ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!


●アンーマネジメントとは

初めにアンガーマネジメントという言葉について。

アンーマネジメントとは「怒り」(アンガー)とうまく付き合うこと(マネジメント)=後悔しないこと(「言い過ぎた」「言えばよかった」などとならないように)


ここで重要なのが、決して怒らないということではなく怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにすること
だということでした。

また仕事に限らず家族や友人などとのコミュニケーションにも用いることも出来るということでした。



●怒りとは

そもそも怒りという感情には「感情表現」「伝達手段」「機能・役割」という3つがあるといいます。

「感情表現」
・人間にとってごくごく自然な感情のひとつ
・怒りがない人はいないし、なくすこともできない

「伝達手段」
・怒ることで伝わることがある 怒ることで伝わりにくくなることがある

「機能・役割」
・身を守るための感情(防衛感情)


そして怒ることはダメな事ではなく、怒っても構わないが、

怒るものか、怒らないものか“区別できていないこと”こそが問題なのだと原口さんは話されました。


そして、ここで参加者の皆さんにはワークシートに、自分が「怒った出来事」を書いて頂きました。
参加者の皆さん同士で共有しながら、またその時の「感情を表す言葉・発した言葉」についても書いて頂きました。

このようにまずは自分の感情をちゃんと「言葉」に表すことが、
怒りとうまく付き合っていくことにつながるのだということでした。



さて実際に怒りとうまく付き合うためにはどうしたらいいのでしょうか?

ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!


●6秒

怒りとうまく付き合うためのポイントとして、
1つ目に大切なことは「6秒」待つということでした。


人は怒りの感情が起きて、その怒りのピークが続く時間が6秒だといわれています。

ここで何か言葉を発したり、感情に任せた行動をとってしまうと前述した「後悔」につながってしまうということでした。

そうならないためにもとりあえず6秒待つことで冷静な判断が出来るのだということでした。


実際に6秒を計ってみると長いと感じてしまう方が多いかもしれませんが、
その間に深呼吸をしたり、「人はひと、、人はひと、、」といった自分なりの呪文を唱えたりするなどを試してみるといいということでした。


●べき
ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!

続いて二つ目のポイントは「べき」です。


そもそも私たちを怒らせるものは一体何なのでしょうか?
人や出来事、色々と考えられますが、実は「べき」ということが正体なのです。

「べき」とはつまり、「〇〇であるべき」だとか「〇〇すべき」などといった

“自分が長年慣れ親しんでいること 絶対だと信じていること”

この「べき」が自分の中にあることで、何か怒りにつながる出来事が起きたときに、実際の出来事と自分の中にある「べき」の感情とのギャップが生じてしまい、怒りにつながってしまうということでした。


この「べき」という原因を減らすためには、
自分の中にある「べき」を許容できるレベルごとに分け境界線をはっきりとさせることがまず大切だということでした。


ここで参加者の皆さんには先ほどのワークシートに自分の中の「べき」を書き出してもらいました。


そして「べき」を明確にしたら他の人の「べき」を許容する努力をし、また他人と自分の「べき」を見せたり伝え合ったりして他人の「べき」と比較しながら考えることも効果的なのだということでした。



●分かれ道
ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!


3つ目にアンガーマネジメントに大切なこととして、怒りの行動を起こすか、起こさないか?の「分かれ道」を意識するということがあります。

そのためには何か怒りにつながる出来事が起きたときに、

“変えられる=コントロール出来る”こと と “変えられない=コントロール出来ない”ことに分けて考えることが必要です。

例えば電車の中で騒いでいる人を見た時に、
自分が注意したりして静かになるとすれば「変えられる」こと、として、
いつ・どうやって・どのように・どの程度変えるのかを考え行動に移します。

ここで実際の「変えられる」行動(叱る・怒る・注意するなど)に移す時は、
タイミングや場所、どのくらい変えることがいいのかを考えてから行動に移すことが重要です。


そして何か言っても静かにならない「変えられない」ことと判断すれば、
自分がその場から離れたりするなどの具体的で現実的な対策を考える必要だということでした。




また怒りには、
・家族や友人などの身近な対象に強くなる←コントロールできるという思い込み
・高いところ(上司・先輩・兄、姉)から低いところ(部下・後輩・弟、妹)へ流れる←怒りの連鎖
・伝染しやすい←情動伝染
といった性質があるといいます。


しかし同時に怒りは、
行動を起こすモチベーションにもなり、

“エネルギーになる”

性質も兼ね備えています。



今回の講座で出てきた対処法を一日一日、生活の中で意識しながら実践し、
自分の感情に責任をもつことで、怒りとうまく付き合う術が身についていくのだと原口さんは話されました。

また会社などの組織では生産性を生むようなパフォーマンスにつながったり、
家庭や学校などでは日々の活力となるようなエネルギーにもなるということでした。




□質疑応答
ヒムカレッジ2016 vol.1 アンガーマネジメント講座 開催しました!


質疑応答では、
「6秒我慢できないような怒りっぽい人とはどう付き合えっていけばいいですjか?」という質問に対して、
原口さんは「怒りそうな場面に遭遇した時に、お茶を持って行ったりお菓子を持っていくなど自分が6秒の間で出来るようなことをやってみるのもいい。またお部屋の中にアロマを焚くなどして落ち着きやすくなる空間にすることも効果的です。」とコメントされていました。





ご参加頂いた皆様からは、

「怒りのコントロールの方法が分かりとても参考になった。」

「自分の中の理想が高かったことに気づきました。あまり怒ったりする方ではないと思っていましたが、自分でも忘れているような小さな怒りがあるのだと気づきました。」

「怒りについての考え方が変わりました。うまく付き合っていく為にも教えて頂いたことを心がけていきたいと思います。」


といったご感想をいただきました!




「怒り」という誰しもが持つであろう感情と上手く付き合っていくために、
その本質や対処法などを学ぶことが出来た今回のヒムカレッジ。

自分の身の回りのことから意識し・実践出来ることばかりでしたので、
参加者の皆様にとって、様々な場面で役立つスキルを学ぶ場になって頂けたのではないでしょうか。



参加していただいた皆様、そして講師の原口さん、本当にありがとうございました!


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